「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」 | 読む人の従容たる日常

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恐らく世界で一番この件を書くのが遅いブログやろな。

と言うのも今日11月18日からAmazon Primeビデオでとうとう「シン・ウルトラマン」が見放題となったから。

もっと前に書きたかったが、どうしても書きたいことがネタバレにしかならんし、そういうブログも見てただけに、せめてワイくらいは劇場公開だけの期間は書かんようにしとった。

このタイミングならネタバレになっても構わんやろしね。

本作は庵野秀明が参加する「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」として、「シン・ゴジラ」、「シン・エヴァンゲリオン」に続く3作目として製作された経緯を持っとるが、巨大特撮モノとして「シン・ゴジラ」からの流れを汲んだような作りになっていて、オープニングもシン・ゴジラのロゴの後にシン・ウルトラマンのロゴが表示される。

そこから日本に禍威獣(怪獣やなく)が突如出現し、猛威を防ぐべく禍威獣特設対策室(略称:禍特対)が設立されるという説明の導入から始まり、禍特対メンバーの一人・神永が光の星から来た巨大外星人であるリピアことウルトラマンと一体化して、禍威獣や他の外星人と戦うというストーリー。


ご存じ「ウルトラマン」は円谷英二がテレビ向けに作り上げた巨大ヒーローもので、前作「ウルトラQ」の高視聴率により製作された。

生誕55周年を迎え、オリジナルを尊重しつつ、現代風の解釈を交えて作られた作品だけに、シン・ゴジラ程ではないが小難しい用語が出てくるのも庵野が関わっとるだけにらしい作り。

特撮部分はほぼCGで作られているが、実に良く作られていて、特にウルトラマンのモデリングはなかなか良い。

今作ではウルトラマンの代名詞と言えるカラータイマーはない分、エネルギー消耗度を体表の色で表現されとるところは、庵野なりの成田亨氏の元々のデザインであったことへのリスペクトでもあるんやろう。

生命体がタイマーをぶら下げとること自体おかしいとワイも長年思ってたので、これは有りなデザインやね。


パゴス・ネロンガ・ガボラが同族種であるといった説明が入ったり(これはオリジナルのウルトラマンでもバラゴンのスーツを流用してパゴス・ネロンガ・ガボラが製作されたということがネタやろう)、ゴメスの姿がシン・ゴジラのモデリングベースに作られていたり(これもオリジナルのゴメスがモスゴジに髭と角を付けたものであることがネタ)するなど、ニヤリとする設定も含まれているのは面白い。

一番のネタは光の星からきた同族の「ゾーフィ」やろな。

これはウルトラマン放送当時に少年誌「ぼくら」で紹介されていた怪獣データで誤植でゾーフィと書かれ、しかも「ゼットンを操る」と紹介されていたのが元ネタ。

当時はこういう誤植も多かったが、それが今作での光の星の外星人設定に大きく関係したのも確かで、人類の可能性と更なる混乱を恐れ、太陽系の存在を消し去るべくゼットンを持ち込むという存在として描かれた。

 

音楽も鷺巣詩郎が担当しているが、オリジナルのウルトラマンの楽曲を提供した宮内國郎氏の曲をアレンジして使用されているのも懐かしさと新しさを融合していてマッチしていた。

 

今迄のウルトラシリーズの映画は松竹配給で公開されていて、東宝と組むのは東宝チャンピオン祭り以来となるのやが、もし企画段階で没になった「ウルトラマン ジャイアント作戦」が映像化されとったら。東宝と組み続けていたかもしれんね。

 

惜しむらくは上映時間が1時間53分やというところ。

オリジナルは39話で構成さえていることもあって、登場人物の深堀もされとったが、どうしても時間的に短くて、ダイジェスト的に見えてしまう。

それでも何度見ても楽しめるのはテンポよく進むストーリーと役者さんの演技力故かも知れんね。

メフィラスを演じた山本耕史はなかなか味のある演技を見せてくれていた。

 

お子さんには難しい単語はあるけれど、難しさは感じずに見れる。

そして、当時子供やったワイらもまた懐かしさと面白さを感じれるええ作品やとワイは思う。