このところは、10日ほど前の出来事を綴るようなペースでお伝えをしております。
ほんとうは季節の少し先を感じ取ってあれこれ、が風流というものでありましょうが、ロッキーチャックさんは無粋の輩なので仕方のないことです。

7月末、大暑の候、土潤って蒸し暑し。
くらくら眩暈を覚えるような日が幾日かあり、街のなかのとある倉庫のそばにトゲチシャ。暑い中なのに、コンクリにアスファルトの間にしっかりと育っておりますね。
トゲチシャの葉

クリーム色の控えめな花。
トゲチシャ

イノコヅチ(これはヒナタイノコヅチと呼ばれるほうでしょう)も花をつけておりました。
イノコヅチ

こちらはヒユの仲間の、そうですねえ。アオゲイトウでしょう。外国から来た草で、出身は熱帯地方だそうですから、元気なものですね。
アオゲイトウ

スズメです。まだ飛び方のへたっぴだった今年生まれの子スズメたちは、だんだんと大人と見分けがつかなくなってきました。(これもどちらだかわかりませんが、左は大人のスズメと思います。)
スズメ

場所は変わって、うちの隣の集落にあった古い保育園の建物が、今年解体になり、その敷地がちょっとした水溜りになっていました。
いきなりできた水溜りに、オオシオカラトンボがとまっていました。
オオシオカラトンボ

オモダカやコナギ、カヤツリグサの仲間なども生え、何十年も日に当たっていなかったはずの建物の下の土壌に、こんなにいろんなタネが眠っていたのか?と不思議なことです。近くに田んぼがあるのでそちらから入ってきたのでしょうか?
オモダカ

あれま?なんかちっこいシオカラトンボ?と思ったら、ハラビロトンボのようです。
ハラビロトンボ

タカみたいな鳥が、なにかをぶらさげてスギの梢にとまりました。
手元(足元)の持ち物を見てみたいものですが、見えずに残念。
サシバ 食事

顔を上げました。ううむ、サシバ?
この後、これとそっくりな鳥がやってきて、そちらを見ていたら、こっちも一緒に飛び立って、撮る間もなく飛んでいってしまいました。
サシバかな

田んぼには、ちいさなアマガエルたちがいよいよ増え、足の踏み場もありませんでした。うむ、ちっこい、ちっこい。
アマガエル
なんでもないアマガエルですが、こないだ聞いたところによると東京都では絶滅危惧Ⅰ類、つまり絶滅寸前であるそうです。どこにでも育つことができるカエルと思うのですが、それがいなくなるというのだからすごい発展というべきか、荒廃というべきか。

翅の先っちょの黒いノシメトンボ。子どものころから、なんとなく男前だなあという感じがするトンボです。
小学校のころの認識では、赤とんぼは女の子で、こちらが男の子、というようなことでした。
ほんとの性別というより、オトコエシ、オミナエシやハハコグサ、チチコグサ、みたいな感じでとらえておったのでないかと思われます。
ノシメトンボ

7月の中旬から、あちらこちらに咲き始めたヤブカンゾウの花。夏の日差しの似合うオレンジ色です。
ヤブカンゾウ

ススキも穂を出しはじめました。
ススキ

盛夏がやってきたなあと思っても、数日前の立秋から夜風は涼しさを帯び、ほんとに暑い夏というのはやっぱり短いものですね。
きこりのレッスンの日、夕方には星の教室が、おとなりの市へ出張しておりました。
ガラスの建物が特徴的な公園にて、ガールスカウトのみなさんと星を観るのです。
いつも星の教室をしているメンバーのうち、星好きの奥様がガールスカウトのスタッフもしており、その関係から、星の観察を夏休みの活動でやりたいので、星の教室のみなさんもお手伝いくださいと声がかかったのでした。
ガラスの建物

この日は、なんだかいろいろと用事の重なった日で、朝は畑のじゃがいもを掘り、その後、きこりの練習へ行き、午後の後半に田んぼの水管理やヒエ取りをして、夕方に星の教室へ。いやはや、ぼくはなにをしたいのでしょう。

ガラスの建物の近くは、いろいろの植物が植えられた庭園のようになっていて、バラが赤く咲いておりました。ほかにも黄色に白、シンプルなものにこんもりと豪華な八重などいろいろありました。
バラ

夕暮れを待つ西の空、風見鶏。
風見鶏

だんだんと日は暮れゆきますね。
夕暮れ
この後、ガールスカウトのみなさんのところへ行ったら、夕ごはんがまだ残っているので食べますか?とのこと。はい、もちろんいただきます。ほかのメンバーが集まる間に、ごはんをしこたまいただきました・・・。

ぼくがもぐもぐとごはんを食べている間に、望遠鏡などが準備万端に。申し訳ありません。
ぼくは、この日は双眼鏡と撮影係でしたので、設営があっという間なのでした。望遠鏡は、星好きの奥様の旦那さんと、星好きの本屋さんです。
準備万端

さて、星の見える時間となり、ガールスカウトたちを、ガラスの建物から、望遠鏡のあるところへと道案内と、足元や星の観察で気をつけることなどおはなしをして観察開始でした。
最初は、雲が多くなってしまい、星好きの奥様から、手を使って空の角度を測る方法のレクチャなど。
星の観察開始

そのうちにだんだんと雲の合間に星が見えてきました。
雲のまにまに

雲の間から、火星や土星などあれこれ見えるものを探しながら望遠鏡を向け、また星座が見え次第、星の並びをたどって観察していきました。
だんだんと晴れて

予定の時間の後半には、雲はかなり少なくなっていって、その後快晴になりました。
土星はやはり環のある様子が憧れなのですね。望遠鏡に列をなして順番に見ていただきました。
行列

星の観望回は、そうですね。やはり晴れるととても充実し、時間があっという間で満足感がありますね。開催する際には、あらかじめ日時を数ヶ月とか前に決めてお知らせしたりしてやるものですから、当日の天候はなかなか予定できません。曇りの際の内容も準備をしているわけですが、やはり晴れの夜の満足感にはなかなかいたらないものです。

その後、解散をしてそれぞれに帰宅をしましたが、あまりに晴れておりましたので、田んぼに立ち寄り、天の川の撮影をしました。
写真の中央が夏の大三角付近で、左右に白く帯になっているのが天の川です。
天の川

夏の大三角のあたり。
夏の大三角のあたり

南西のあたりにレンズを向け撮影してみていたら、あらら、カメラがあちこち光るものですから、ホタルが興味を持ってやってきて写ってしまいました。
ホタルが

この日は7月の末近くでしたが、ホタルはまだいくらか飛んでおり、昨夜も田んぼに水の様子を見に行くと、ヘイケボタルがまだ草むらでぴかぴか、と。
山のどこかから、トラツグミの声、時折、昼を思い出したように短くセミの声、涼やかさを帯びた夜風に乗ってヤマユリの香りが漂っておりました。
さて、参加者も伐るのに挑戦です。
この方は、大学生で、友人たちと一緒に参加してくれていました。勉強熱心ですね。すばらしいことです。
チェンソを扱うのは初めてだったようで、どうも腰が引けています。講師が、ここを切るように、と白墨で書いてくれました。
初心者の様子1

まるっとつきっきりでレクチャです。ほかの参加者は木の陰に隠れ見守ります。
初めてだとチェンソのエンジンを吹かすのがなかなかうまいことコントロールできないものなんだなあと思いました。いきなり高回転、いきなりストップ。腰が引け、腕にも妙に力が入ってしまっているようでした。倒した後にはもうぐったり、という具合でしたね。
初心者の様子2

女性の方(普段は主婦だそうです)も挑戦しました。だいぶちいさな木(直径15cmくらい)でしたが、それでもやっぱり初めてはたいへんです。
初心者の様子3

何人か挑戦した後、講師の方から枝おろしの見本。なんでもないように、歩きながらチェンソを幹を中心になぞるように左右に振り、すいすいと枝を落としておりました。ひととおり終わった後に切り口を見せてもらったら、やはり達人ですね。たいへんに美しい処理でした。
枝おろし

今回ぼくが一番聞きたかった目立てのこともやってくれました。
赤い板は、やすりをあてる角度のガイドにするためのものだそうです。
講師はもうすっかり慣れていて、「いや、おれは使わないんだけれどさ」ということでした。
ぼくは目立てを、チェンソ本体をひざに挟んで立ててするのですが、これはじいさまと親父さんのするのを見て覚えたので、その方法が正しいものかいまいち自信が無かったのです。
その方法は如何?と聞いたところ、別な方から、それはちょっと昔のプロの方法だけれど慣れていればそれでよいとの答えでした。切れればよいんですよ、だそうです。(いろんな便利な道具が出ているようなので、これからする方はそちらを使うなどしたほうがより正確で簡単なのだと思われます)
目立て、ゲージ

チェンソでの恐ろしい現象のひとつにキックバックというのがあります。
チェンソの先っちょの白で示してある部分を、材にいきなりあてると、チェンソがバン!と手前に跳ねてくるのです。ここをいきなり材にあてないように、ということでした。
キックバックするところ

ここでちょっと昼を過ぎ、みんなで最初の会場に戻って昼ごはんでした。
しそまき、夏に特に美味しいですね。
しそまき

ほかにも美味しい漬物やおにぎり等々。山仕事の際は、こういうのがほんとに美味しいです。この上なく美味でございました。
おにぎり

昼からは、午前中に倒した木の玉切りと薪割りでした。
コナラの木もありますね。
割る前の木 コナラ

倒しておいた間伐の材は、ストーブ等に入れるのにちょうどよい長さ(この日は40cmほどにしました)に、そろえて玉切りに。細い棒に、あらかじめ長さを書き入れておき、それをスギの幹に書き入れていきます。
スギを測る

後はそれを目印に切るだけ。
こちらは女学生さん(フル装備なので、性別がわからないですが)でした。
こういう方をちょっと前には、森ガールと呼んだのでしょうか。
チェンソ初体験だそうで、やはりなかなか苦戦しておりました。
こういうふうにまくらを使って切る際は、最初は上から切って、途中から下から切って、というようにするんですが、その上下の切り口がどうもうまく合わさらない、と。
森ガール・・・か

薪割りにも挑戦です。
若者は、元気ですね。なかなか真ん中に当たらないようでしたが何度もがんばっていました。
やっぱり腰が引けていて、腕で力を入れて斧を振るという感じになっていました。
若者の薪割り

こちらの方は、主催者の一人で、おうちのお風呂も冬の暖房も薪だそうです。
あまり力を入れず、最初に一方からストンストンと軽く割り、裏返して、トントントン。それでもうばらばら。こうやって見ると、フォームの安定感が違っています。慣れている方がするのを見ているとすごく簡単そうに見えるものですね。
熟練者の薪割り

こちらは薪割り機。エンジンでもって油圧を動かして割るというもののようでしたが、油圧なので結構スローな動きでした。やや涼しい季節なら斧で割ったほうがよい運動にもなるでしょうし、速そうでした。割りやすいものは斧で割り、ねじれや節で割りにくい部分をこちらで、というのがよいのかもしれませんね。
薪割り機

ということで、みんなで作った薪です。もうしばらくこうやって乾燥させるとのことでした。
なお、これまではスギをはじめとした針葉樹はストーブに使うとすすが出てよろしくないと言われていたそうですが、二次燃焼の薪ストーブではそういうこともないようで、きちんと乾燥させれば同じようなものだということが実際の使用の状況を調べてわかったそうです。スギの場合は、もともとが燃えやすい木で、そのため、あまり乾燥させずに使用する方があり、それだとよろしくないというようなことでした。
薪できた
今回作ったこの薪は、次回の秋の開催時に、芋煮をみんなで煮て食べるのに使おうということになりました。

今回は間伐材を薪にしましたが、山から木を売る際に買い取ってもらえず残ってしまった細めの材や、雪で折れて片付けないといけないものなど、今は山にいらなくなったまま転がし、腐るのを待つだけの材がたくさんあるのです。それらをこんなふうにしてせっかくだから薪にして使おう、というようなおとなのでしたね。間伐や山の片づけが進むと、林は明るく、ちいさないろんな木や草が生えるようになり、スギも健康的に育つし、けものたちも住みよくなることでしょう。
薪を使えば、石油を燃さなくてもよくなりますね。はるばる遠く海外から石油を運んで燃すよりも、すぐ近くの山に、今は捨ててしまっているものを燃すのが、それはそちらのほうがよいだろうなあという感じがありました。