先週の土曜日のことです。
仕事は休みであったので、朝、いつもよりちょっと遅く目覚め、あれま、なんでしょう。ちょっと空気が違う。寒くない。半袖姿で外に出てみたりしました。
※実際にはこの日の最低気温は最寄のアメダスではまだ氷点下であったので寒いはずですが、朝8時には7℃、13時には20℃を越えていました。昼にずいぶん暖かくなったのでロッキーチャック脳の内部で補正がかかっているものと思われます。

この日は、朝ごはんを済ますと、知り合いからもらえる資材を取りに伺い、午前中は田んぼの作業をしていました。

昼には作業を一段落させ、付近の花たちの様子を見に歩き回っていました。
家の前のキバナノアマナの土手。
キバナノアマナ

ヤマエンゴサクたちも咲き始めました。柔らかな青のヤマエンゴサク。葉が細いですね。
これにはホソバノエンゴサクという名もあります。
エゾエンゴサク
※最初は、こちらをエゾエンゴサクと書きましたが、これは苞葉に切れ込みが入るタイプで、「ヤマ」のほう、というように直しました。

エゾエンゴサクは葉がまるっこく、花のほとんどが純白です。
ヤマエンゴサク
※こちらにヤマエンゴサクと書いていましたが、逆でした。こちらが苞葉の切れ込みが無いほうです。

ついこないだまで昨年の枯れた草の茎、葉で茶色だった斜面はすっかり草たちの緑色で覆われています。とにかくあっという間の出来事です。
キバナノアマナの斜面

ついつい楽しくて、家の前の斜面をほいほいと下り、クルミの木の生えるところへ。
フクジュソウは茎が伸びはじめています。
フクジュソウ

ばばっと広がるアズマイチゲの群生。
アズマイチゲ

足元は、アズマイチゲにフクジュソウ、キバナノアマナ、それからいろいろの春植物たちで足の置き場もありません。どうしたって踏んでしまいます。
足元

そのまま栗の林へ。
始まっている、春が始まっている。
カタクリ

陽光浴びて輝くカタクリです。栗のイガのとげの刺さるのも気にならず地面に伏して撮り、すっと立ち上がると立ちくらみが。
カタクリ アップ

春だなあ、これが春なんだなあという瞬間がやってきたのです。
紫と白の地面

群生するカタクリの向こうの林にはまだ雪が残っていました。
一面のカタクリ

キクザキイチゲ。
キクザキイチゲ

エンレイソウのちいさな茂み。
エンレイソウ

落ち葉を躍らせてキバナノアマナは葉を伸ばしております。
キバナノアマナ たくさん

良いね、春は良いですね。
ヤマエンゴサクと配達のクルマ

裏庭のオオヤマザクラと山の集落。
オオヤマザクラと山の集落

ワサビも花を咲かせました。この時期になると、じいさまはこのワサビの花と茎を数本摘んで、さらりとお湯をかけておひたしにして食べます。
裏庭のワサビ

一旦、春が始まるとそれからはもう止めようが無く毎日の景色が変わっていきます。
今年もそんな季節になったのですね。
このような陽気になると人もすっかりうきうきしてしまい、トラクタの音、チェンソの音、田畑に山に農山村の暮らしの賑わいが溢れてくるのでありました。
しし座のあたりです。
しし座のあたり

こちらはかみのけ座のあたり。
かみのけ座のあたり
やはり景色を一緒に写すなどしないとなんのこっちゃわかりませんね。
このところは夜もそんなに寒いわけでなくなりついつい撮りたくなってしまうわけです。

昼には気温があがり、青い空、白い雲。一月前には考えられないような陽気です。
青い空白い雲

先週の中ごろの駅前です。白いサクラはソメイヨシノ。右奥のまだ冬の佇まいの木は、カニムシのいたケヤキです。
駅前

スズメです。この日は柿の木の枝にとまっておりました。
この柿の木は、昨日はすっかり新芽を出していました。芽吹くとなるとあっという間に伸びるもんですね。
スズメ

スズメの首だって伸びます。春がどちらから来たものであるか検分しているのでしょう。
春が来た?

街だけでなく山あいにも春がやってきております。
うちの裏庭のサクラももう満開と言ってさしつかえないくらいに花を開かせました。
うちの裏庭のこのサクラは、じいさまは種蒔き桜、と呼んでおり、まわりの山のサクラよりちょっと早めに咲くんだそうです。赤みが強く、特に満開に至るまでの花芽と一緒に出てくる葉は真紅というべきような色合いでございます。
種蒔き桜と言いましても、そういう品種があるわけではないようで、これは図鑑の名前で言えばオオヤマザクラとなるサクラだろうと思っております。
裏庭のサクラ

こちらのサクラへのお客さんは、色気のある緑色のちいさな鳥でした。
さて、どなたのおしりでしょうか。
メジロのおしり

メジロですね。数羽で訪れ、枝から枝、花から花へ飛び回っては蜜を吸い。
サクラのがく筒は柄から素直に広がって真っ赤で、がく片はしゅっと尖っております。
メジロ 蜜を吸う

街の様子へ戻りましょう。
最上川はこのところは、上流からの雪解け水を含みいつの季節にも増して滔々と流れ行きます。
上流は吾妻連峰の北側、飯豊連峰の東側、朝日連峰の南側、そのふもとに広がる平野部があり、それらから雪解け水を集めておるのです。
最上川

河畔のヤナギの新緑。
すぐ近くまで田畑がありますね。もう耕してあるようです。
最上川河畔林

満開のサクラ並木のある駐車場には、最寄の老人ホームからお花見にもやってきているようでした。
お花見

明日は山あいの集落に春の来た様子をお伝えします。
最上川は夕暮れに近づいていきます。
道ばたにタニギキョウのちいさな葉。
最上川は、ここでは結構大きめな川になっておりますから、谷というにはちょっとそぐわない気がしますが、なんでしょうね、こういった山地に生えるような草が標高も低く住宅地も込み合う(と言ってもほんとの都会とは違いますが)このあたりにもあるのです。
タニギキョウの葉

落ち葉をつきぬけて伸びるオオウバユリの新しい葉。
オオウバユリ

これはスゲの仲間のなにかしらです。
スゲの中でもカンスゲと名の付くあたりが近い気がしますが、似たものが多くややこしくってしっかりとはわかりませんでした。
カンスゲの仲間

キクザキイチゲもたくさん咲いておりました。夕暮れ近くなので閉じつつありますけれど。
キクザキイチゲ

ヒメアオキのシックな色合いの花。
ヒメアオキの花

日が暮れるので帰りましょう。
最上川沿いの道です。
最上川のうち、このあたりは護岸や堤防が少なく自然のままの河岸が残っております。なので植生も昔のままにあるんですね。
川沿いの道

道からちょっと上がると温泉があり、その駐車場のサクラの並木はまさに満開となっておりました。
満開のサクラ


西の朝日連峰に夕陽が沈み、稜線がオレンジ色の背景に浮かび上がっております。障子ヶ岳から赤見堂のあたりです。
夕暮れの朝日連峰

クルマに乗って家に向かう途中の最上川河畔。
ヤナギは明るい黄緑色の新緑を、ほかの樹種に先駆けて広げはじめました。ヤナギは花は目立ちませんが新緑はほんとに爽やかな素晴らしい色合いです。
川沿いの新緑

川岸のサクラ、古いほうの最上橋と向こうの山のふもとを走る列車。
ここの川岸は、護岸のようになってしまいましたが、またヤナギなどが生えられるような石の組み方で復旧してあり、10年もすればまたちいさなヤナギたちが趣きある河岸にしてくれるのでないかと期待しております。
最上橋 左沢線

ここ数日は気温も上がるようになってきて、夕暮れの頃も徐々に気温は下がりますが、もうちょっと外にいたい、そういう時節を迎えました。
雑木林の向こうの夕焼け空。コナラの林はこれからが新緑の季節となります。
雑木林の向こうの夕焼け

田んぼの畦には黒いにゃんこ。毛並みよく健康そうな女の子の黒猫のようでした。遠くから見た感じでは2歳か、3歳か、そのくらいの若いにゃんこのようでした。
黒いにゃんこ

こちらから見られているのを気にして、このあとそそくさと北のほうへ田んぼの間の道を歩いていきました。おうちに帰るのかな?

この翌日あたりから、山形もいよいよ気温が上がり、春、今まさに来たり、という日がやってきました。