毎年、この時期にいつも行っている大山自然公園がユリまつりです。
今年は6月3日~12日。今開催中ですよ。

以前も書いたけど、ここは自然公園法の「自然公園」ではないので勘違いなく。
あくまでも固有名詞としての自然公園なんです・・・。

この山は、ぼくの住むところよりも都市部に近く、うちよりも里にある。
標高はぼくの家と同じくらい。
うちのちかくとちょっと違う植生なので、面白くたびたび観察に訪れるのだ。
今回はちょっと画像を大きめにこの公園について紹介したい。

コナラの林床に咲くヒメサユリ。
山の草とか花とか虫とか-林床のヒメサユリ

公園の中心部の管理等の東側は広場になっています。
山の草とか花とか虫とか-広場

管理塔の最上階は展望塔。
今日は霞がかかり、山々の奥行きがグラデーションになっていた。
一番奥が朝日連峰。ぼくの住むところは、朝日連峰から手前に3つめくらいの稜線の中腹。
山の草とか花とか虫とか-展望台からみる朝日連峰

ここは、この時期とヒメサユリにのみ関心をもたれている。
しかしながら、花を愛でる者であるならば数多くの花々と四季の移ろいを存分に楽しむことができる。
ユリまつり期間中はたいへんに混むので、平日の来場がおすすめ。
また、春には春の、夏には夏の、秋には秋の花が咲きます。
なんてもったいない。

この山の名を冠したオオヤマフスマ(ヒメタガソデソウ)。
山に咲く大きなフスマだからオオヤマフスマなのだろうけど、この山とナデシコの仲間を愛するぼくとしてはこれはとても印象的な花だ。
広場のまわりの明るいところに白い星のような10mmちかい大きな花を咲かせる。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマ

白い雲の木、と書いてハクウンボク。
エゴノキの仲間だけど花数がたいへん多く、葉のうらも白っぽいから見上げるとまさに白雲。
爽やかかつ甘い香りが一面に漂う。
山の草とか花とか虫とか-ハクウンボク

園内は、広場にだけ訪れる人が多いけど遊歩道が地形に沿って作られていて、明るい林床の部分、コナラが主なところ、スギのあるところ、谷間になっているところ。などそれぞれの花がある。
山の草とか花とか虫とか-大山の遊歩道

季節の移ろいによる美しさの変化も見逃しがたい。

雪がとけたばかりの早春にはコナラの落ち葉が懐かしいような気分。
樹形や冬芽のふくらむ様子を堪能できます。
山の草とか花とか虫とか-早春の大山

新緑のころのコナラたち。
銀色の毛に包まれた新しい葉は優しくも柔らかく春の嬉しさ。
山の草とか花とか虫とか-新緑のコナラ

多くの方が見逃しているのは、秋の紅葉の美しさである。
これはハウチワカエデかなあ?
赤くなるものに、ウルシ、ツタウルシ、いくつものカエデの仲間。
黄色くなるのはカツラ、コナラ、オオバクロモジなど。
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉

うちの町には紅葉の名所として古寺渓谷があるのだけど、そこは谷間で秋の放射冷却の冷気が存分でなく黄色メインになっている。また、ウルシやヌルデなどは沢沿いにはあまりなじまぬのも黄色ばかりになる要因か?
ここは山の上のため発色が大変素晴らしい。
うえの写真も、これも画像を補正したりはしてませんよ。撮ったまま。
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉2

緑の葉を残したまま、一方では真っ赤!
山の草とか花とか虫とか-大山の紅葉コントラスト

コナラが多いので、こんなカットも。
コケが優しく受け止めてくれたのかなあ。
山の草とか花とか虫とか-どんぐり

冬にも何度も行っているのだけど、動物の足跡と冬芽しか撮っていませんでした。
もちろん冬にはスノーシューが楽しい。

こういったわけで、なんども記事にこの場所が出てくる。

なんじゃろな草 海里さんへご相談の品

ヒメシャガ 植物の観察会とPlant×50

雨 ナガハシスミレ ショウジョウバカマ

ハイイヌツゲとユキツバキ

ほんとにいろいろあります。
いろんな花の写真が載ったけど、それぞれについてまたそのうち書きたいなあ。

Plant×50

ヒメサユリ(園芸種)、オオヤマフスマ、ハクウンボク、コナラ、ハウチワカエデ・・・5種×50=250円

6月1日から累計600円  4月:3,050円 5月:3,400円



以下は愚痴なので読み飛ばして結構。蛇足というやつです。ここにはカナヘビが多いですから。
いつかの記事でも書いたのだけど、ここのヒメサユリは作られたもの。
特徴を観察して考えるに、ササユリ、ヤマユリ、オニユリなどと交雑させたもののようである。
野生種はウイルスに大変弱いらしく、このように人のたくさんくるところには適さないらしい。
図鑑で特徴を検索できる方はこの写真を見てもらうとわかると思う。
ぼくの図鑑では、花弁の内片と外片は幅が同じはずだが外の花弁が細くなっている。
花弁が後ろに反っているがこれもちょっと「ヒメサユリ」らしくない。
また花の内側には斑点ががある。
この写真を撮った株はかなり「ヒメサユリ」のもとの姿に近いものを撮った。
昨年、20株くらいをランダムに選び、茎の高さ、葉の幅と長さを調べたが全体に大きくなっており葉の付き方も異なる。
山の草とか花とか虫とか-ヒメサユリ花の奥

公園内では毎年移植をしている。ここは昨年かなあ?
ぼくが好きな大山自然公園は里山特有のいろんな草があるところである。
せっかくの雑木林を表土を荒らしてユリを植えている様は、なんだか自然でなくない?
ここの部分を指して「不自然公園」とひそかに呼んでいるんだ。
山の草とか花とか虫とか-ユリ畑
この山の自生のヒメサユリは盗掘により無くなったと言う。
盗掘によるこの地域個体群の絶滅も人の業なら、観光のため無理に交雑させたユリを植えるのも人の業・・・。
前向きに考えればここにこれがあることで、ドロボウが満足し朝日連峰の野生のものが守られていると言えなくもないか。

花は花で可憐で美しいがどこかしらむなし。
せっかくのぼくの好きな公園が、ユリの畑にされてはたまらない。
願わくば、野の花はただそのままの姿でいられますように。
(だからこないだ観察会などを引き受けたわけだ)