月曜のことです。
前日には雪で、この日もやや寒さが残っていました。    が、
先週の金曜にカエルを見つけたこともあり、街近くの水辺など、カエルたちの産卵の様子が気になって、ふらふらりと思い当たる場所を探してみていました。

ため池はまだまだ静かで生き物の気配はあまりありません。
池

ここのため池は、沢の地形に作られたもので、4つほどが上下流で並んでいます。
上の写真の次のため池の流れ込み部。
ミズバショウが咲いていました。
ここは一時、公園として手を入れられた経緯があり、その際に植栽したものかもしれません。
ミズバショウ

ちょっと移動して、田んぼの近くの水路の様子を見ていきます。
ちいさなコンクリの水路には水がゆるりと流れていて、カワニナが住んでいました。
カワニナがいるということは、通年水があるということです。
カワニナ

思い当たるちいさな水辺にも立ち寄ったりしました。
あ、早くもクロサンショウウオの産卵があったようです。
クロサンたまご

ヒルムシロの葉。
ヒルムシロの葉

すこし移動して、山際に接した立地の田んぼのところ。
なんとまあ、クロサンショウウオが田んぼの中の雪解け水がたまったところに産卵していました。これから田おこしがあるので・・・。
クロサン 田んぼに産卵

ヤマアカガエルの産卵も確認できました。
ヤマアカ産卵

ヒルもいました。
ええと、これはおそらくはウマビルという血を吸わない種類のヒルのはず。
血を吸うヒルは、背中の模様がもうちょっと違っていると記憶しておりました。
ヒルがいる

この日訪れた田んぼは、棚田っぽくなっていますが、一枚一枚の面積は割合に大きく、区画の整備のされた田んぼかもしれません。それでも山も近くて、カエルの住む環境には適しているかもしれません。
棚田

田んぼにそって土のままの水路が残っていました。
こういったのが残っていると、通年水のある箇所が出来、水生生物の種類がぐんと増えます。
田んぼのわきの水路

ちょっとこないだまで雪の下であった草むらには、タチツボスミレと思われるスミレの葉がぺったりと押されたようになっていましたが、おそらくこれから葉が立ち上がってくることでしょう。
タチツボスミレの葉

夕焼けの色合いが見える日が続いています。
淡いオレンジ色から、紺色を薄めた水色へのグラデーション。
夕暮れ

夜の仕事帰り。
わが家の田んぼはあと1m近くの雪が残っているのですが、街近くではもう産卵しているのだものという気持ちで田んぼの近くでカエルの声がしないものかしばらく耳をすましましたりしていました。まだもうちょっと、カエルの季節はわが家の田んぼには届いておらぬようです。
先週の金曜、4日のことです。たいへんに暖かだったのは、前の日の3日まで、この日にはだんだんとまた寒くなり、しとしとと弱く雨が降ってきました。

帰り道のことです。
道路に今年初のヤマアカガエルを見つけました。(同日にツバメが空に舞うのも確認しました)
うれしくなって撮影していると、次のクルマがやってきました。
まだ寒いためか動きはにぶく、後続車に踏まれてしまってはいけない、ということで急いで道路わきの草むらへ。おなかがぽってり、産卵場所に向かうメスでしょうか。
ヤマアカガエル
後続車が停車し、誰かと思ったら父親でした。
「なにをやっているのだ?おまえは」ということでしたが、小雨降る夜の道路で地面に座り込むようにしていたかと思うと、カエルを手に持っていそがしそうな息子。父としたら、困った息子だと思ったかもわかりません。

金曜の夜から風が強まり、翌日の土曜は朝から時間により吹雪となりました。
さらっとした冬の雪でした。気温も氷点下になっていて、数日前の20℃近い日から、0℃まで、寒暖の差が大きいです。
雪

この日の午前中は、家の用事が立て込んでいて、あれやこれやの準備や掃除に片付け。
午後からは暇をいただきまして、山形市のほうへ。
久しぶりにお買い物でもしましょうかね、なんてことでした。
友人と待ち合わせて山形市あたりのとある駐車場へ着くと、ははあ、青空です。
青空

待っている時間に、ちらりと本を。
この本は、友人からぼくの手元に巡ってきている本で、なかなか味わいのある一冊です。
どこのページでも、指のおもむくまま開き、詠み始めるでなく、読み終えるでなく。
開くたびに滋味深く、ははあ、なるほど。と思うような事柄がありますね。
本

近くに雁戸山。
雪はあり、険しさが怖ろしく寒さも厳しく見えますが、朝日連峰や月山のあの一面クリームで覆われたような雪深さではありません。山形の山でも、西と東、雪の具合に違いがあります。
雁戸山

あちらこちらの懐かしいような街並みを歩き、知らないお店に入ってみたりしながら過ごして、夕食は、ええと、また肉そばですね。メニュには、「でっかい肉そば」と書いてあり、二人前だそうです。手前がそれで、奥は通常のものです。
肉そば

その後に訪れたのは、こんなところでした。
最近に山形にオープンしたものすごく大きなショッピングモールです。
この日はそもそもが、ここが一体どんな様子なのか一度見てみなくては、ということで出かけたのです。
イオン
いやあ、しかし大きいですね。
「商店街は歩かないといけないので、一箇所でまとまって買い物できるところがよいんだよ」
という意見を地元の方から聞くことがあり、また、こういった大規模店が既存の商店街が寂しくなる一因ではということを聞くのですが、このくらいの規模になると大きすぎて歩く距離は長く、店内だけでも商店街がいくつか入るくらいの大きさで、売っている品物の層などからは、高齢者の買い物にも、普段の買い物にも、あまり向かないのでないかと。なんとなく住み分けできるのでないかしらんと思うところがありました。
ここ10年ほどで、山形県内に郊外型の大規模店が相次いで開店しており、あと10年後にはどんなふうになっていくのか気になっています。
とりあえず、今回はたくさんの品物を見すぎて物欲がどこかに行ってしまうような具合でした。

明けて日曜は、昨年春に亡くなったばあさまの一回忌でございました。
雪です。
そういえば、昨年の葬式の日も雪が舞っていました。
日曜の雪

法事の後、叔母が家の近くからふきのとうを採ってきて、ふきのとう味噌を作っていました。
叔母は、今は県外へ移り住んでいるのですが、そちらにはフキはあまり生えていないのだそうです。フキなどは、どこにでもいくらでもある、という感覚なのですが、ところ変われば生えてこないものなのですね。
ふきのとう

叔母のふきのとう味噌は美味しいので、作り方を見せてもらうことにしました。
叔母が言うには、覚えるほどのことでもない、ということでしたが。
ふきのとうは、水洗いし、周りの土や汚れのある片を取り、刻んでいきます。
ふきのとうを刻む

なるべく細かめに。
ふきのとうは刻んでいくと空気に触れて色が茶色になっていきますが、味には変わりないそうです。どのみち、このあと味噌と合わせるので茶色になります。
ふきのとうみじん切り

細かくなったらフライパンに油を適量ひき、細かくしたふきのとうを炒めていきます。
(ごちゃっとしたガス台ですみません)
火が通るにしたがって、ふきのとうの香りがふわんふわんと漂います。
ふきのとう炒める

ややしんなりとしたかな?というところで、味噌と砂糖をあわせます。
味噌の量は、お好みだそうですが、それがむつかしいのですよね。
分量にして示しにくいということでした。砂糖も適量、ですが、見た目は味噌の半分ほどでしょう。
みそとさとうを入れる

砂糖が溶けてくると、全体につやっとしてきます。
とろりとしてくる

焦げ付く前に火を止めてできあがり。
ふきのとう味噌

刻む前に一旦湯がくと苦味がやや少なめになるということもあるようです。
春には苦味のあるふきのとうが冬から春の体へ、目を覚まさせてくれるということを聞きます。
フキ自体は、実は弱いながら毒性があり、体質によっては影響があるかもしれません。
山菜全般がそうですが、それだけをたらふく食べるようなものでなく、その季節に採れるぶんだけ、美味しく感じる量を食べ、飽きるころには旬が過ぎている、そんなふうに季節の進みようとともにいただくものなのでしょう。友人から借りている本とちょうどおなじ具合です。
駅前にあるケヤキの樹皮です。
まだそれほど太いケヤキではありませんが、樹皮がところどころ剥がれ落ちそうになっているところがありました。
ケヤキの樹皮

ちょんちょんとつつくとぽろりと一部がはがれてきました。
はがれた皮の裏を見ると、ちいさな白い抜け殻のようなものや、半透明なダニなどが見えました。
ぺろりん

これはなにかなあ、頭がやや赤味を帯び、腹部はふんわりとして透明感があります。
シロアリにしてもちいさすぎるようなサイズでした。
ちいさな虫

大きいのがいた!
大きいと言っても2mmほどですが、ほかのダニなどから見るとたいへんに大きいです。
最初はマダニかと思ったら、ちいさいけれど立派なはさみをお持ちです。
うわあ、これはカニムシ!(の一種)
カニムシ現る

光が当たるようになったためか、こそこそと動き始めました。
上に見えているのは、なにの幼虫でしょう?クサカゲロウやヒラタアブの幼虫あたりもシルエットが近いですが、顔つきはコウチュウの仲間の幼虫の顔に似て見えます。う~ん、なんだろう?
カニムシ

カニムシはちょこちょこと歩いていきました。
カニムシはいくつも種類があり、そのうちのどのカニムシかはわかりませんでした。
見てのとおりサソリに割合に近い種類の生き物であるそうです。
土壌のなかにも住むものが多く、生息密度はそれほど高くないもののかなり身近にいるそうです。
ぼくはこれまでなかなか見つけられずにいました。
いやあ、よいものを見ました。こんな生き物が駅前のケヤキの木に住んでいたりするものなのですね。生き物の世界はほんとうにファンタスティック!です。
カニムシ 歩く

ハエトリグモもいました。
これもちいさなサイズですが、ダニなどを見た後だとすごく大きな生き物に見えますね。
足の毛の様子、全体のフォルム、毛の色あいなどからイナズマハエトリあたりが近いだろうかと思いました。
ハエトリグモ

サクラの芽はだんだんと膨らんできましたね。
サクラの芽

いきなり樹皮の下のちいさな虫たちの世界を見てびっくりした方もあったかもわかりません。
お口直し(?)にスズメたちの様子です。
少し寒さの戻ったためかふんわりとしていました。
スズメ

眺めている間に二羽ともけづくろいをはじめました。
うひゃ!右の一羽は足で首もとを掻いています。
ふんわりスズメ

スズメさんには申し訳ないですが、思わずぷぷっとふきだしてしまいそうな面白い体勢です。
腰のあたりが細かい毛並みが出てきていて、ふんわりとしています。
そして、こんなに足が柔らかに動くものなんだなあなんてびっくりもしました。
スズメ 頭をかく

その翌日、ほかの木での様子が気になり、マツだったら樹皮もはがれるのが多く、ちいさな虫がたくさんいるに違いない、カニムシだったら大きいし、いたら見つかるだろうと思い、マツの木のあるところへ行って見ました。
マツの樹皮

ところがあまり虫を見つけることはかないませんでした。
・・・マツにはカニムシはいないのでしょうか?
実はかなり残念に思ったのでしたが、「見つけられなかった」というのも、「見つかった」と同じくらいに大事な観察の結果です。マツヤニなどがあるとあまり住みやすくないのですかね?
ハヤシケアリっぽい

アリはいくらか動き出していました。
冬にはアリたちは見られませんからこれはこれで、春になった様子を見られたわけですね。
アリは小さく2~3mmほど。濃いめの褐色で、おなかに毛並みが見られます。う~む、ハヤシケアリでしょうか。

しかし、カニムシ、おどろきですね。
もっとちいさいイメージがありましたが、思いのほか大きいのにびっくりしました。
樹皮の下に住むものはそんなには多く無いようで、多くは土壌中に住み、探すには石をめくってみたりするとよいらしいです。これはまた別なところでも石などがあればめくって探してみたい気持ちになりました。