NHK BSプレミアムで大投票シリーズ第9弾として「全ウルトラマン大投票」が放送された。
全52名のノミネートされたウルトラヒーローの中からトップ20に選ばれたのはこちら。
20位 ウルトラマントリガー
19位 ゾフィー
18位 ウルトラマンアグル
17位 ウルトラマンダイナ
16位 ウルトラマンエックス
15位 ウルトラマンジード
14位 ウルトラマンレオ
13位 ウルトラマンジャック
12位 ウルトラマンガイア
11位 ウルトラマンA
10位 ウルトラマンコスモス
9位 ウルトラマンタロウ
8位 ウルトラマンネクサス
7位 ウルトラマンオーブ
6位 ウルトラマンメビウス
5位 ウルトラマン
4位 ウルトラマンゼロ
3位 ウルトラマンZ
2位 ウルトラセブン
1位 ウルトラマンティガ
1位と2位は納得の結果。
ウルトラマンティガは実に15年ぶりのTVシリーズとして復活し、巨大特撮モノに飢えていた特撮ファンはもちろん、当時V6で人気絶大やった長野博を起用したことで特撮未経験者を取り込むことにも成功した。
設定もM78星雲から訪れた宇宙人やなく、古代の光の巨人として描かれ、より人とウルトラマンとの距離を縮めたものになったのは確か。
物語も秀作が多く、特に最終3話は光こそが力で、人は誰でも光になれるという共鳴が素晴らしい物語に仕上がっているところがこの1位となった一番の要因やろね。
ウルトラセブンはワイが一番好きなウルトラヒーロー。
造られた時代をみても、どれほどの近未来で起こりえることを考え作られたかという作家の想像性が散りばめられたシリーズ一番の傑作やと思っとる。
なにより赤を基調としたカラーと甲冑をまとったかのようなデザインは鮮烈やったし、地球を訪れて地球人のことを知って守ろうとするセブンの設定と苦悩が良く描かれた作品やっただけにファンの心にも残ってたんやろうし、恐らく今の世代もまたその世界観や美術に惹かれるものがあるということやろう。
3位のウルトラマンZは、4位に入ったウルトラマンゼロが3位やと思ってたので、正直意外やった。
でも、Zさん特有の会話のおかしさや人気キャラジャグジャグさんの再登場、魅力ある特攻機の面々など、物語の面白さも加えて魅力的やったし、愛されるヒーローになってたんやなぁと感慨深くもある。
ウルトラマンゼロもキャラクターがたっているだけあって、声をあてている宮野真守の演技力も手伝って、ここ最近のウルトラシリーズの中では人気が高いのも無理はない。
初登場での無双っぷりは今でも語り継がれるくらいの爽快感があったし、客演回数も多くてニュージェネレーションズにとっての良い兄貴分として描かれているのも魅力的に映るんやろね。
面白いところではウルトラマンガイアとウルトラマンアグルの2名もランクインしとるところ。
同じシリーズで共演したんやけど、片方だけやなく、ちゃんと両者が人気が高くあるのは、物語で描かれる2人のウルトラマンの立ち位置が明確で、始めは敵対視していながらも目指すものが同じであることからやがて共闘していく様が素晴らしいドラマとして描かれていた傑作やと思う。
ダイナも17位にランクインしており、平成三部作の人気の高さも証明した形になった。
また、ウルトラ6兄弟にウルトラマンレオもしっかりランクイン。
昭和を彩ったウルトラヒーロー達が令和になっても人気が高いのもオールドファンには嬉しい結果やった。
意外な結果はもう一つあった。
それはウルトラマンネクサスが8位にランクインしとるところ。
放送当時は話が暗くて難解やとかエヴァの真似やとか酷評の絶えなかった作品やったが、ワイ自身はそうは思っておらず、スタッフ達が新たなウルトラマン像を模索しながらデュナミスト(適応者)という設定を設けて誰でもウルトラマンになれる訳ではなく、ウルトラマンに選ばれた人間だけが一体化できるというところが面白い試みやなと思っていた。
残念ながら37話で打ち切りになったものの、今になってドラマ性や神秘性を魅力として捉えるファンも増えてきたという結果が示されたということやろう。
個人的にはランキング形式で人気が決まるわけではないとも考えとる。
ウルトラマン80やウルトラマンマックスなどがランク外となったが、いずれもドラマ性抜群で素晴らしい作品やし、他のウルトラヒーローもシリーズには欠かせない描かれ方をしているのも魅力の一つやと思う。
ウルトラシリーズは日本三大特撮の始祖ともいえるものやとワイは思っとる。
ゴジラシリーズのヒットで火が付き始めた第一次怪獣ブームをテレビという媒体を使うことでより強固にした円谷英二氏の功績は大きいし、前例がない中でもその思いに応えた当時のスタッフ達の苦労があってこそ確立できたシリーズなだけにね。
当時観ていた今の大人達が自身の子供達へ、そして今度はその子供達へ伝わっていく。
それはウルトラマンのように繋がれていく様にも似ているように感じる。
これからも光のバトンを繋いでいってほしいと願う番組やった。