大朝日岳へ1 のつづきです。

前回は、やっとこ古寺鉱泉の裏のヒメコマツの尾根につきました。

9:48からつづきね。

イワウチワの撮影後のこと。Tさんが、空になにか起きているというので見上げてみると・・・。
日暈(22度ハロ、内暈)と太陽を円のはじっこにした白い丸いわっかが見えました!
日暈は珍しくないのだけど、太陽を円のはじっこにしたわっかは初めて見ました。
これから調べてみたいと思います。
日暈にはちょっと虹みたいな色がついてるの見える?
山の草とか花とか虫とか-日暈となんだろ?

これを撮影しているころ。リーダーのHさんに異変。
いつもはガンガン登っていくのに、なんだか変に大量の汗・・・。
ペースが著しく落ちた。
冬の間に、あまり距離を歩いたりしなかったらしく、足が動かなくなってしまったとのこと。
でも、とりあえずゆっくり進むことにした。ここからTさんが一番先頭に。

ハナヌキ峰への登りの手前。
マンサクの木のちかくに、トガリネズミっぽい動物が力尽きていました。
冬の厳しさに耐え切れなかったのかな?春が近いって言うのに無念。
山の草とか花とか虫とか-トガリネズミの仲間

ほぼ同じ箇所。今度は環水平アーク!?
さっきの日暈との競演。
環天頂アークは太陽高度が低いときに、天頂付近に現れるとのこと。
こちらは水平線に近いので、環水平アークのほう?
すごく綺麗・・・。水平線ちかくの雲が虹色に輝いている。
この世のものとは思えないような光景。
なかなか見られない現象だと思うのだけど、しばらく続いていた。
$山の草とか花とか虫とか-22度ハロと環水平アーク

11:57

ハナヌキ峰を通過。夏の登山道は、ハナヌキ峰は山頂まであがらないルートだけど、残雪期には斜面を横断することになるので山頂を通過することにした。(標高差は増えてしまうけど)

12:08

古寺からのルートと、日暮沢小屋からあがるルートとの分岐付近で昼食と休憩を30分程度。
写真は、この休憩ポイントの手前から古寺山を望んだところ。結構な急登である。
あの虹(環水平アーク)のかかっているのが古寺山への稜線で、そのうち一番奥が古寺山。
山の草とか花とか虫とか-日暮沢小屋への分岐から望む古寺山

Hさんのペースが上がらず、Iさんも足にきてしまいました。
共同の食料のうち、水っぽいもの、またストーブやビールなどを預かりました。
トレーニング、トレーニング。
ぼくの使っているザックは55Lで、ちょっと容量不足を感じる。
フリースなどの防寒着と水筒を外につけて、雨蓋がやっとしまるくらい。
今度は70Lくらいの買おうか?重くって背負えないか?

12:38

日暮沢小屋からあがるルートとの分岐付近を出発。

こんな感じの登りが続く。
山の草とか花とか虫とか-古寺山への登り

古寺山への登りの途中で、障子ヶ岳が見える。
朝日連峰随一の岩山とのこと。
ちいさいし、尖り方が足りないけど朝日連峰のなかではもっとも槍ヶ岳に近いシルエットだ。
かっこいいなあって思う。朝日槍とかいう名前にしちゃだめ?
山の草とか花とか虫とか-障子ヶ岳

古寺山付近の雪庇の様子。写真の右が西、日本海側。たいてい日本海側から風が吹いていて東側に雪庇が育つ。
たいしたことないような感じの写真になったけど、もちろん人の背丈よりずっと高くって怖い。
山の草とか花とか虫とか-古寺山付近の雪庇

14:08

ようやっと、雪庇の上についた。ここから古寺山までは、あまりアップダウンがない。雪庇のさきっちょのほうに乗らないように、木のあるあたりを歩くようにする。ここは、下山時に降りるところがわからなくなりやすいのでTさんが目印を作ってくれた。作った目印のほかに、下に見える特徴ある木や、月山が目印だそうだ。

14:24

古寺山に到着。標高1500m。スタート地点から約1000mを登ったことになる。
写真は、古寺山山頂付近から、小朝日岳(写真左の高いの)と、大朝日(写真右奥)。
これから進むルート。時間が遅れ気味というか・・・もう着いているはずの時間になった。
このあたりで、進むか、古寺鉱泉まで戻って泊まるかという相談になったが進むことにした。
山の草とか花とか虫とか-古寺山から望む小朝日と大朝日

15:26

小朝日岳に到着!1647m。
ただし、これから190mほど一旦下ってしまう。ここも古寺山から小朝日岳は、夏ならトラバースルートがあるが、雪のあるときは傾斜のあるところはなるべくトラバースしないこと、なので山頂を通過する。

小朝日岳山頂より大朝日方向を望む。
道標に座っているのは、Tさん。
朝日連峰の素晴らしいところは、例えば、上記の古寺鉱泉から、大朝日小屋まで人工物らしきものが、こういった道標だけっていうところ。リフトも、電波塔もなんにもない。
極端な話であるが、この時期にいたっては数万年前と同じ景色であろう。というところだ。
もちろん朝日連峰のほかのルートも同様。
観光地化していない。
ふもとから自分の足で登らないと山頂にたどりつけない。
山の草とか花とか虫とか-小朝日山頂にて

だんだん暗くなってきた。
もちろん、太陽の高度はまだ高いはずなのだけど、雲が厚い。
明るいうちに小屋につかないと危険だ・・・。

まだつづきます。
5月3日~4日 大朝日岳へいってきました。
除雪が済んでいなくって、普段の登山口のだいぶ手前(約8.2km手前!)からのスタートになりました。

ルートの大体の図。興味のあるかたは、図をクリックして大きくご覧くださいね。
この図はだいぶテキトウにフリーハンドで線を書き込んで作成しています。
山の草とか花とか虫とか-5/3大朝日岳へのルート

所要時間概要

5/3

出発 5:47 着 18:03 所要時間 ・・・12時間16分(ながぁ~い)

距離 出発地点~古寺 約5km、古寺~古寺鉱泉 約3.2km、古寺鉱泉~大朝日小屋 約7.2km、距離計 15.4km

各部の標高(1/25000地形図から、大まかなもの)
大井沢根子のスタート地点 標高 510mくらい、古寺鉱泉 670m、ハナヌキ峰 1,196m、ハナヌキ峰と稜線の標高差 60mくらい、古寺山 1500m、小朝日岳 1647m、小朝日岳と尾根鞍部との標高差 190mくらい、大朝日小屋 標高 1780mくらい、大朝日岳 1,870m

スタート地点~大朝日小屋の標高差 1,270m
主なアップダウンの標高差 250m 標高差の計 1,520m


帰ってきてから、時間と距離などのまとめ作業中ですが、これは夏ならともかく、残雪期の一日の行程にしてはちょっと長すぎる気がしますねぇ。半分くらいの行程で一泊入れればよかったようです。

メンバー4名 リーダーHさん、Iさん、Tさん、ぼく

ちょっと行程が長いのと、いろいろなことがおきましたので、何回かの記事に分けて書いておこうと思います。

では、スタート

今年は、雪が多く、また遅くまで雪が降るものだから、例年の5月の連休には、大朝日への登山口の古寺鉱泉まで除雪が済んでいるのですが、この日は大井沢の根子(にゃーん)というところからのスタートになりました。

5:47分しゅっぱ~つ

歩き始めてすぐのところ。ミズキっぽい木の枝に霜が降りていました。冷え込んでいます。
スタート地点の標高は、約510mでした。
山の草とか花とか虫とか-ミズキっぽい木に霜

6:37

約1時間で地蔵峠に到着、古寺鉱泉までは、雪が無ければアスファルトの舗装路ですよ。
早い時間帯には固い雪で歩きやすかったのですが、太陽が高くなるにつれ、ざくざくした雪になってきました。歩きにくくなるのですよん。ここでちょっと軽食(ぼくだけ自主的にカロリー補給)。

今年の雪の多さからこんなことになってました。看板が折れちゃてる。
写ってるのはリーダーのHさん。
道路上には、古寺に行き来しているスノーモビルの跡があります。
山の草とか花とか虫とか-ブナ峠

7:22

古寺の集落へ。奥に見える白い山はこれから歩くルート上の古寺山です。
うわぁ、遠いよう。ここまでスタートから約5kmでした。
約5kmを1時間35分・・・雪の上を歩いてることを考えると良いペース(良すぎたんだなあ)。
山の草とか花とか虫とか-古寺集落

8:37

古寺鉱泉手前の駐車場へ到着。除雪してあればここまでこられたはず。ここまで、約8.2km。2時間50分程度を要しました。もうすでに、今日たくさん歩いたよ~、って距離ですね。
ここで朝食にしました。駐車場で、アイゼンを装着。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉前駐車場

駐車場から古寺鉱泉に向かう途中。数百メートルだけど、もうすでに落っこちたらタイヘン、な道。
右に落ちたら、川にどぼ~ん。なので、鉱泉に運んでお湯に入んないといけなくなります。注意。
もうちょっとで、きちんとした歩きやすい道になりますよ。
山の草とか花とか虫とか-駐車場から鉱泉への道

9:18

古寺鉱泉へ。ここで前泊して大朝日に向かう人が多いです。ここに泊まるのを目的にくる人も。
ぼくが子どものころは、発電機がなくってランプの宿でした。
いまでも趣きあるでしょ。良いんだよ~。ここ。ここで標高は約670m。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉
9:48

鉱泉のうらにあるヒメコマツの尾根の登山道へ直登。
尾根の上についたのは9:48。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツの尾根に直登

イワウチワだぁ!

イワカガミの葉っぱに似てるけど、葉がまんまるとかでなくって、さきっちょがちょっとへこんでます。また、イワカガミだと、1つの花茎にたくさん花が咲くけど、これは1つだけ。
山の草とか花とか虫とか-イワウチワ

ヒメコマツの根元に群生しているところ。うえの写真も含め、いまいちな写真・・・。
今回の写真たちは、オリンパスE620の広角ズーム(14-42mm)レンズ一本で撮っています。
花の写真はマクロレンズで撮りたいなあ。でも重いので・・・。我慢。
山の草とか花とか虫とか-イワウチワ群生

で、イワウチワがここから数百mにわたって登山道沿いにずっと群生しています。いいでしょ~。
この時期に登った人にしか見られない光景なのでありますよ。

通常の、登山スタートは古寺鉱泉からだから、まだまだやっと本来のスタート地点。
このあと・・・大苦戦の山行がスタート。

つづく

Plant×50

イワウチワ・・・1種×50円=50円

5月1日から累計350円  4月度:3,050円
ようやくサクラが咲きそうになってきましたよ。
となりのとなりの集落までサクラ前線が来ています。

サクラといえば気になっていることがありました。山の神様とのおはなし。

※本記事については、うちの町と自分の集落について感じたことを書きます。調べた範囲は、網羅的ではないですし、それぞれの地域によっていろいろな物語があるということを先にお断りします。

うちの町にはあちらこちらに「山の神」の神社があって、町内で稲荷様の次に多いとのこと。
町の老人クラブでまとめた資料(貴重だ)を読み返すと、稲荷様は103。
山の神様は、載ってるものをたしたら33でした。

山の神様についてこんな記載があった。
以下、太字部は引用

山の神信仰は原始信仰であり、もともと雄大なまた優美な山に対し神秘を感じ、精霊を感じた自然信仰、精霊信仰であった。それを地域住民が守護神と考え、祖霊信仰につながり、民族神としての性格を持つようになったと言われる。
 死者の霊は、33年から50年を経過すると近くの美しい山に登り、山の神の一員となるが、春には水田に降りて田の神となり、秋の収穫が終わると山に戻って鳥獣を養い草木を育て、年の始めには大歳神となって人々を祝福し、中元には祖霊となって子孫を訪れその祭りを受ける。
 狩猟社会の時代には山を支配する「山の神」として、農業社会になっては更に「農業神」として信仰されるようになって来たのである


ううむ。

ちなみに、山人(この場合は登山家でなく、木こりやマタギだろうね)の山の神様は、田の神様と関係なく信仰されているとも書いてあるから、これまた地域ごとの生活に密着した様子が見て取れる。

で、サクラがどう関係あるのか、

次、また引用である。目が痛いね。

「山の神と田の神の関係については吉野裕子(民俗学者さんですね)博士著「陰陽五行と日本の民俗」に考察されているので次に紹介してみたい。
 山の神は「古事記」に「白猪」として現れてくる。つまり「亥」であり、「亥の神」は百姓の作り神として信仰されている。―「稲」は五行の中の「木気」であり、「木気の三合」として卯二月は旺気で山の神は田の神となり、末六月は茎気で卯即ちサでサ(稲)の神の登り、つまりサノボリ(さなぶり)である。亥十月は生気で田の神が山の神になる。―」


なんのことだかわかんないけど、「サ」が稲だって書いてある。さなぶりは、田植え終わりのお振る舞いのことですね。早苗振る舞い(さなえぶるまい)でさなぶりかなっ?ということだと思っていたけど。

山の神様のお祭りは、4月下旬~5月上旬であることが多い。
タネツケバナが種を浸ける時期の知らせなら、各集落にある種蒔き桜は播種の合図。このサクラが咲いたら苗代に種蒔きましょうね、の合図。うちの近くのサクラは4月下旬~ゴールデンウィークが満開の時期である。
山の神様のお祭りシーズンと一致しているのである。

うちの近くでは現在、種を浸けるのは3月下旬~4月上旬くらいかな?。
播種は4月上旬~中旬、田植えは5月下旬であるが、昭和の中頃までは田植えは7月中旬までかかってやっていたとのことである。
今のような電気も、ビニールハウスも、田植えの機械もないからだね。
昔のペースだと、やはり種蒔き桜は種を蒔くころだったのだろう。

学生のことに民俗系の講義を聞いた際のこと。
「サクラはサの蔵(クラ)。サとは山のエネルギーのようなものである。山のエネルギーはヘビに姿を借りて、山を下り、一時サクラに留まり里に下りる。」と。

「サ」の解釈はちょっと違った記憶があるけど、内容としては同じ気がする。
ヘビは水神様。秋~冬は山で暮らし、夏になると川原に下りてくる。稲刈りの時期になると山にもどっていく。ちょうど神様(先の文からはご先祖様とも読める)の動きと一緒である。

うちでは、マムシは見つけ次第捕らえて食べてしまうけど、アオダイショウやシマヘビは食べない。
ヘビは小屋に入るネズミを捕ってくれるのだから、農家にはだいじなパートナーでもある。
・・・ヘビの話ではなかった。ずれましたね。

裏山のふもとにある、うちの集落の山の神様。御神体は・・・いしころ数個であった。
いしころを山そのものに見立てたのだろうか?御神体も、いろいろなようである。
写真は4月10日。
山の草とか花とか虫とか-山の神様

・・・ちなみに、うちの山の神様の建物には「大里神社」と書いてある。となりの集落の大里神社の建物のおさがりである。神社もリサイクル?以前は、石の万年堂であったとのこと。

近所の集落にある山の神様は、山の中ではなくて集落のなかにあるところが目に付く。
また、近くには堰や、水源地があることも同じ。上記の引用とかを裏付けてる気がしませんか?

まだまだ書きたいことがあったのだけど、まだ頭のなかで整理がつかないので、追って書くことにします。
山岳信仰や、山人、登山者にとっての山の神様と、農業神としての山の神様はちょっと異なる捉え方もあるのではないだろうか?

で、サクラ・・・やっと写真の登場。今回は植物の記事っていう感じではないので、なんの種類のサクラだかは書かないでおくことにしよう
(調べるのがメンドウになったのじゃないのでござるよ・・・。タブン)
山の草とか花とか虫とか-サクラ

ええと、まとめると。サクラが咲くのは、山から降りてきた山の神様(田の神様でもある)が、一旦そこで御留まりになるから。っていうおはなしになりました。
農作業の暦にあわせた、昔の暮らしの様子を感じます。
どうも、神様っていうより季節の流れというか、そんなところかな?

すっかり長くなりましたね。
※この記事は4月上旬から調べ調べ、下書きしながら書いてました。すっかりなんだかわかんなくなってしまった。

なお、明日の早朝から、朝日連峰の大朝日岳に行ってまいります。
雪が例年より多く、除雪も進んでいないとのこと。登山口までのアプローチに時間を要するかも知れません。
明後日に下山予定です。みなさまごきげんよう。

Plant×50

サクラ・・・1種×50円=50円

5月1日から累計300円  4月度:3,050円