暑いです。このところはなぜか毎週のように、週末に仕事がはいり、暑さもあってぐったり・・・。いえ、仕事のあるのはありがたいことです。

7月20日のことです。
この週末は世間は3連休だったそうですが、この日は炎天下でなにかやたらと重たいものをたくさん運ぶ体力的に辛かった仕事をした記憶だけがかすかにのこっております。

夕方のこと、ブログでかねてからやりとりさせていただいているyo-sanさんが山形の月山にいらしてくれました。
yo-sanさん:志津温泉へ ①

できたら昼に一緒に月山に行きたかったのですが、前述の仕事の日程が入っていたもので行かれませんでした。無念なことです。
夕方に、お泊りしている志津温泉のお宿にご挨拶にお伺いしたところ、夕食をご一緒にとのことで、しかもあつかましくもご馳走になってしまいました。このお宿は新しく綺麗で料理も評判がよいのです。
お料理

山菜を中心にしたお料理なんですが、とにかく上品な盛り付けと味付けです。
山菜はきどい(アクがある)のも、地元の慣れたものには美味しさなわけですが、食べなれないとなかなかびっくりしてしまうところもあるのですが、ここのお料理はそのあたりが絶妙だなあという感じがしますね。
これはふき、ですね。丁寧に佃煮にしてあるようでした。
ふき
我が家の山菜料理ですと、ウマ用の食事か?というような量と盛り付けで、こういう山菜料理の様子もたいへんに参考になるなあという感じがします。

yo-sanさんと、お連れ様と、山のあれこれのおはなしをしている間にあっという間に周りの席の方は食事を終えて、すっかり長居してしまいました。ああ、やっぱり一緒に月山にいけたらよかったのだけれど。
お土産もいただいてしまい重ねて恐縮なことでございました。
ねこのてぬぐいやあれこれ、です。
ねこの手ぬぐい

さて、翌日の21日は、地元の学校の先生から頼まれて、中学生たちと山へ連れて行ってきました。
山は、2014年7月15日「ちいさな山へ わっしょい小倉山1」のあの山でした。
林道の様子は、さらに夏の雰囲気を増しておりました。
夏の林道

夏の花の女王、ヤマユリです。むせるような甘い香り、青い空に映える白く大きな花、文句なしの存在感があります。
ヤマユリ

コナラの林の中を進むと、こちらはひそやかに木漏れ日の中にクルマユリですね。
もっと高い山にも咲きますが、低い山の林床にも咲くのですねえ。ここにあるとは思いませんでした。明るい場所に咲けばもっと花数多く大きくなるのでしょうが、林の中だと控えめな感じがいたしました。
クルマユリ

中学生たちは、この夏に海外にちいさな留学をするそうで、その準備の一環として、集団行動を学ぶのに山へ、ということでした。海外でも山にいくそうで、そのためもあり、「疲れないペースで登る」練習をしました。ある程度歩いては、休憩し、心拍数を測ってみましょう、というようにしました。個人差もありますが、心拍数が一定程度を超えると、いきなり疲れが大きくなるような気がしています。疲れてくると、つまらないところで転んだり、道を間違えたり、夏には熱中症にもなりやすくなりますね。
山の神様のところでも心拍数を測りました。
山の神様

ハンノアオカミキリという緑色の金属光沢の美しいカミキリです。
ハンノアオカミキリ

ちいさなツツジの仲間のアクシバ。
アクシバ
こういった生き物や草木を愛でつつ歩くのも疲れないコツなのかなあ(ぼくだけでしょうか?)と思いますね。あまり熱心に花を眺めていたりすると先に進まなかったり、よそ見して転んだりという副作用もありますけれどもね。

山頂に近くなり、見晴らしがよくなってきました。
山形市方面が見えた

無事に山頂に到着し、三角点など確認(地形図に載っている標高の書いてあるのはここを測ったものですよ、なんてね)した後に、休憩中です。
この中学生たちとは、彼らが小学校の低学年のころから、時折、星の教室に来てもらったり、キャンプに行ったりして、ちいさいころの様子を見知っておりました。
休憩中
時の流れというのは偉大なものですね。小学生のころは、とにかくやんちゃな子もいて、飛び回るように遊んでいた記憶がありますが、中学生ともなると、「休憩しましょう」というと、きちんと休憩するものですねえ。小学生の頃の記憶があるぼくには、この子たちが海外へ出かけると聞いて心配だなあ、なんて思ったものですが、いやはや、立派になったものです。
この山での訓練のほかに、かなりみっちりと先生方に指導されているようで・・・、その効果もあるのでしょう、きっと。やんちゃなのもかわいいところがあり、あまり大人しいとなんだか寂しい感じもしてしまうほどでしたが。

というわけで、下山。

あ、シハイスミレがあった。
シハイスミレ

こちらはシュンランの葉のようですね。
シュンランの葉

そんなに長い距離の山歩きでなかったものの、ふもとが見えてくると、わあい、と声があがります。行って、帰るまでが山遊びですからね。
ふもとが見えてきた

出発したところへ戻りました。
登りに約1時間、休憩して帰って約2時間。安定したペースでしっかり歩き、ちょうど息切れしない感じになりました。
帰り

中学生たちは、この後、さらに座学でいろいろお勉強があるようでした。
夏の雲
ぼくは無事に任務が済んだのでおうちへ。
庭からは真夏の雲が見えておりました。
7月の中旬のとある日(7月19日、21日)のこと、田んぼのヒエ取りをしていました。
※ヒエ取り後は、穂肥えをしました。(自分用の田んぼ日記の記載、読者のみなさまは置きになさらずにどうぞ)

「ヒエ」とはなにか、と言いますと、田んぼの中に生えるイネに似たイネ科の草なのです。
田んぼの穂がなんだか不ぞろいな感じになっている部分が見えますでしょうか。あれがヒエです。
下の田んぼのヒエ

上の写真の目立っている葉っぱは、イヌビエかケイヌビエと思われるヒエです。
イヌビエとケイヌビエは、普段の年なら田んぼの中にはそんなには生えないように思います。
今年は、6月まで雨が少なく、田んぼの用水が足らずに水が浅かったのでたくさん出てきてしまったように思っています。でも、うちの田んぼだけでなく、水のたくさんあるはずのほかの田んぼでも同じような状況なので、ほかにもヒエが元気になる要因がなにかしらあったのでしょうね。
早いものではもう穂を出しているものがありました。
イヌビエっぽい

上の穂のヒエの根元です。
ヒエには、こういった横に広がる赤みを帯びた根元のヒエと、広がらずにイネにほんとにそっくりなヒエとがあるようです。
イヌビエ 茎

写真中央に大きく写っている茎もヒエです。こちらがイネにそっくりなタイプのヒエ。
こちらはどうも、タイヌビエというもののようです。(図鑑によっては、イヌビエのおまけのように記載されていたりします。
タイヌビエ 根元

根元が広がって赤みを帯びたほうのイヌビエ、ケイヌビエはわかりやすいのですが、根元が丈夫で固く刈り取るのに一苦労です。
イネにそっくりなタイヌビエのほうは、どうしても見落としてしまって、後日に、大きくなってきて、あらら、あそこにもあったか・・・。という具合です。
今の時期には、抜くのにはちょっと大きくなりすぎましたので、鎌を使ってなるべく根元から、再生しにくいように刈り取り作業をしておりました。
ヒエ 根元

タイヌビエがたくさん生えてしまったところは、わかりにくいし、数は多いし、半日作業をしての奮闘の跡です。田んぼの横に田んぼの中から、刈り取ったヒエを矢のようにぽいっと投げ、刈っては投げ。
ヒエを取った後

数年前に一本買い求め、気に入って使っていたちいさな鎌です。以前に買ったものは使いすぎてだめにしてしまったので、こないだ新調しました。田んぼの中で使うのに、普通の草刈り鎌ですと、刃が長すぎて、イネまで刈ってしまったりすることがあるのでした(ぼくが不器用なだけですが)。これだとヒエだけ刈るのに都合がよいです。それと、砥石が効いて研ぎやすい鎌でした。安いけれど研いで使うには具合のよい品物のようです。
剪定ノコなども、安い品物のほうが、アサリを付けて目立てしながら使うにはよかったりするような感じでしょうか。
だるま鎌

突然のヒエク~イズ、です。

ヒエクイズその1。
この写真の中に、ヒエ(タイヌビエのほう)が生えています。どこでしょう?
ヒエクイズ1

ヒエクイズその2。
この写真中央の茎は、イネとヒエが合わさっています。どこからどちらがヒエで、どこからどちらがイネでしょう?
ヒエクイズ2

答えは、記事の一番最後ですよ。

その前に、イネとヒエの見分けのポイントです。

まずは、葉の付け根です。
こちらはイネの葉の付け根です。この部分の様子は、イネ科の見分けをするのに大事な箇所ですから、写真を撮っておいて後で確認しようとする場合は、ここももらさず撮っておきましょう。
イネ 葉の付け根

こちらがヒエの葉の付け根。ここをよく見るとわかりやすいです。
ヒエ 葉の付け根

次は、葉っぱの様子です。
これは、イネの葉。なんとなく全体がザラッとしております。
イネ 葉

こちらはヒエ(タイヌビエ)の葉です。葉脈のうち、真ん中の太目のもの(中肋と言います)が目立っていますね。ぼくが田んぼを歩きながらヒエ取りする際、高い目線から眺めて目印にするのはこの目立つ真ん中の葉脈でした。
タイヌビエ 葉

というわけで、ヒエクイズの答えです。

その1の答え。
白の矢印がヒエの葉、白く囲んだあたりの根元のほうにヒエの根っこがあるので、そこまで行って、サクッと刈り取ります。
ヒエクイズ答え

その2の答え。
写真の右側の半分ほどがヒエの茎でした。右側のイネの茎に比べるとなんとなく色が明るくしっとりした表面の雰囲気です。かがんで刈りつつ進む際には、この茎の雰囲気で見分けていました。
ヒエクイズ2答え

イヌビエ、ケイヌビエ、タイヌビエ(ほかにもヒメとつくヒエがいくつか)をまとめてノビエと呼んだりもしますが、イヌビエとケイヌビエは、畑にも生えたりして、田んぼが好きと言うわけでもなさそうです。タイヌビエは一見するとイネにほんとにそっくりです。
擬態をしているというのか、それとも稲作の歴史のうちに、イネにより似ているものが刈り残され、それが世代を重ねていって、人の作業を経ることでますますイネに似るようになったのか、想像するとたいへんに面白いものです。
登山道の手入れの作業は続きます。刈り払い班は、先に進み古寺山の山頂あたりまでたどり着いたようです。
A先輩とぼくとは、地味にちょこっとちょこっと直していきます。

排水の箇所の、道から外へ水を導く枝が、古くそづで(傷んだ状態、損じて、の訛りと思われます)いるところは新しい枝を探して設置しました。
排水の木の枝

段差のところに、近くにあった浮石を置きました。これは歩く際の段差をちいさくすることもありますが、段を水が落ちる際に、段差の下を掘ってしまうのを防ぐ意味もあわせて置きました。川のダムなどでは、水叩、と呼ぶようなつくりとおんなじです。
段差の下に石を

昨年に設置した段。上のほうに流れてきた砂がたまり水平になっております。
段にしておかなかったらこの砂は下に流れていって道はもっと掘れていたことでしょう。
段にたまった砂

こちらは今回設けた段。道のもともと狭まったようなところに、木の枝の形も利用して杭を打って設置しました。これなら長くもちそうです。
新たに設けた段

道を進むとショウキランがありました。開いているのはひとつだけでしたが、となりにまだちいさなつぼみもあるので、もう数日したら立派に咲いていたことでしょう。
ショウキラン

あちこち作業していくと時間がかかるものですね。
朝の6時に出発してあちこち作業しながら進んだら、一服清水でもう12時になりました。
おなかが減って力が入らなくなってきましたので食事にします。
ええと、これはコンビニで買ったフルーツグラノーラです。
軽く、コンビニやスーパーで買え、安く、火を使わないで食べられ、日持ちもします。問題は、風情に欠ける、というところでしょうか。
お昼ごはん

先輩から夏みかんみたいなものをいただきました。やっぱり乾いていないフルーツも美味しいですねえ。ドライフルーツの滋味深い味わいも、新鮮なみずみずしいのもよいです。
夏みかん的なもの

タニギキョウがちいさくかわいらしく咲いておりました。
タニギキョウ

古寺山まで行った刈り払いの班が折り返してきて合流し、さらに人数を増して、わっしょいと段をこしらえる作業をしていきます。
太い木のないところは細めの枝を複数本使って、その上流方向に刈り払いで出たササを、砂が流れ出ないように敷き、排水の出口にたまった砂を運んで埋めていきました。
段にササを
この日は、人数もいたので思った以上にはかどり、掘られて心配だったところをかなり手入れすることができました。
今度雨の後に登ったらどんなふうになっているか楽しみですね。こうしてまた同じルートを幾度も登ることになるのですね。

古寺鉱泉に戻って16時15分ほどでした。
出発から約10時間、この日もたっぷり働きました。
鉱泉に戻る

この後、鳥原山へ行った班も戻ってきて合流し解散しました。
鳥原山のほうは、ササが茂るところが多くあり、刈り払いを中心にしました。
そちらの班の話ですと、鳥原方向も地質としては古寺山付近と似たような感じなのですが、通る登山者の数が少ないためか、道はそれほど掘られておらず、落ち葉が自然に段を作ったようになっていたそうです。人の通行による土への負担は思った以上に大きいようです。それなので、登山者の多い道ほどしっかり手入れせねばならぬのですね。

駐車場にあったモリアオガエルのたまご。
モリアオの卵

ふと見てみると、うう~む。
枝の下には細く水路のように水があるにはあるのですが、枝はその上からちょっとずれてしまっています。孵化したおたまは水の近くの草の上に落ちてしまいますね。
水の上に落ちていない

大丈夫かなあ?と思いましたが・・・。
こないだのこと、うちの田んぼを中干ししたあと、再び水を入れた際のことです。
水路で乾きかけていたおたまじゃくし(モリアオのものと思われます)が、背中が半分乾いたようになっていて、ああ、これは亡くなってしまったな、かわいそうなことをした。と思ったのに、再び水が通ると、元気に泳ぎだしたのです!
彼らはどうも湿り気があれば、水中でなくてもずいぶん生きているようですね。まさに両生類、なのでしょう。
ここでも草の上や間にとりあえず落ちて、雨の降るのでもじっくり待つのかもしれません。
そうであってほしいなあ、という希望的観測です。

さて、駆け足で、最後はついついカエルの横道でしたが、これにて登山道手入れのおはなしはおしまいです。