さて、新しい年のはじまりの日のことです。
(もう8日も前のことになってしまったんですね。)

せっかく里山のホテルと銘打ったところに来たのですから、周囲を散策しないわけにはいきません。友人は、のんびりしていたいようだったので、一人で周辺の林へちょっとの時間だけ散歩に出ました。
宿の前の大きな木。
ええと、クスノキ?だったかな?エノキかな?とにかく、こういった常緑の木がいくつもありました。
大きな木

周囲にはカシの木などもいくつもありましたが、生えてある位置などから考えると、植栽したものかもわかりません。道路に敷くようにどんぐりが落ちていました。
どんぐり

林の中に、それほど大きくないスギの木がありました。
おお、これは葉っぱを見て見たいです。
杉

う~む。
スギの木について、太平洋側のスギと、日本海側のスギはちょっとづつ特徴が違うらしいのですね。それを確認したいのでしたが、ええと、よくわかりません。もうちょっといくつも調べてみて、というところでした。若いスギの木は、植えられたものも多いので、樹齢数百年のものだと比較できるのかも、なんて思っています。
スギの葉

そして、これですね。
赤いのです。
お正月から華やかなことで、サザンカが咲いておりました。
サザンカ

枝々に、ちりばめるように豪華に咲いておりました。
サザンカについては、子どものころに見たことがなく(サザンカの垣根が身近に無かったのです)、大人になって少し遠くに行けるようになってから見ることの出来た花でした。
童謡の「たきび」には、「さざんか さざんか 咲いた道 たき火だ たき火だ おちばたき」という歌詞があり、子ども心に、サザンカを見たことがないので、一体どういう状況の歌なんだろう?秋なのか、冬なのか、春なのかわからん、という気持ちでした。
サザンカ2

なお、こちらは昨年末に、山形のとある旅館のお庭にあったサザンカです。
雪が降っていても咲くものなのですね。
雪とサザンカ

さて、近くにはツバキもありました。
ツバキ(園芸種がいろいろあるのでよくわかりません)は、サザンカに似ておりますが、しべの様子や葉の大きさが違っておりますね。ほかにいろんな細かい点に違いがあるようですが、しべがはっきり見られるツバキの場合には、しべを見てみるのがよいでしょう。
ツバキ
いずれにしても、冬に華やかな花、よいものですね。ほうっとします。

近くの丘へ続く道があり、階段になった道をすこし登っていきました。
丘の上へ

その先に、あずまや。
あずまや

足元には、落葉が乾いて、かさかさと積もっておりました。
こういう乾いて暖かそうな葉の積もったところに虫などが隠れているのでないかと、ごそごそとかきわけましたが、見当たらずに残念でした。
かさかさ

丘の周辺。
落葉した枝は、サクラやコナラのようでした。
葉のついた木で、照葉樹とも違った木があります。
丘の上

近づいてみると、ははあ、これは、ミモザ、いえ、アカシアですね。
細かい羽状の葉、ちいさなつぼみは、あと一月か二月すると、黄色いぽんぽんした花を咲かせることでしょう。
ミモザと呼び慣らしますが、こちらが本来のアカシアだそうです。
川原などに生えて、ハチミツの蜜源として知られるアカシアと呼んでいるものは、ニセアカシアまたはハリエンジュというちょっと違った種類の木なのだそうです。ややこしいですね。
ミモザ

ちいさいけれど、さやが残っていました。
マメの仲間なのですね。
さや

このあと、さらさらした土と霜柱を見つけました。
海の近くから、今宵の宿へ向かいました。
ちょっと道に迷ったりいたしまして、若干時間が遅れ、宿に着くころには、すっかり暗くなっておりました。
宿に到着

この度の宿は、水戸から北の常陸太田市にあり、昨年の9月にリニューアルした里山ホテルと銘打ったところでした。
受付のカウンタに栗のイガやどんぐりが置いてあったりしました。
いが

到着が遅くなってしまったので、間もなく夕食へ。
さっぱりした感じのものがこじんまりとありますね。
夕食

ちいさく丸いすし。ずいぶん上品です。
ちいさいすし

ぼくは飲めませんが、友人のいただいていたふくろうの描かれたビール。
ビール瓶

おかわりのできるスープ。さつまいもとまめ、にんじんの甘み、鶏肉のだし、オリーブオイルの香り、ほんのりとカレー風味。これがずいぶんとおいしゅうございました。
料理は全体にさっぱりして、きちんと素材の味のする作りでした。丁寧に作られており、お料理やさんでもあまり食べられないお味でした。
おいしいスープ
さっぱりとしているのですが、品数とボリュームもあり食べきれないほどでしたが、なんとか食べきりました。

玄関に飾ってあったワタの実。ずいぶんと大きなワタでした。
面白いなあと眺めていると、スタッフさんがいらっしゃっていろいろ解説してくれました。
綿

せっかく晴れているので、と、夜に外に出て星の撮影をしてみました。
ホテル前の照明が写りこんでしまいましたが、星はなかなか見えました。
(翌朝に散策したら、撮影によさそうなスポットもあり、明るいうちに着いて、撮影スポットを探しておいたらよかったかなと思いました)
星空

銘打ってあるのが、里山ホテルということで、その種の本が本棚にありました。
ほかにも、山関係の雑誌や食べものの本、絵本などもありました。
本棚

翌朝、部屋からの初日の出。
ちょっとあれですね、電線がちょうど朝日にかかってしまっていますけれどもね。
ねぼけていたんでしょう。
周りは雑木林です。今回泊まった日程では遠くまで散策はできませんでしたが、雑木林のなかを広く散策できる遊歩道や、いろいろな虫の観察もできるそうです。
初日の出

中庭には焚き火のできる場所がありました。
ぼくらの到着する少し前までは、ここで泊まったかたで焚き火しておったそうです。
これを見ていたのは、朝だったのですが、この直後に付近を震源にした強めの地震があり、久しぶりに緊急地震速報の音など聞いてどきどきしてしまいました。揺れの時間は短く、特段にどうということもなかったようです。
焚き火の場所

朝ごはん。
これもすっきりしていますね。やっぱり納豆があります。
ホッケ、おいしゅうございました。
あさごはん

ロビィにはコーヒーが落としてあり、良い香りがしていました。
コーヒー

今回泊まった宿は、少し前まで年金関係の保養施設かなにかであったものが、運営者を変更し、リフォームとリノベーションを行って、趣向を変えて再スタートしたものであったようです。
スタッフさんたちは、まだ初々しい感じがしましたが、一生懸命でアットホームな感じがしました。元々の建物が、ずいぶんお金をかけてしっかり作られておりがっちりした構造のようでした。

このあと、ちょっとの時間だけ付近を散策します。
水戸市内から東へ数キロ、大洗の砂浜へやってきました。
大洗は、犬吠埼から北へ70kmほども続く砂浜(途中に港があったりはしますが)の北端にあたるところです。
広い!これは広いぞ、という感じです。
砂浜

すぐ北に港が見えていました。
港には大きな船がふたつ。
その港の向こうに、海沿いに建物があり、数年前に泊まったことがありました。
その際に、生まれて初めて南の一等星のカノープスの姿を見ることが出来た想い出があります。
港が見える

ここの浜辺には、あまり植物は種類が多くありませんでした。
これは、う~ん、なんでしょう。
アマナのような、イネ科のような葉です。花や実がいくらかでもあればわかりよかったのですが、冬枯れの葉のみでした。ハマニンニクってこんなのだろうかと思いました。
足元の草
(踏んじゃっててすみません、あるところにはたくさんあり群生していて足の踏み場が無かったのです)

砂に残された風の文様。
風の文様

波のやってくるふちのあたりには、大きなハマグリの貝殻がたくさんありました。
ほかには、カキやムラサキイガイのような殻もありました。
ハマグリ

広い砂浜に、穏やかな波が寄せては引いていきます。
波

足をそっと置くと、その部分だけがしゅっと水が引くようなのが面白く。
砂

海へ向かう途中で買い求めていたあんぱんをいただきました。
あんぱん

南には若干雲が多くなってきました。でも、天候がすぐに悪くなりような雲ではありません。
海

いやあ~、海ですね。海ってこういうものなのですね。
暮れ行く海

陽は傾き、南西に低く黄色くなっております。
そうか、太平洋側だから陸に陽が沈むのだなあ。
夕日

そして、空が青い。
青い空

この後、海近くでおみやげを買い求めに、港近くのお店などを訪ねました。
大洗町は、このところアニメなどに登場したとかで、あちこちにアニメのキャラクタが描いてあったり(そのお店のワゴン車などもカラフルに絵が描いてありました)、アニメに登場する戦車のなにかしらが売っていたりしました。本物の戦車に活躍されては困りますが、アニメや小説などに、自分の住むところが登場したらそれはやっぱり楽しいでしょうね。

また、津波の時の様子なども一部屋を使って掲げられており、この度伺った砂浜にもいろいろな瓦礫や、お店や住宅などもかなりの浸水であったようです。
観光でお伺いした範囲では、すっかり綺麗になっていて、写真の様子などは信じられないほどでした。このように砂浜もお店も綺麗になり、町の方にとっては、このあとどのような困難があっても、あのときになんとかなったのだから。と生きる自信になるのでないか、と思うと写真がにじんで見えるようでした。

宿は、ちょっと北へ向かった山あいのところでした。
宿に向かう途中の夕暮れ。たいへん美しゅうございました。
夕暮れ

茨城には、あまり高い山は少ないのだそうです。いつもいるところで夕暮れを撮ると、どこかに朝日連峰や月山などが写りこむのですが、ここでは手前の雑木林などがほわほわとあり、空がたいへん広く感じられ、広い平野にいるのだなあと感じられました。