「大朝日岳へ4 大朝日小屋~小朝日岳 ダケカンバ」のつづきである。

やっと書き終わる。文字を打つのは慣れているので手書きよりもずっと楽だし時間もかからないのだけど、通過した時間などを確認するのがなかなか大変だ。1~5までを山に行った記録としてメンバーに教えたいと思う。
昔だったら、それぞれの写真を現像して交換して、と大変だったに違いない。また、遠征ならともかく地元の山に行ったのを書いておくなんてこともしなかったことと思う。

9:07

小朝日山頂。

小朝日から古寺山の稜線にも大きな雪庇が続く。
ふもとからも確認できるほどだ。
この写真は、山頂から古寺山側に半分ほどおりたところ。
木のあるところと雪の境目あたりが夏の尾根で、左側は積もった雪だそうだ。
山頂付近にみえる雲は、ぐるんぐるんと前転宙返りをしながら流れて行った。
高いところにくると雲もおもしろいなあ。写真の左側に、カメラ内部のほこりだろうかS字の影が見える。
山の草とか花とか虫とか-小朝日岳

雪が積もっているだけだから、こんな風に裂け目ができる。
昨年は歩いている間にも。雪のしたから「ごうぅん」とか音が聞こえてゾッとした。
これのちいさい裂け目のうえにうっすら雪が積もって見えないこともあって、足がずぼっとはいることがある。どこを歩くか慎重に見極めたい。
今回は、先輩に連れて行ってもらっているだけなので甲斐性のないことだ。
山の草とか花とか虫とか-雪の裂け目

いつも使っている水筒。左はナルゲンの1L、左はklean kanteenの750mL。
金属の水筒は、以前SIGGのものを使っていたけど、沢に落っことしたりしてるうちに内側の塗装がだめになったらしく腐食してきてしまった。klean kanteenは栓がしっかりしまりすぎる傾向があって、開けるのに苦労することが多い。もうすこし栓がまわしやすければと思う。
今回は、それほど冷え込まないと思い、山専のテルモスは持ってこなかった。
あれはあまり容量が入らないので、もうちょっと大きいのを作ってもらいたいと思うけど、微妙かなあ?
山の草とか花とか虫とか-水筒

11:17

鉱泉が近く感じるところまで着いた。
古寺鉱泉の裏の尾根はもうすぐ。
ぼくは個人的にヒメコマツ(ゴヨウマツ)の尾根と記憶している。
個人的に記憶しているだけなので、こちらに来た際に、「ヒメコマツの尾根」といっても通じません。
・・・この標高の尾根にはだいたいヒメコマツが生えているし。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツの尾根

尾根のうえにこんな風に生えている。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツ

葉っぱが、アカマツやクロマツにくらべて柔らかい雰囲気だ。ふわふわっぽい。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツの葉

ブナとヒメコマツがからまってこんな風になったもの。
山の草とか花とか虫とか-合体松

向かいの山を見ると、尾根にそって分布している様子が見て取れる。
マツって乾燥したところが好きなのだろうか?低い山では山頂付近だけマツ。っていうところもある。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉近くの山肌

11:41

古寺鉱泉に到着。
尾根から、ここまでの崖で、Hさんからグリセードというのを教わった。
しかし、足の角度をがっちり固定しないといけないようなので、下山中にはなかなかできなさそうだった。滑り降りるのも楽しいけど、あまり景気よくやると止まらなくなりそうだった。
なお、教えてもらった後、Hさんが、おしりとザックを使って制動滑降し、ヤマザクラの幹にしがみついて止まるという荒業を披露してくれた。(足を滑らして、数メートル滑落し、木で止まったんだ)
危なかった。木登りも、落ちるのは高いところからではなくて、飛び降りてもOKなくらいの高さかららしい。ゴール近くで安心すると怪我をするということか。
やはりピッケルは必携だ。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

古寺鉱泉から古寺集落に続く道。川がいくつもの筋に分かれて流れ、ミズバショウやリュウキンカなどが咲くところになっている。
この道はかつては舗装されていなかったが、10年くらい前だったろうか?アスファルトになって、鉱泉に直近の駐車場までいけるようになった。
素敵な小道で、これから登るぞっていう光景だったので、歩く距離が短くなって便利だろうとは思うのだけどちょっと残念だ。小梨平~横尾みたいな光景の縮小版と思ってもらうと想像できるかもしれない。ここには、サワグルミやカツラ、トチノキなどがずらっと小川沿いにならんでいる。
山の草とか花とか虫とか-古寺~鉱泉の道

12:50

古寺の集落に到着。ここで昼食としたが、昨日からの足の疲れと、雪を踏み抜いて足を傷めたメンバーがもう限界になっていた。
古寺集落まではなんとかたどりつけた。
ここで、山岳会でもなにかとお世話になっている方(こないだNHKに出てた人)からスノーモビルで送ってもらうことになった。
最後に、スタート地点まで自分の足で歩けないのは無念なことで、リーダーには、ぼくは歩けるので先に行っててくれまいかと言ったものの、やはりパーティはパーティ。分かれるとろくなことがないので一緒に乗ることにした。

13:54

スタート地点の大井沢の根子(にゃーん)に到着。
山の草とか花とか虫とか-スノーモビル

例年よりも長かった5月の朝日連峰行きはこれにて終了。
いつもなら、何パーティともすれちがったり、一緒になったりするけど、今回は誰ともすれ違わなかった。あの広い山域にたった5人。

長い、長いレポートになりました。ではでは。

Climb×100

ハナヌキ峰、古寺山、小朝日岳、大朝日岳(?登頂してないけど・・・良いか)・・・4座×100=400円

Plant×50

ヒメコマツ(ゴヨウマツ)・・・1種×50=50円

5月1日から累計950円  4月度:3,050円
「大朝日岳へ3 小朝日岳~大朝日小屋 ハイマツとイワカガミ」のつづき・・・。

今日は、裏山で山菜を撮ったり、リスの鳴き声を聞いたり、あなぼこに落ちたりしたので、そっちも書きたいのだけど、これはこれで一旦始めたからには書き終わらないと・・・。
ちょっと念入りに過ぎました。飽きました?ぼくはちょっと飽きちゃった・・・。

気をとりなおしてつづき。

出発前、ちょっと外に出てみました。

朝日と大朝日小屋
山の草とか花とか虫とか-朝日と大朝日小屋

先日、農業に関わる山の神様について書いたけど、こっちは山岳のほうの山の神様かな?
これは小屋のすぐ前の祠。
小屋の近くにもう一箇所、ケルンと高山植物に埋もれるように山の神様の祠があります。
登ったときと、下山するときになむなむっとします。
写真の、祠の奥に大朝日岳があります。
山の草とか花とか虫とか-山の神様

5/2は、ちょっと風も強かったらしく、エビの尻尾が出来ていたとのこと。
4日の朝は溶けかけの残骸だけ残っていた。
山の草とか花とか虫とか-エビの尻尾の残り

ぼくのピッケル。縦走用?本気のピッケルはもっと石突きが尖っているらしいので、これだとちょっと心もとないらしい。太陽が高くなると、雪がざくざくになって登りにくいので、足場の悪いところでは差し込んで使うのにちょうど良いと思った。
たしかBlack Diamondのレイブンプロ、60センチだったかと思う。とても軽い。
先輩たちはストックだったけど、ぼくは進むのが楽なストックより、滑り落ちるのが怖いのでピッケルにした。
登攀といえるような箇所のあるルートではないけど、ぼくは持ってないと不安でした。
くだりの途中で、グリセードというのを習いました。しゅ~。
山の草とか花とか虫とか-マイピッケル

6:45

下山開始。朝日に照らされる大朝日岳の東斜面。
今年は、斜面におおきな割れ目ができていた。昨年は、ここにスキーの跡があったけど、これだと滑るのはちょっと恐ろしいですね。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳

おいおいっ!って思った方・・・。
記事のタイトルに、「大朝日岳へ」ってあるにも関わらず、そう、山頂に立っていないのだ。またしても。
何度も来るとこんなものだろうか?
いや、ぼくはね。山頂に行きたいといったのだけどね。
なお、小屋から山頂は5分くらい。風がなければちょっとお散歩気分でつくことができる。
山頂からの景色は、また登ったときにでも撮っておきたい。

6:53

銀玉水付近。小屋からここまで約8分。登りは1時間ちかく要している。
ずっと下りなので、その場足踏みでどんどん下れる。くだりの楽なことったらない。

こんなところに動物の足跡。5本の指のあとなのでイタチの仲間のようだ。
付近にはオコジョがいるようだけど、オコジョにしては大きすぎる。テンかな?
なお、今の時期でも小屋付近にはウサギがすんでいるらしい。すごいね。
なにを食べて、どこに隠れているのだろう。強い。
山の草とか花とか虫とか-足跡

うんち。イタチの仲間は、こんなふうにちょっと小高いところにうんちをする。
以前、気がつかずにいしころを持って手についたことがある。
手につくと想像以上にねっとりしている、肉食だからだろうか?
また、疲れていると気がつかずに座ってしまうこともあるから、これは十分に気をつけたい。
山の草とか花とか虫とか-うんち

銀玉水あたりまで下ると、ダケカンバがある。多くなるのは小朝日岳ちかくまで下ってから。
青空に生えるクリーム色の樹皮。
強風で捩れた枝振り。
葉っぱのない今の時期には、このような力強い樹形が堪能できる。
山の草とか花とか虫とか-青空とダケカンバ

風に押されるように木の全体が風下に。(上の写真とは別な株です)
山の草とか花とか虫とか-ねじれるダケカンバ

雄花はまだまだ固そうである。雄花のついている枝はサクラの若い枝ににた色合いと模様だった。
山の草とか花とか虫とか-ダケカンバ雄花

小朝日岳に登りかけてから、大朝日方向を振り返る。
尾根の右側(風上)に、ダケカンバがあることがわかる。
尾根の左側(風下)には、冬に雪庇が成長するからだろうか?
ダケカンバは生えていない。
山の草とか花とか虫とか-小朝日岳のちょっと前から見る熊越周辺

なお、これは標高が下がってからのダケカンバ(多分)。樹皮がクリーム色だからシラカンバではないだろうと思う。雑種もあるらしいけど、ダケカンバということにしておこう。
この場所は、古寺山とハナヌキ峰の手前。標高は1000m前後だろうか?
風もあまり強くない場所であるためか、このようにすんなりと上に向かって伸びた樹形。
おなじ種類とは思えない(えぇ?じゃあ違う種類じゃないの?)。
・・・参考まで。
樹皮と、雄花の様子はおなじ感じでしたよ。
山の草とか花とか虫とか-標高が低いところのダケカンバ

9:07

小朝日岳山頂に到着。小朝日まではまたちょっと登らないといけないのでこんな時間になった。
Hさん、Iさんともに足はあまり良くなっていない。
雪の隙間(したに木の枝があったりする)に足がすぽっと落ちたりして、すじを傷めてしまったりしているようだ。足首を固定している筋肉が疲れてくると怪我をしやすくなってしまう。
下山のルートもまだ長い・・・。

まだつづくぅ・・・。もう一回でおしまいの予定ですよ。

Plant×50

ダケカンバ・・・1種×50=50円

5月1日から累計500円  4月度:3,050円
「大朝日岳へ2 古寺鉱泉~小朝日岳 環水平アーク」のつづきです。
つづきで書くっていうのもなかなか難しいものがありますね。

前回は、15:26に小朝日岳の山頂にようやく到着したところまででした。

小朝日岳頂上付近にはイワカガミの葉。「大朝日岳へ1」のイワウチワと葉っぱの形を比較してもらいたい。
山の草とか花とか虫とか-イワカガミ

また、このあたりになるとハイマツが、グランドカバーのように尾根の風上側に育っている様子が見られる。ハイマツは、尾根の風下側には見当たらない。雪庇が育つからであろう。
ハイイヌツゲについて書いた記事でも書いているが、かつて、「ハイマツ」を「灰松」と勘違いしていた。
この写真を撮るときにも確認したが、幹はやはり立派な灰色でありました。・・・立派な灰色ってどんなだかわかんないですけどね。ええ、「這い松」なんですね。
山の草とか花とか虫とか-ハイマツ

小朝日岳の西側のルートはなかなかのくだりになる。
写真は通過後に振り返ったもの。
写真でダケカンバの見える右側には、夏の登山道。
このうえに積もった面倒な雪庇がある。
このためダケカンバの林のなかを通過した。
小朝日岳からくだった尾根付近は通称「熊越え」で、夏でもちょっと怖いような箇所である。
小朝日岳は、ふもとの町から見ると綺麗な三角形だが、西から見ると岩のごつごつした荒々しい威容。
山の草とか花とか虫とか-小朝日岳を振り返る

うえの写真は16:20だった。いつもはこまめに休憩などで時間記録の意味もふくめてこまめに撮る(この記事の時間はデジカメデータからのものですよ)ようにしているのだけど、ここから1時間10分くらいなんにも撮っていなかった。
Hさん、Iさんは足に疲れがきてしまい、ペースダウンしたものの確実に一歩一歩進んでいるが、最後尾をいくぼくがなんだかついて行けなくなってきた。
夏の水場である銀玉水の手前で、もうふらふらで足が進まなくなってしまった。

そう、おなかが減ってしまったのである・・・。

ここで17:10くらい。前回、食べたのは日暮沢との分岐での12:30くらいだった。
5時間くらい食べていない。
ぼくは、1食でごはんだけなら3合分は食べられる。
動いているのに食わないから燃料切れである。
おまえはラッコか?と言われそうだけど仕方ない。
軽食休憩をとってもらい、いくらか食べたらテキメンに体が軽くなった。
行動時間がえらい長いので時間の感覚が変になる。

17:37

銀玉水から大朝日小屋までの最後の大きな登り。ガンバ、ガンバぁ。

小朝日岳を振り返る。
正面の山が小朝日岳。右に伸びる稜線は鳥原山につづき、左は古寺山へ。
山の草とか花とか虫とか-小朝日岳から伸びる稜線

同時刻。
ハイマツの奥の写真左上は中岳。その奥にうっすらとした夕焼けの下に朝日連峰の主稜線が見える。
遅くはなったけど、ここまで来ると這ってでも小屋までたどり着ける距離になってきた。
山の草とか花とか虫とか-銀玉水からの登り

18:00

大朝日小屋は目前。
ずっと曇っていたけど、雲の下の隙間から素晴らしい夕焼けが見えた。
右から左へくだっているのは西朝日から袖朝日に続く稜線。
そのさきに特に明るいオレンジ色に見えてるのが夕日を照り返している日本海。
いやあ良いものを見た。夏の晴天はもっと素晴らしい夕焼けが見られる。
山の草とか花とか虫とか-夕焼けの写る日本海


18:04

ようやく小屋に到着。
いやはや、ここまで12時間16分。
一日の行動時間としては長すぎる・・・。
一度、疲労した足ってなかなか戻らないのだけど、Hさん、Iさんの両先輩は、一歩一歩進んでなんとかたどり着いた。ぼくの父親と同世代とそれ以上の2名、すごいガッツだ。
山の草とか花とか虫とか-大朝日小屋

おまけ

写真は小屋の2階。
普段であればGWには数十人が登ってきているはずなのだけど、この日は先に上った、小屋番の副会長と、一緒に登った4名の計5名しかいなかった。
小屋の中がひ~ろびろ。
夕食後は、みんな眠くなり20:00くらいには就寝。(山小屋だから普段からこのくらいの時間だけど)

山の草とか花とか虫とか-小屋のなか

なお、ここに限らず朝日連峰の山小屋は避難小屋であって、旅館ではないので、食事も寝袋もありません。あしからず。寝床と食料は自分で持って上がる。です。
屋根と壁はあるので、テントを持たなくてよいだけでも随分と楽ですよ。

まだつづく・・・。

Plant×50

イワカガミ、ハイマツ・・・2種×50=100円

5月1日から累計450円  4月度:3,050円