さて、日食を撮ったあとのことなのでもう先週の月曜のおはなしが続いております。

ようやく古寺渓谷へ着きました。
雪解けは続いていて川は夏よりも水量が多くなっていました。そして新緑がまぶしい。
山の草とか花とか虫とか-古寺渓谷橋から

ちょっと長く歩くので登山靴を履いてきました。
これは、ずっと使っていた登山靴のソールが減ってきたので冬の間に交換してもらったもの。
はきごこちは交換前よりしっかりした感じがします。
山の草とか花とか虫とか-登山靴ソール張替え後

道も新緑と初夏近くなった陽射しの中です。良いな。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道

道沿いにタネツケバナの大きいのがありました。
葉っぱは切れ込みがあるのですが、一番先端のものがずいぶん大きくなっています。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ

こちらは花がちょっと咲いていました。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ横から

花は道端や田んぼにあるタネツケバナよりもずいぶん大きくてワサビの花くらいの大きさがあります。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ花

葉っぱはこれはほんとうに大きくて、町のほうへあるタネツケバナとはくらべものになりません。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ葉

これはオオバタネツケバナだなあ、と思って撮ってきました。
ところが家に帰って図鑑で確認すると、あちこちに毛のあるものでオオケタネツケバナというものがあると書いてありました。どれどれ、毛を確認しましょう。

ところが、昨日の記事で、毛の有無などくまなく撮るべしと書いておきながらもやはり、これはオオバタネツケバナだなあ、くらいに考えていたから毛の有無は良くわかるようには撮っていませんでした。
拡大して眺めてみましょう。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ拡大
うむうむ、これは茎と花のちかくには毛がほんのりあります。

さて、葉っぱは。
う~ん、たしかに葉っぱにも毛があります。
山の草とか花とか虫とか-オオケタネツケバナ葉拡大
いくらほんのりでも、毛があるとないのとは有無ということでは違うのかなと思うことがあります。以前に、シダで良くわからないものを知り合いで植物の詳しい方に教えてもらったときのこと、その方は顕微鏡を持ち出してシダの葉の裏の毛の有無を確認していました。
ほんとにちいさな毛でも、あるものはある、ということになるようです。

町のなかにあるミチタネツケバナは4月21日「道ばたの草たち ミチタネツケバナとオランダミミナグサ」に。

そして、昨日と今日は田んぼにいたのですが、そのときに撮ったものから。
これは田んぼのすぐ近くにあったタネツケバナです。
町のなかにあるミチタネツケバナと思われるものとはずいぶん大きさも雰囲気も違います。
これは探してみるとほんとに田んぼのあちこちに咲いていて、葉を食べるとちょっと辛味があります。昔には、これも採っておかずにしたのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-タネツケバナ 田んぼ

葉っぱはというと、上のオオケタネツケバナであろうものとは葉の全体の大きさが異なります。
これがいわゆる普通のタネツケバナでしょうか。(どうも比べるのに適切でない葉を撮ってきてしまいました)
山の草とか花とか虫とか-タネツケバナ葉

アブラナの仲間は、雑種になりやすいらしく、それぞれに場所に合うようにまじりあって適応しているのかしらん?しかし、草の種類とはなんでしょうね。図鑑で調べてもまさにこれ!というようにはなかなかいきません。

さて、道は続きます。足元は昨秋の落ち葉、木には新緑、川の対岸にはまだ雪もたくさん残っていました。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道しっとりした感じ


Plant×50

オオケタネツケバナ、タネツケバナ(たぶん)・・・2種×50=100円

5月1日から累計2,200円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
さて、まだ公園の中の草を観察したおはなしが続きます・・・。
今回は、いつもどんなふうに草を撮っているのかその様子をすこし。

南側の道沿いのまるっきり日当たりの良いところと沢っぽく地形のへこむ途中あたりにスミレが咲いていました。
とりあえず、花の全体を撮っておきます。このときに、いつも歩いている立っている状態からだと花のてっぺんにしかピントが合わなくて花と茎や葉の様子が撮れないのでしゃがむかねそべるかという感じになります。三脚を使って、絞れば良いのですが、ぼくはあまり三脚は使わないのでした。葉はちょっとざらりとした質感で細かい毛が葉の全体にあるようです。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ全草

次に、花や茎、葉といった各部を確認しながら撮っていきます。
スミレの場合には、花の後ろの距の部分あたりも種類を調べるのにだいじなところなので横から一枚。なるほど、これでは花茎に毛のあることが撮れました。また、距とガクにもちょっとだけ毛があります。
$山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ横から

次に花の正面から、このときには、花弁の枚数がわかるように、また基本的にはめしべとおしべにピントをあわせます。ところが、このスミレでは正面からだとめしべがよくわかりません。(スミレの場合はおしべはめしべのさらに奥なのでばらばらにしないと撮れないからあきらめました)花弁のうち、唇弁(花弁の下の一枚)の模様を撮り、側弁(横)の毛の様子を確認しました。この側弁の毛の有無も大事です。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ花正面

どれどれ、花の奥を見てみましょう。
毛の奥に黄緑のめしべが見えます。スミレの場合には、このめしべの先のかたちが大事です。
これでは、三角形のかまきりの頭のようなかたちになっていました。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ花の奥

それでは、スミレのほかの部分を。
次に見るのは根元でしょうか。
スミレの場合には、地上に茎のあるものと、ないものとがあります。
これでは地面から束になって葉と花が出ていました。地上で茎から葉と花の出るニョイスミレなどの仲間が地上茎のあるもの、こちらは無いもの、となるでしょうか。
この根元に托葉があるのですが、これではちいさいかはっきりしませんでした。
特に地上茎のあるものでは、花と葉の茎の分岐するところの托葉はわかりやすいので撮っておきます。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ根元

さて、次は葉っぱを撮っておこうかな。
葉っぱの上からのものは、全体を撮ったときにうまいこと形などが入っていれば良いのですが、いまいちなときには別に撮ります。
また、葉の裏も見分けるのに必要なことがあるので撮っておきます。
葉裏の色合いや、毛の有無(毛も葉脈にあるのか、全体にあるのか、どんな毛なのか)などがポイントでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレ根元

各部分を撮ったら、あとはその草のある光景を。
草によりどんなところに生えるのかというのは調べるときに重要です。
また、周りのほかの草の様子、地面の様子なども大事ですね。
この場所はぼくはいつも行っているところで自分で場所がはっきりわかるのでこれくらいにしました。ほかのところのものだと、周りの様子をもっと大きく入れて撮っていました。
山の草とか花とか虫とか-アカネスミレのある風景

くどくどとすみません。ということで、これくらい撮っておけばおうちに帰ってから図鑑で調べることもできます。
どこをどう撮っておくか、というのは草の種類によって違いがあるので、野外で初めて出会った花の場合にはなるべく詳しくあちこち撮ることになります。

さて、調べたところ「山渓ハンディ図鑑6増補改訂日本のスミレ」ではこれはどうやらアカネスミレのようでした。コスミレがこれと紛らわしいと書いてありますが、各部の毛の多さがアカネスミレのようでした。

さて、公園からいったん家に帰り、そのあとに古寺渓谷に行くことにしました。
と、その帰り道に、いつも咲いているけれど、なかなかこれだ!とわからないスミレがあり撮っていくことにしました。
いえ、タチツボスミレに近いなにかしらなのは確かなようなのですが、そこから先がまだわかりません。
山の草とか花とか虫とか-タチツボスミレ群生

どれどれ、花の正面から撮っておきましょう。
と思ったら、なんと可愛いのがきました!
長い口を花の奥に差し込んで蜜を吸っております。
山の草とか花とか虫とか-ビロウドツリアブ来た

おお。これは花にくるアブのなかでもマスコットキャラクタとしての素質高しと呼び声の高いビロウドツリアブのようです。むくむくとした毛におおわれ、なんとも可愛らしく、花から花へ。
まだ春のうちにだけ姿を見せてくれます。脚も長く、花に上手につかまっております。
山の草とか花とか虫とか-ビロウドツリアブ横から

あらら、また別の花へ飛んでいきました。
山の草とか花とか虫とか-飛んでいった

花に来るのは、ハチやチョウだけでなく、アブの仲間もずいぶん多くおります。
アブ=人を刺す、というようなイメージがありますが、人を刺すのはほんの一部で多くは人を刺したりはしません。
たくさん見かけるときには見かけるのに、今年になってからは久々に出会うことができました。

あ、スミレ・・・。
このあと、もうちょっといつもと違うスミレの様子を見に行きました。


Plant×50

アカネスミレ・・・1種×50=50円

蟲×50

ビロウドツリアブ・・・1種×50円=50円

5月1日から累計2,100円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
コナラの花を見たあとも遊歩道を散歩していきます。

広場の周りにはオオヤマフスマが咲いていました。
この花は、この山の名を冠している・・・。というのでなく、山に咲く大きなフスマの仲間という名前なのだろうと思います。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマ

花は割合に大きく、1cmほどにもなるでしょうか。
これはハコベの仲間、ナデシコ科となっていて、ナデシコ科にはちいさくて可愛らしい花の草が多くあります。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマ 花

大きくないフスマは。というとうちの庭にありました。
花はハコベに似ているのですが、葉はちいさめで楕円形になっていて、全体に葉も茎も柔らかそうな雰囲気で色合いがハコベなどに比べて明るい若草色になっています。
うちの田んぼの畦にもよく生えていて、土手などに50cmほどのちいさな座布団のように広がっていたりします。
山の草とか花とか虫とか-ノミノフスマ
さて、フスマとは?と思うわけですが、フスマとは「衾」で、昔々のふとんのような毛布のようなものだそうです。そして草がちいさいので、「ノミの」と名づけられたのでしょう。
ノミが、「さあ、もう眠りましょう」というような光景を想像するとなんだか愉快です。

花だけ見るとハコベと見分けがつきません。これも花びらはほんとは5枚なのですが、ウサギの見の耳のように切れ込んでいて10枚あるように見えるのでした。
山の草とか花とか虫とか-ノミノフスマ 花

うちの庭には、またミミナグサもありました。
町のほうに多いのはオランダミミナグサですが、うちの近くの山のほうへ来るとオランダではなくただのミミナグサが多くなります。
山の草とか花とか虫とか-ミミナグサ

オランダミミナグサの場合には、花をなかなか開いたところを見せてくれないのですが、ただのミミナグサはもうちょっとサービス精神があるようで、花が開いているのを見る機会が多いように思います。
オランダミミナグサとミミナグサは若い草の時にはなかなかどちらがどちらだかわかりにくいのですが、花のころになると雰囲気に違いが出てくるように思います。
ミミナグサの場合には、茎がよりしっかりしていて、花を開くときにはちょっと花茎が伸びています。オランダミミナグサの咲いているのを見ると、つぼみがもっとぎっしりかたまったまま咲いているようです。
山の草とか花とか虫とか-ミミナグサ 花

もうちょっと山野草だなあ、という雰囲気があるのはサワハコベでしょうか。
日食を見た後、その公園だけに飽き足らず、昼からは古寺渓谷に出かけました。
サワと名の付くとおり、山道の沢のあるようなところによく見かける草で、ハコベよりもずいぶんしっかりした茎と葉っぱのハコベです。
山の草とか花とか虫とか-サワハコベ

花はというと、オオヤマフスマよりもおおきくハコベの仲間の中にあってはなかなか立派な花を咲かせます。
ぼくは写真を撮るときに、指で葉は花をなでるようにしたりしたところの写真を時折撮るのですが、それはなでなでしているというわけではなく(そういうときもあるけれど)、こうして撮っておくと、後ほど図鑑で調べるときに大きさがわかりやすいのでした。
山の草とか花とか虫とか-サワハコベ 花

だんだんとつれづれなるままに、というようになってきました。

先週、先々週の日曜、ちょっと遠くの町の中の学校へ行って講習会を受けていました。
ずっと教室のなかにいないといけなくて、気持ちの良い晴れ間の日曜に、山がたいへんよく見渡せる教室で、ああ、山に行きたいな。と思いながら授業を受けていたのでしたが、お昼ごはんの際に、ふとちかくの草むらを見るとノミノツヅリがありました。
おお!ノミノツヅリがあった!
この花は、うちの近くにはなかなか見かけられずいた草です。
山の草とか花とか虫とか-ノミノツヅリ

スギナと比べてもわかるようにほんとに小さな繊細な草で、たいへんに細かく可愛らしい白い花をつけます。
山の草とか花とか虫とか-ノミノツヅリ 草むらに

ツヅリとは、「綴り」で、フスマは布団(毛布?)でしたが、ツヅリは着物のことのようです。
葉っぱはほんとにちいさく米粒のよう。これをノミが、「さあ、着ましょう」という光景を想像すると微笑ましいものです。ふとんに着物に、ノミにも必要だろうと名を付けるのが、このような小さな草を眺めて名を付ける人らしく思いますね。
山の草とか花とか虫とか-ノミノツヅリ 葉
この草は、今の時期になると毎年、どこかそのへんにあるのではないかな、と探していた草なので思いがけぬ出会いでした。

そういえば、白くちいさいハコベの仲間の花は、昔から好きでよく眺めていたのですが、あれはいつのことだったでしょう。
ぼくが、高校だったか大学だったかの草むらでハコベの花を、やあ、小さいねえ、と愛でていると、同級生の女の子が通りかかり、ぼくのその花を眺めている光景を見ると、「ええい、しゃらくせえ」とばかりにけつを蹴られました・・・。

さて、空には、なにか見本のようにちいさく白い雲が浮かんでいました。
山の草とか花とか虫とか-見本のような雲


Plant×50

オオヤマフスマ、ノミノフスマ、ミミナグサ、サワハコベ、ノミノツヅリ・・・5種×50=250円

5月1日から累計2,000円

2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円