まずお知らせ、先日紹介した大山自然公園にライブカメラがあります。
ぼくの家がインターネットが使えるようになったときに、設置されたそうです。
「大山自然公園のライブカメラ」
夜はもちろん真っ暗ですが、明るい時間には朝日連峰や月山、葉山が見えます。
こないだの記事のグラデーションになった朝日連峰の写真と同じカットが見られます。
カメラを動かしたり、ズームもできて面白いのでど~ぞ。


さてさて、ヤナギの木の樹皮を眺めていると、アリンコはもとよりたくさんの虫がうろうろしています。

先週のとある夕方に観察しました。
ちいさな「うろ」からワラジムシが出てくるところでした。
山の草とか花とか虫とか-ウンリュウヤナギの小さいうろ

ダンゴムシとよく間違われますが、こっちはだいぶ平べったいです。
もちろん丸まりません。
ワラジムシもダンゴムシもおなじようなところで見かけるのですが、木の肌にはダンゴムシはみかけませんでした。
う~ん。なるほど。似てるけど、きっと体の形のこともあって、ワラジムシはこういった木の隙間に適応しているのだなあ。と。
山の草とか花とか虫とか-樹皮の裂け目のワラジムシ

虫を撮るときは、目にピントをあわせるのがセオリィだそうです。
・・・たまげた。
なんというか目つきが悪い。
昆虫と同じように複眼でした。
しかし、目つきが・・・。
山の草とか花とか虫とか-ワラジムシの眼
背中は、ダンゴムシよりもざらざらしてるなと思ったら毛というか柔らかいトゲのようなものが生えていました。

ちなみに、この木はウンリュウヤナギ。シダレヤナギに似ているのですが葉も枝もくるくるっとなっています。
太くなるヤナギの仲間は、木の肌が上の写真のように裂け目ができるのでいろんな虫の住処になります。
ノコギリクワガタなどもヤナギの仲間に多くいるそうですよ。
山の草とか花とか虫とか-ウンリュウヤナギの葉

では、ダンゴムシのほう。
これは樹皮の間にはいませんでした。
ワラジムシと同じ環境にいると思ったけど、習性に違いがあるのかもしれないですね。
ダンゴムシ(オカダンゴムシ)は20世紀になってから日本に入ってきたと図鑑に書いてありました。
かなり意外な事実。こどものころからの遊び相手なので、ずっと昔から日本にいたのだと思ってました。
しかも・・・。
夏近くになると、メスはおなかの表皮のしたで卵を孵化させ、ちいさい幼虫を生むのだそうです!
達人になると、オスとメスの区別を一瞬でやってのけるらしい。
黒っぽいのがオス。白い文様が多いのがメスだったかなあ?
おなかに幼虫がいないか、その話を聞いてから夏近くになるとこうやって調べるのですがまだ見たことがありません。残念。
山の草とか花とか虫とか-ダンゴムシ

ダンゴムシは数年間生きるのだそうな。
こういった枯葉がえさだそうです。
このような葉のあるところの石ころの下にはもれなく住んでいます。
山の草とか花とか虫とか-枯葉のうえのダンゴムシ

さあて、ダンゴムシの足は何本でしょう!

以前、小学生たちの自然観察を手伝ったときに、この質問をして、実物を探しに行く前にダンゴムシを思い出して書いて見よう!っていうのをやりました。アリンコでも。
ほんとに面白い絵を描いてくれます。
・・・なんどかこのイントロダクションを使いましたけど、なんだか学校の授業っぽい感じがしてやらなくなりました。

この日。
夕暮れを過ぎたころになぜだかダンゴムシとワラジムシがくっついてなにかしていました。

捕食!?

うううむ。ちょっとずつ動くのだけど、どちらもあまり動きません。
なんだろうなあ。
なにやってるんだろうなあ。

十数分間、観察しましたけど結局このままでした。
あとで考えると、ワラジムシが
「おい、新入り、最近増えてるらしいじゃネエノォ?」
とか話してたのだろうか?
山の草とか花とか虫とか-ワラジムシとダンゴムシ

なお、ダンゴムシにそっくりな「タマヤスデ」というヤスデがいるらしい。
ぼくもダンゴムシだと思って見逃してるのかなあ?

あ、さっきのダンゴムシの足の本数の答え・・・7対で14本です。

ちなみに、図鑑で見るとタマヤスデはもっと足が多いようです。
ダンゴムシのうろうろしているのを、指で捕まえては数え、指で捕まえては数え、ってやりたくなりません?
ぼくは大いになりました。
今日は過去の観察への追加2つです。

最近のほうから。


キュウリグサと山キュウリ

キュウリグサってなんか2種類あるように思うのだけど。という疑問がありました。
実の様子を観察してみました。

まず、キュウリグサだと思っていたものから。
これは道路の道沿いをスカイブルーにかすませていた花。
$山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ花序

これはワスレナグサの一種であるようでした。
これが実です。覆っているガクは包み込むようになっていてタネが見えません。
タネは4つ入っていました。
山の草とか花とか虫とか-ワスレナグサ 実

図鑑に載っているタイプの根生葉のもの。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ 根生葉

これがキュウリグサの花だわ。うんうん。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ 花

そしてこれが、ピロピロ笛です。
ワスレナグサの一種に比べ毛が少ないです。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ 花序

これが決め手かな。
図鑑の解説に載っているとおりの果実。
ガクであった部分は開き、4つのタネが見えます。
山の草とか花とか虫とか-キュウリグサ 実


ルリソウ Forget me not

つづいて、ルリソウかなあ、としていたもの。
これが花の様子。
$山の草とか花とか虫とか-ルリソウ クリ林林床

これも実のつきかたがポイントらしい。
ああ、可憐な花なのに実になるとちょっとびっくりです。
山の草とか花とか虫とか-ルリソウ 実

似ているなあと思っていたエチゴルリソウには、この果のまわりのトゲがないように書かれている。
これははっきりとトゲがありました。
山の草とか花とか虫とか-ルリソウ 分果

しかし、これらのムラサキの仲間の花は、花冠が5つに裂けるのにめしべは4つに裂け、実やタネが4つなのだろ?ううむ。眺めるほどに謎が深まる。

帽子のうえにルリソウの実を載せて、三脚にカメラを載せ、LEDのライトで照らして撮影。
川原で夕方にこんなことをしている。

キュウリグサについては、やはり観察する前にはなんだかよく違いがワカランと思っていたのに、いまとなってははっきりと違うよねって思います。

センスのよさとは、どのくらい違いを細かく認識できるのか。なんてことを以前に書いたけど・・・。
これは、ぼくのセンスがアップしたのかしらん?
どうもそのようには実感できないなあ。

只々、野草を眺める趣味から、草のヘンタイへの道をちょっとずつ進んでいる自分自身を見つめるだけである。嗚呼。

Plant×50

キュウリグサ、ルリソウ、ワスレナグサ属のなにか・・・3種×50=150円

6月1日から累計750円  4月:3,050円 5月:3,400円
毎年、この時期にいつも行っている大山自然公園がユリまつりです。
今年は6月3日~12日。今開催中ですよ。

以前も書いたけど、ここは自然公園法の「自然公園」ではないので勘違いなく。
あくまでも固有名詞としての自然公園なんです・・・。

この山は、ぼくの住むところよりも都市部に近く、うちよりも里にある。
標高はぼくの家と同じくらい。
うちのちかくとちょっと違う植生なので、面白くたびたび観察に訪れるのだ。
今回はちょっと画像を大きめにこの公園について紹介したい。

コナラの林床に咲くヒメサユリ。
山の草とか花とか虫とか-林床のヒメサユリ

公園の中心部の管理等の東側は広場になっています。
山の草とか花とか虫とか-広場

管理塔の最上階は展望塔。
今日は霞がかかり、山々の奥行きがグラデーションになっていた。
一番奥が朝日連峰。ぼくの住むところは、朝日連峰から手前に3つめくらいの稜線の中腹。
山の草とか花とか虫とか-展望台からみる朝日連峰

ここは、この時期とヒメサユリにのみ関心をもたれている。
しかしながら、花を愛でる者であるならば数多くの花々と四季の移ろいを存分に楽しむことができる。
ユリまつり期間中はたいへんに混むので、平日の来場がおすすめ。
また、春には春の、夏には夏の、秋には秋の花が咲きます。
なんてもったいない。

この山の名を冠したオオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ)。
山に咲く大きなフスマだからオオヤマフスマなのだろうけど、この山とナデシコの仲間を愛するぼくとしてはこれはとても印象的な花だ。
広場のまわりの明るいところに白い星のような10mmちかい大きな花を咲かせる。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマ

白い雲の木、と書いてハクウンボク。
エゴノキの仲間だけど花数がたいへん多く、葉のうらも白っぽいから見上げるとまさに白雲。
爽やかかつ甘い香りが一面に漂う。
山の草とか花とか虫とか-ハクウンボク

園内は、広場にだけ訪れる人が多いけど遊歩道が地形に沿って作られていて、明るい林床の部分、コナラが主なところ、スギのあるところ、谷間になっているところ。などそれぞれの花がある。
山の草とか花とか虫とか-大山の遊歩道

季節の移ろいによる美しさの変化も見逃しがたい。

雪がとけたばかりの早春にはコナラの落ち葉が懐かしいような気分。
樹形や冬芽のふくらむ様子を堪能できます。
山の草とか花とか虫とか-早春の大山

新緑のころのコナラたち。
銀色の毛に包まれた新しい葉は優しくも柔らかく春の嬉しさ。
山の草とか花とか虫とか-新緑のコナラ

多くの方が見逃しているのは、秋の紅葉の美しさである。
これはハウチワカエデかなあ?
赤くなるものに、ウルシ、ツタウルシ、いくつものカエデの仲間。
黄色くなるのはカツラ、コナラ、オオバクロモジなど。
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉

うちの町には紅葉の名所として古寺渓谷があるのだけど、そこは谷間で秋の放射冷却の冷気が存分でなく黄色メインになっている。また、ウルシやヌルデなどは沢沿いにはあまりなじまぬのも黄色ばかりになる要因か?
ここは山の上のため発色が大変素晴らしい。
うえの写真も、これも画像を補正したりはしてませんよ。撮ったまま。
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉2

緑の葉を残したまま、一方では真っ赤!
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉コントラスト

コナラが多いので、こんなカットも。
コケが優しく受け止めてくれたのかなあ。
山の草とか花とか虫とか-どんぐり

冬にも何度も行っているのだけど、動物の足跡と冬芽しか撮っていませんでした。
もちろん冬にはスノーシューが楽しい。

こういったわけで、なんども記事にこの場所が出てくる。

なんじゃろな草 海里さんへご相談の品

ヒメシャガ 植物の観察会とPlant×50

雨 ナガハシスミレ ショウジョウバカマ

ハイイヌツゲとユキツバキ

ほんとにいろいろあります。
いろんな花の写真が載ったけど、それぞれについてまたそのうち書きたいなあ。

Plant×50

ヒメサユリ(園芸種)、オオヤマフスマ、ハクウンボク、コナラ、ハウチワカエデ・・・5種×50=250円

6月1日から累計600円  4月:3,050円 5月:3,400円



以下は愚痴なので読み飛ばして結構。蛇足というやつです。ここにはカナヘビが多いですから。
いつかの記事でも書いたのだけど、ここのヒメサユリは作られたもの。
特徴を観察して考えるに、ササユリ、ヤマユリ、オニユリなどと交雑させたもののようである。
野生種はウイルスに大変弱いらしく、このように人のたくさんくるところには適さないらしい。
図鑑で特徴を検索できる方はこの写真を見てもらうとわかると思う。
ぼくの図鑑では、花弁の内片と外片は幅が同じはずだが外の花弁が細くなっている。
花弁が後ろに反っているがこれもちょっと「ヒメサユリ」らしくない。
また花の内側には斑点ががある。
この写真を撮った株はかなり「ヒメサユリ」のもとの姿に近いものを撮った。
昨年、20株くらいをランダムに選び、茎の高さ、葉の幅と長さを調べたが全体に大きくなっており葉の付き方も異なる。
山の草とか花とか虫とか-ヒメサユリ花の奥

公園内では毎年移植をしている。ここは昨年かなあ?
ぼくが好きな大山自然公園は里山特有のいろんな草があるところである。
せっかくの雑木林を表土を荒らしてユリを植えている様は、なんだか自然でなくない?
ここの部分を指して「不自然公園」とひそかに呼んでいるんだ。
山の草とか花とか虫とか-ユリ畑
この山の自生のヒメサユリは盗掘により無くなったと言う。
盗掘によるこの地域個体群の絶滅も人の業なら、観光のため無理に交雑させたユリを植えるのも人の業・・・。
前向きに考えればここにこれがあることで、ドロボウが満足し朝日連峰の野生のものが守られていると言えなくもないか。

花は花で可憐で美しいがどこかしらむなし。
せっかくのぼくの好きな公園が、ユリの畑にされてはたまらない。
願わくば、野の花はただそのままの姿でいられますように。
(だからこないだ観察会などを引き受けたわけだ)