日食を撮影したあとは、この山の遊歩道をあちこち歩きました。

コナラは花をつけていました。
5月12日「コナラ 変わりゆく山の色合い」ではまだ雄花は固めの穂のままでしたが、今はもう咲いていました。
山の草とか花とか虫とか-コナラ 花

大きく撮ってみると、雄花は茶色くなっていてなんだか咲いた後のように見えました。
まだすっかり茶色になってしまったのではないのも混じっているので咲いている途中なのでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-コナラ 雄花

さて、雌花。雌花だってあるはずだと思ったら、やや、これか。
すごくちいさなこぶのようなのにめしべのようなのがちょこんとついていました。
きっとこれからこのこぶがだんだんと大きくなってどんぐりが顔を出すのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-コナラ 雌花

2011年11月23日「ミズナラとコナラの葉 オオスズメバチのオスと紅葉の大山」の記事で、この山にはコナラとミズナラが両方あって、と葉っぱの比較をしていました。
さて、その葉っぱの近くにあるミズナラの木を見てみると・・・。
あれれ?葉っぱはたしかにミズナラなのだけれど、なんだか雰囲気が違うなと思いました。
山の草とか花とか虫とか-ミズコナラ・・・

幹を見てみると、う~ん。これはなんだかミズナラじゃないような気がする・・・。
そういう疑念がもやもやと立ち上りました。
何年か前にここで拾ったどんぐりはたしかにミズナラのようだったのに・・・。
山の草とか花とか虫とか-ミズコナラ?
さっそく、知り合いの学芸員さんにメールを「なんだかミズナラの葉っぱなのにコナラのような幹の木があるのだけど」と送ったところ、ぼくの持っている図鑑にはどれにも載っていないのでしたが、コナラとミズナラの雑種らしきミズコナラ、というのがあるのだそうです。
それだけでなく、ほかにもいろんなパターンがあるのだそうですよ。
う~ん、まいったな。これまであちらこちらの山で、ここはコナラの多いところだな、こちらはミズナラだな、と歩いてきたのにこれはもう一度あちこちの山へ行かねばなりますまい。へへへ。

というわけで、この山の道もまたあちこち歩いておりました。
日当たりの良い南斜面の道端には可愛らしくフデリンドウが咲いていました。
クリーム色ベースに淡くブルーの花です。
山の草とか花とか虫とか-フデリンドウ 花

この花と似たハルリンドウというのもあるそうなのですが、そちらは茎の根元にロゼット状の葉があるそうです。これは茎からちょっと上に一番下の葉があるのでフデリンドウとなるのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-フデリンドウ

日食の記事を書いた際に、この花は日陰になると花を閉じてしまうそうで、それは手で光を遮る間に起きるほどに敏感なようです。試してみれば良かったな。また、知っていれば日食のくらい間にタンポポを観察したのとおなじように見られたのにと残念に思いました。
これは、ぐいっと開きすぎなほどに開いておりました。
山の草とか花とか虫とか-フデリンドウ 開きすぎ
フデリンドウは、数年前にうちの裏山にもあるのを観察していましたが、昨年も今年も咲いているのを見つけられません。なにせ、こんなにちいさな葉っぱなので、花がないとそれこそ見つけられないのです。まだあるのかな、それともうちの裏山は木を使うために伐採したあとだんだんと周りの木が育ってきたからフデリンドウたちは育たなくなったのかな。

この明るいところには、こちらのヒメハギもありました。
この花は、昨年の6月4日に「なんじゃろな草 海里さんへご相談の品」で、ぼくはまだこの花を知らなくてお聞きした花でした。
山の草とか花とか虫とか-ヒメハギと道

ほんとにね、これも素敵な上品な花の色です。
山の草とか花とか虫とか-ヒメハギアップ

こちらは、これから花が咲きますよ。という感じにつぼみがいくつもついていました。
それでも、花がないとこれほどに目立ちません。花がなかったら、きっとなにかの幼木だろう、というくらいのものです。
山の草とか花とか虫とか-ヒメハギ

フデリンドウとヒメハギを見ていると、ここのマツの処理(マツ枯れがまだ続いているので、それを切ったり片付けたり)している方たちがいて、「なにをじっくり観ています?」とのことでした。
なので、こういうちいさい花があちこちに咲いているのですよ。というと「おれらぁ、そういうのは知らないでふんずけてるのかも知れないなぁ」と言うのでした。
昔は、マツが枯れたら薪にして使っていた貴重な燃料だったのでしょうけれど、今となるとこうやってわざわざ片付けのために片付けないといけなくなりましたね。

それでも、山を手入れして、それでここの道が明るくなっているものだからこれらの花が咲くのだろうと思うので、一株は踏んでしまっても、手入れをしないとまるっと生えなくなるものだから、このおじさんたちががんばってお仕事しているから、ぼくが散歩して花を愛でることもできるものだと思ったのでした。


Plant×50

コナラ、ミズコナラ???、フデリンドウ、ヒメハギ・・・4種×50=200円

5月1日から累計1,750円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
日食のあいだに、木漏れ日の変化などの影の変化も見ていました。

これは朝の6時02分。
まだ太陽が低いこともあってはっきりしていません。
山の草とか花とか虫とか-602

6時58分。う~ん、まだよくわかりません。
山の草とか花とか虫とか-658

7時27分。
おお、これはもう木漏れ日のかたちがいつもと違う感じになってきました。
山の草とか花とか虫とか-727

そして7時35分。
これはもういつもとかなり違います。木漏れ日のかたちは月の重なった太陽と同じようなかたちになりました。
山の草とか花とか虫とか-735

太陽を撮影している最中にも、こんなふうにまわりの様子も見ているのは、この機械のおかげでした。これでどのくらいの頻度で撮影するか設定して、あとはほうっておくと1分に一枚とかをとってくれるのです。なので、赤道儀もいるのですね。機材のセットは割合大変なのですが、セットすればあとは時折眺めてみるだけでよかったです。
山の草とか花とか虫とか-タイマー

じゃん、クルマからなにか出してみました。
これはなんでしょう?と思ったら
山の草とか花とか虫とか-いす 組み立て前

いすでした。
4本足ではないので、座ったら足は地面についたままでバランスをとるタイプのいすです。
見つけたときに、これは便利!と思って買ってみたのですが、ふと考えると、ぼくは野外ではわざわざイスに座ったりしないのでなかなか出番がありませんでした。この際だからと使ってみました。
山の草とか花とか虫とか-いす

で、背もたれにメッシュの部分があります。
山の草とか花とか虫とか-メッシュ

7時10分。このメッシュを通した陽射しは、太陽の見えているところと同じかたちになりました。
山の草とか花とか虫とか-天文ガイド7時10分

7時41分には、このようにほんとにはっきり形が見えていました。
山の草とか花とか虫とか-天文ガイド7時41分

これらの陽射しの形が変わるのは、ピンホールカメラとおなじ理屈だそうです。
あと、今回出来なかったのですが、面白いのは鏡で壁に太陽を反射させる方法でした。
写真は、2009年の日食の際に試していたもの。
大き目の建物の屋内や日陰のところ(北側の壁とか)に反射させて写すと、その光はこのようになりました。
山の草とか花とか虫とか-20090722

鏡で反射させるのは、なるべくちいさい面積の鏡でするほどに像がはっきりします。
ただ、あまりちいさいと今度は暗くなるので、その折り合いのつくような大きさにしておきます。
四角い鏡でも、このようにしてみると丸く写るのが面白いものです。
これは日食のときだけでなく、いつでもこういうふうになるのですが、像が丸いのはなんというか見慣れているので、それが実は太陽のかたちなのだとは思えないのです。木漏れ日でもそうですね。欠けてみて初めて、ああ、そうかいつもは太陽は丸いんだ、と思うところがあります。
木の葉の風にひらひらしているのが、ふとそのひらひらが止まった瞬間に、「ああ、そうか。いままで動いていたんだ」と思うのに似ています。

さて、これにて日食を見たおはなしはおしまいです。

この日には、遠くに行ってわっかをみるつもりだったのでお休みをいただいておりました。
ふと思うと、この公園に昼の時間帯にこられるのはなかなかないことでもあるので、草を見てまわるのを思うさまできます。月山はまだまだ雪がありました。
山の草とか花とか虫とか-月山

そしてこのような可愛らしい花もありました。
山の草とか花とか虫とか-フデリンドウ

みなさんが一生懸命に働いているお昼の時間に草を眺められるなんて、すばらしい贅沢です。
ありがたや、ありがたや。
さて、2012年5月21日の部分日食を撮影してきました。山形は金環日食の範囲でないので、部分日食となりました。食分でいうと0.92ほどのようでした。

今回は欠け始めから113枚の写真を撮りましたが、とても全部は載せられないので一部をなんとなく見ためで選んで載せてみました。
パソコンのウィンドウのスクロールするところやマウスのホイルでささっとこの記事を送りながら見ると、なんとなく動いて見える(かな?)、という趣向です。

5時16分。この時はまだ太陽は低く、フィルタ越しの太陽は赤みを帯びていました。
山の草とか花とか虫とか-051554
6時23分。まだまんまるの太陽です。
山の草とか花とか虫とか-062259
6時26分。欠けはじめの瞬間を逃してしまいました・・・。(ウワミズザクラを見ていました)
山の草とか花とか虫とか-062559
6時38分。だんだんと月が重なっていきます。
山の草とか花とか虫とか-063759
6時50分。
山の草とか花とか虫とか-064959
7時02分。
山の草とか花とか虫とか-070203
7時14分。
山の草とか花とか虫とか-071402
7時26分。よくイラストなどで月に腰掛けるのがありますが、あのような形ですね。
山の草とか花とか虫とか-072559
7時32分。
山の草とか花とか虫とか-073259
7時37分。ここくらいから1分おきに撮影していました。(載せるのはかいつまんで)
山の草とか花とか虫とか-073759
7時40分。おそらくこれが、ぼくの見たところでの一番大きな食分の時間でした。
山の草とか花とか虫とか-073958
7時42分。ドラえもんの顔の青い部分のよう。
山の草とか花とか虫とか-074159
7時46分。
山の草とか花とか虫とか-074559
7時51分。
山の草とか花とか虫とか-075143
8時3分。
山の草とか花とか虫とか-080244
8時14分。
山の草とか花とか虫とか-081444
8時29分。
山の草とか花とか虫とか-082858

8時41分。
山の草とか花とか虫とか-080459
8時52分。
山の草とか花とか虫とか-085258
9時5分。
山の草とか花とか虫とか-090459
9時6分28秒。ここから食の終わりを撮影したいのでこまかく撮りました。
山の草とか花とか虫とか-090628
9時7分36秒。もうちょっと。
山の草とか花とか虫とか-090736
9時7分47秒。まだ、まだちょっと重なっています。
山の草とか花とか虫とか-090747
9時7分56秒。う~ん。もう重なっているようには見えません。
山の草とか花とか虫とか-090756

なんだか目がちらちらしますね。写真の大きさを調整するともっとアニメーションっぽくみえるのかもしれませんが、モニタなどで動きが違いそうなので、気が向いたかたがおりましたら写真をPCに保存しておおきさを変えたりして試してみてください。

このように太陽を写真のおなじところにおくと、月が右(西)から左(東)へ横切ったように見えます。(写真の上が天頂方向で撮りました)
与謝蕪村の句に「菜の花や月は東に日は西に」というのがあり、春のとある夕暮れの句のようですが、月は地球のまわりを29日ほどで一周していて、毎日月を見ているとだんだんと月の出が遅くなっていき、東へ移動していくように見えるので、月の動きを詠んだ句のようにも思えてきます。(星座は毎日見ているとだんだんと早く昇るようになるので、太陽も星座から見たら西に動いている?えーと、そういうのを考えるとあたまがごちゃごちゃします)

今回の日食は、太陽が欠けて戻って、というのを見たことにもなるし、月が動いているのを実感できたというようにも感じられました。
この月の動きは、毎日毎時間起きていて、月のうしろに星の隠れるのをじっくり観察しているかたもおります。(ぼくの星の先生は、それを何十年もやっていたようですよ。最近は小惑星に星の隠れるのを記録するのに凝っているようです。)

写真がたくさんで、そろえたりならべたり、こういうのに時間がかかってしまいました。ふぅ。