元旦の元朝参りの続きです。
午前中に、7つをお参りし、午後から、虚空蔵様の祠まで行きました。
集落の中から眺めた虚空蔵様のある方向の森と、右の白いところは、昔ちいさいスキー場のあったところです。
山の草とか花とか虫とか-スキー場と虚空蔵様の山

スノーシューを履きました。
雪は下のほうが締まって来ていて、すねの中ごろまでぬかる感じです。
ぎゅいぎゅいと音をさせながら歩きます。
あらら、ジーンズのまま来てしまいました。
おらが山でも油断は禁物ですから、よろしくない見本です。
山の草とか花とか虫とか-スノーシュー

虚空蔵様には、雪の中を登らないといけないので、ほかのかたは、ふもとからなむなむと拝んで参ったことにします。
先行者はウサギだけでした。
山の草とか花とか虫とか-うさぎの足跡

登り始めてすぐ、左の尾根が山の神様からの尾根です。
尾根に沿って登っていきます。
山の草とか花とか虫とか-虚空蔵様への尾根

尾根を行くと、南から陽が射しました。
冬には、この山に遮られてうちの集落は正午くらいからずっと日陰になります。
山の草とか花とか虫とか-尾根に南からの陽

ええと、登り始めて10分ほどで着いてしまいました。
奥にちょこんと雪に埋もれているのが虚空蔵様の石の祠(万年堂)です。
子どものころには、こくぞうさま=穀蔵様。だと思っていて、なるほど作物の神様なのだと思っていました。空にまつわる菩薩様で、高いところに祀るものだと聞きます。
広場になっているところには、5月にみんなで集まって、「高い山」という行事をします。
山の草とか花とか虫とか-虚空蔵様の広場

上の写真ではわかりにくすぎるので、近づきました。
「高い山」の行事は、町のほうにもあって、それぞれの集落に近い山に、虚空蔵様だったり、愛宕様だったりするようですが、村の若い衆が集まっていたそうで・・・昔の合コン、のようなものだったとも。
町のほうでは、現在の白鷹町付近の白鷹山地の白鷹山の別名が「虚空蔵山」だそうで、ここまで自転車の遠乗りをしたとも聞いています。
山の草とか花とか虫とか-虚空蔵様 冬の祠
伝統的な行事と言うと、なんだか厳かな感じがしますけれど、ほかにも、オシラサマ講は、男子禁制で行われて、奥様方のグチの場所として婦人会の原型のようだったり、そういう役割もあったのだと思います。
行事は、ひとのつながりを作っていくものでもあって、伝統的だからしかめつらで、というわけでもないのですね。きっとね。

なお、ここには昔、「楯」というのがあったらしく、中世の砦や見張り台のようなものでしょうか。
名残として虚空蔵様の祠の南側の尾根が、「ほりきり」として掘られていました。
敵が攻めてきたら、ここでちょっともたつく間に、槍でちくちくしたり、矢を射るつもりだったのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-ほりきり

虚空蔵様から下ります。
西に行くと、昔、スギを出荷してスキー場にしたときに、細いスギを使って建てた小屋があります。
父親の年代は人数がいましたから、わっしょいと建てました。
スキー場は、10年以上も前にやめてしまったので今はもう、だれも使わなくなってしまいました。
山の草とか花とか虫とか-山小屋

この近くからの集落の様子。
建物がたくさんありますが、農機具の小屋が一世帯に二つくらい。
また、引っ越して行ったかたも、夏だけ来たりしますからたくさんに見えます。
ぼくの家は、右側のスギ林で隠れて見えません。
山の草とか花とか虫とか-集落
こちらも山、あちらも山。

スキー場の跡は、このように足の速い雑木が生えてきました。
これはウリハダカエデの実。
このほかにリスが植えたであろうクルミの木などがあります。
山の草とか花とか虫とか-ウリハダカエデの実

登りは10分ほどでしたが、下りはもっと速くってですね。
とんとんとん、という感じです。
こないだも載せたカキの木です。
今年もウサギがやってきました。
ウサギは、雪に落ちているカキも食べますが、背伸びすると届く範囲のものに食べた跡がありました。
背伸びをして食べている様子を想像すると楽しいですね。
山の草とか花とか虫とか-うさぎの来る柿の木

うちの近くのカキは渋柿が多いのですが、この時期になるともう渋みはありません。
ただし、実は熟しきってとろとろという感じになります。
水分がちょっと抜けてしわっぽくもなっていました。
これをですね、ちょっといただくのも冬の楽しみでしょうか。
すごく甘い・・・というわけでもなく、シックな味わいになります。表現しずらいです。
とろとろなのに、さらさら。さっぱりした甘さ。
山の草とか花とか虫とか-冬のカキ

下から振り返ります。
下ってきたところに、自分のあしあと。
山の草とか花とか虫とか-下から見たところ

明日は、元旦の集落の様子をちょっとだけ載せたいなと思います。
もちつきをしたのでした。

Plant×50

ウリハダカエデ、カキ・・・2種×50=100円

1月1日から累計150円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円  4~8月:18,150円
大晦日から年越しで、南陽市に初詣に行きましたが、ぼくの住む集落には、元旦に神社などをお参りして回る「元朝参り(がんちょうまいり)」という風習があります。

現在8世帯の集落ですが、あちらこちらに、祠に神社が8つあります。

①まずは、大師様。この大師様は弘法大師のようです。
集落のほぼ中心あたりにあります。
どこかの大学のかたが調査に来て、「大師堂(たいしどう)」などと呼ぶのですが、もともとはそういうふうには呼んでおりません。
山の草とか花とか虫とか-大師様
だいっさま。だいすつぁま。おだいすさま。そういう感じの発音です。

②大師様の西に10mほどのところには八幡様。
道路が拡幅の際に、ちょっと動いてしまいました。
ここがみんなが一番集まるところでもあります。
山の草とか花とか虫とか-八幡様

道なりに行きましょう。
冷え込んだ所為か、道路の上にはこのような結晶がありました。
山の草とか花とか虫とか-道路のうえの結晶


③つぎは大日様。だいにっつぁま。
大日如来のお堂とのことです。昔々はここにお寺があったそうな。
江戸の中ごろにはもう住職もいない寺になったそうです。
山の草とか花とか虫とか-大日様
ここの仏像が、近隣のほかの集落などの仏像とまあ、いろいろ関連があるらしく、学術研究者のかたが「いやあ、これは価値のあるものです」などと言うのですが、こういうものの価値は、みんなでなむなむとおがもす(参拝する)故でありまして・・・。
あまりね、「ガクジュツテキニ」と言われると、なんだか腑分けされているような気持ちになってしまいますね。

ここからまた西に。
雪のうえに、ちいさい足跡。
これはねずみのようですね。
雪のなかに潜ったようで、途中から消えていました。
山の草とか花とか虫とか-ねずみの足跡


④集落の西のはじ。うちの集落のもひとつ奥の、今はもうだれもいない集落へ続くところにお稲荷様。
山の草とか花とか虫とか-稲荷様遠景

え?見えない。
道路のふちのところまで、4人分くらいの長ぐつのあとがあります。
雪に埋もれていても、ほかのおうちのかたも元朝参りしておりますよ、という様子です。

で、写真の中央あたりの雪をかぶったところに稲荷様の万年堂(ちいさい石の祠)があります。
稲荷様というと、きつねの石像などのイメージですが、ここにはありませんでした。
じいさまの言うことには、きつねは稲荷様のお使いであって、稲荷様がきつねなのではない、とのこと。
山の草とか花とか虫とか-稲荷様

ここあたりから、写真の色合いがばらばらです。
雪はなかなか一定に撮りにくいですね。いじっていたらこうなりました。

この近くには、キツネの足跡がありました。
このようにまっすぐな足跡は典型的なキツネの足跡のようです。
ところが、キツネの足跡は、うさぎのようになったり、足跡が4つごとに区切ってついて。またはうろうろしたりと変化があります。
山の草とか花とか虫とか-キツネの足跡
石像はありませんでしたが、本物のキツネがお使いに来ているようでした。こんこん。

⑤稲荷様から、キツネの足跡をたどり奥の集落の途中まで行くと、水神様があります。
石碑があるのだけれど、雪に埋もれていました。
こんもりとなっている雪のしたにある・・・はず。
山の草とか花とか虫とか-水神様
ここの近くには堰が通り、ため池もあります。

⑥うちの近くまで戻り、うちの西となりのおうちには、地蔵様。
この地蔵様は、梨の木で作られたとのことで、ちかくの3つの集落に同じ木から作られたお地蔵様がおります。
なお、地蔵様は右の花柄のほうね。左はこれまた大師様かな。
地蔵様はいろんなかたの奉納した着物を着込んでいて、布の塊みたいになってしまいました。
山の草とか花とか虫とか-地蔵様
旧暦の8月1日に、この地蔵様を背負って集落内を歩く「じぞうさまのずっしょ」というのがあって、「ずっしょ」は「厨子背負い」の訛りだろうと思っています。
山を越えて大井沢の集落には「山の神様おんび」という似た風習があり、それは今くらいの冬の行事です。

で、この地蔵様の収まっているのは、隣の住宅の一角で、造りつけ。
こういうのもガクジュツテキに珍しいらしいですよ。
山の草とか花とか虫とか-地蔵様 家といっしょ
地蔵様のあるうちの左手の山のほうに次の山の神様。

⑦山の神様を下から眺めたところ。雪ばっかりで見えませんね・・・。
山の神様については2011年5月2日「サクラと山の神様」で書いていました。
元旦ですから、それぞれのおうちに歳神様が来ていると思うのですが、歳神様は山の神様でもあるらしいと聞きます(農村部の山の神様信仰の場合)。それはまた別なおはなし。
山の草とか花とか虫とか-山の神様 したから

ちょっと登って着きました。
手前の大きめの木はホオノキでした。御神木というわけでもなく生えてきちゃったのだろうと思います。
山の草とか花とか虫とか-山の神様
なかなか立派な社(やしろ)ですが、木材には「大里神社」とあります。
隣の集落の大里神社を改築した際に、ひいじいさまたちが材料をもらってきて建てたとのこと。
御神体は、漬物石くらいの石が三つ。
社の出来る前は、その石がこの場所に置いてあっただけだったそうな。

ふう、ずいぶんありますね。
この山の神様の尾根をあがると、8つ目の虚空蔵様があります。
そちらには、午後からかんじきを履いていきました。
これは次のおはなしにて。
新年となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
元旦だけれども、ご近所の集まりだとか、お参りのなにかしらとせわしない感じですね。

さて、昨晩はちょっと遠出しての初詣に行ってきました。
なんだかね、写真を選んでいたら、多くなってしまいましたから、さささと読み飛ばしてくださいませ。

ここ10年ほど、年末年始は友人と遠くに出かけて過ごすのが習慣となっておりましたけれど、今年はあまり遠出せずに初詣だけに行きました。
普段からは旅行というものをする習慣がないため、一年のはじめに遠くに行かないとなんだか今年は近いところにばかりいそうな予感がしております。

行った先は南陽市の宮内と言うところでした。
宮内に行ったならば、立ち寄らねばならないところがあります。
山形鉄道のフラワー長井線、宮内駅です。
(今回は、クルマで駅まで行きました)
山の草とか花とか虫とか-宮内駅ホーム

ここにはうさぎの駅長さんがおります。
もっちい駅長。しろくってもちのようだからもっちいだそうです。
体は白いけれど、食用ウサギではなくアナウサギだそうです。目は赤くないですね。
山の草とか花とか虫とか-もっちい駅長

あと駅員が二名、いえ、二羽。
こちらはぴーたー駅員だそうです。
ケージの向こうなのが残念。
ピーターラビットに似ているからぴーたー。
山の草とか花とか虫とか-ピーター駅員

うさぎの舌!
これはぴーたー駅員の写真だったかな。舌はちょっとの時間しか出さないからピントがあいませんでした。
山の草とか花とか虫とか-うさぎの舌

で、てん駅員。
眉間に白い点があったからてん駅員となったらしいのですが、その白い点は成長とともに見えなくなったとかなんとか。
山の草とか花とか虫とか-てん駅員
こうなると、ぴーたーと見分けがつきません。

ここからは、9月にここを訪れたときの写真から。
うさぎの名前の由来が書いてありました。
山の草とか花とか虫とか-うさぎの名前

駅舎は、だんだんと少なくなっている木造駅舎です。
これはホームから撮影しました。
山の草とか花とか虫とか-宮内駅駅舎

フラワー長井線の車両。
山の草とか花とか虫とか-フラワー長井線

このフラワー長井線は、山形を舞台とした映画の「swing girls」の撮影に使われました。
雪の中立ち往生する場面で乗っていた列車です。
山の草とか花とか虫とか-スウィングガールズ車両

切符は、営業している駅ではこのような厚紙の切符を買えます。
右の梨郷はりんごうと読みます。なしなのに、りんごとはこれいかに。
山の草とか花とか虫とか-切符

改札もこのようになんだか趣きがありますね。
山の草とか花とか虫とか-改札

冬の大三角といっしょに駅の玄関を撮りたかったのだけれど、雲と明るさのバランスが難しくって断念しました。
山の草とか花とか虫とか-宮内駅と冬の大三角

そうですね、写真が多くなってしまったのは、列車やら駅舎やらを載せているからですね。
てっちゃんというわけではないのですが、撮るのはなんだか好きです。

さてさて、熊野大社です。
おおきな鳥居があり、神社の参道沿いには昔の商店街があります。
造り酒屋などもあり、なかなかの規模です。
「宮内」というくらいですからね。
山の草とか花とか虫とか-熊野大社

おおきなイチョウのある石段の上り口付近には、いくつか店が出ていました。
山の草とか花とか虫とか-参拝口

いやあ、混む混む。
並んでいるうちに、いつの間にか新年になっていました。
山の草とか花とか虫とか-南陽市熊野大社

ここの神社の見所は、なんといってもこの彫刻です。
ええ、今年は辰年ですね。(のっけから、うさぎが登場していますけれど)
山の草とか花とか虫とか-龍の彫り物

なかなかに大きな神社らしく、熊野様以外の神様の多いこと多いこと。
全部回るときりがないので、いくつかにお参りしました。
やはり、稲荷様には欠かせません。
山の草とか花とか虫とか-稲荷様

で、ですね。
ここの神社の最近の話題は、上の稲荷様のところから二宮の裏側に回りこむと見られる三羽のウサギの彫刻なのでした。
隠し彫りと書いてありましたが、掘ってあるところのどこかにうさぎが三羽隠れていて、三つとも見つけると、お金に困らず、願いは叶い、長寿になって縁結びと、まあ、ご利益がたくさんあるのだといいます。
山の草とか花とか虫とか-二宮裏側 波にうさぎ
暗くって肉眼では見えなかったのですが、写真には写っていました。

うさぎ、その一。
山の草とか花とか虫とか-うさぎその一
これは、チラシなどにも載っている一番見つけやすいうさぎのようでした。
今度は明るい時間に行くことにしました。

なお、三羽全部を人に教えてもらうとご利益はなくなるそうですよ。
チラシにも、うさぎの場所は全部は書いてありませんでした。

というわけで、辰年の初詣にうさぎに会いに行ったはなしでした。
今日は、午前中に、集落内の神社の元朝参りやら、集落の行事やらがありましたから、明日はそちらのおはなしです。

みなさま、今年も何卒よろしくお願いいたします。


蟲×50

うさぎ(穴うさぎ)・・・1種×50=50円

1月1日から累計50円 12月:1,700円 11月:3,150円 10月:3,900円 9月:3,700円  4~8月:18,150円