駅前にあるケヤキの樹皮です。
まだそれほど太いケヤキではありませんが、樹皮がところどころ剥がれ落ちそうになっているところがありました。
ケヤキの樹皮

ちょんちょんとつつくとぽろりと一部がはがれてきました。
はがれた皮の裏を見ると、ちいさな白い抜け殻のようなものや、半透明なダニなどが見えました。
ぺろりん

これはなにかなあ、頭がやや赤味を帯び、腹部はふんわりとして透明感があります。
シロアリにしてもちいさすぎるようなサイズでした。
ちいさな虫

大きいのがいた!
大きいと言っても2mmほどですが、ほかのダニなどから見るとたいへんに大きいです。
最初はマダニかと思ったら、ちいさいけれど立派なはさみをお持ちです。
うわあ、これはカニムシ!(の一種)
カニムシ現る

光が当たるようになったためか、こそこそと動き始めました。
上に見えているのは、なにの幼虫でしょう?クサカゲロウやヒラタアブの幼虫あたりもシルエットが近いですが、顔つきはコウチュウの仲間の幼虫の顔に似て見えます。う~ん、なんだろう?
カニムシ

カニムシはちょこちょこと歩いていきました。
カニムシはいくつも種類があり、そのうちのどのカニムシかはわかりませんでした。
見てのとおりサソリに割合に近い種類の生き物であるそうです。
土壌のなかにも住むものが多く、生息密度はそれほど高くないもののかなり身近にいるそうです。
ぼくはこれまでなかなか見つけられずにいました。
いやあ、よいものを見ました。こんな生き物が駅前のケヤキの木に住んでいたりするものなのですね。生き物の世界はほんとうにファンタスティック!です。
カニムシ 歩く

ハエトリグモもいました。
これもちいさなサイズですが、ダニなどを見た後だとすごく大きな生き物に見えますね。
足の毛の様子、全体のフォルム、毛の色あいなどからイナズマハエトリあたりが近いだろうかと思いました。
ハエトリグモ

サクラの芽はだんだんと膨らんできましたね。
サクラの芽

いきなり樹皮の下のちいさな虫たちの世界を見てびっくりした方もあったかもわかりません。
お口直し(?)にスズメたちの様子です。
少し寒さの戻ったためかふんわりとしていました。
スズメ

眺めている間に二羽ともけづくろいをはじめました。
うひゃ!右の一羽は足で首もとを掻いています。
ふんわりスズメ

スズメさんには申し訳ないですが、思わずぷぷっとふきだしてしまいそうな面白い体勢です。
腰のあたりが細かい毛並みが出てきていて、ふんわりとしています。
そして、こんなに足が柔らかに動くものなんだなあなんてびっくりもしました。
スズメ 頭をかく

その翌日、ほかの木での様子が気になり、マツだったら樹皮もはがれるのが多く、ちいさな虫がたくさんいるに違いない、カニムシだったら大きいし、いたら見つかるだろうと思い、マツの木のあるところへ行って見ました。
マツの樹皮

ところがあまり虫を見つけることはかないませんでした。
・・・マツにはカニムシはいないのでしょうか?
実はかなり残念に思ったのでしたが、「見つけられなかった」というのも、「見つかった」と同じくらいに大事な観察の結果です。マツヤニなどがあるとあまり住みやすくないのですかね?
ハヤシケアリっぽい

アリはいくらか動き出していました。
冬にはアリたちは見られませんからこれはこれで、春になった様子を見られたわけですね。
アリは小さく2~3mmほど。濃いめの褐色で、おなかに毛並みが見られます。う~む、ハヤシケアリでしょうか。

しかし、カニムシ、おどろきですね。
もっとちいさいイメージがありましたが、思いのほか大きいのにびっくりしました。
樹皮の下に住むものはそんなには多く無いようで、多くは土壌中に住み、探すには石をめくってみたりするとよいらしいです。これはまた別なところでも石などがあればめくって探してみたい気持ちになりました。