夏です。雄大積雲がはっきりとした輪郭でむくむくと育っていきます。
山の草とか花とか虫とか-もくもく

奥羽山脈にずらり。
山の草とか花とか虫とか-奥羽山脈と雲

朝日連峰にもずらり。
山の草とか花とか虫とか-朝日連峰と雲
ここからさらに育ってくると、雷がごろごろとなり、雷雨がやってきたりしますが、今日は夕方に近くなると入道たちはしゅんと崩れて消えました。

昼に、星好きの本屋さんが「イモムシハンドブック2」(続編が出たのね)を持ってきてくれて、ページをめくるとイモムシと毛虫を見たくなってしかたがなく寄り道しました。

ところが探してみるとなかなか出会えないものです。みんな成虫になってしまったのかな?
すごく面白い毛虫がいるのですよ。お見せしたかったのですが探せませんでした。

寄り道した先にはヌルデが葉を広げていました。
ウルシに近い木なのですが、複葉の間の軸に翼があります。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデ 葉

葉の付け根と軸は赤く、いかにもウルシの仲間です。
葉の付け根にはなにやらちいさなへこみがあり、ちょっとなにかしら見えております。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデ 葉の付け根

これは何かというと、来年の春に芽吹く芽なのです。
冬に冬芽を観察した際にはヌルデはこうなっておりました。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデ 冬芽
芽のまわりにUの字に葉のくっついていた跡があります。
夏の間は葉の付け根に芽が守られて育ちつつあるのですね。
今は、まだ真夏というにふさわしい時期なのですが、もう冬の、翌春の準備をしております。

もっと大事に芽を守っている木もあります。
これはハクウンボクです。一番先の葉の付け根がこんもりしていますね。
山の草とか花とか虫とか-ハクウンボク 葉

ほら、ふっくらとふくらんでいます。
山の草とか花とか虫とか-ハクウンボクの葉の付け根

こちらが冬のハクウンボクの芽です。
ハクウンボクの場合には冬芽は夏の葉の葉柄のなかにしまってあります。念入りなことです。
山の草とか花とか虫とか-ハクウンボク 冬芽
木々の冬の準備ははじまっていて、ぼくもなぜだかここ数日は、テレマークスキーのブーツをプラスティックのブーツに新調しようか、どうだか、そんなことを考えてすごしていました。

このほかにもいくつか観察してまわっているうちに夕暮れになりました。
道端には気の早いススキが穂を出していました。
山の草とか花とか虫とか-ススキの穂
時は流れない。それは積み重なる。なんていうCMがありました。
季節は夏のようで、でも秋の気配もあり、冬の準備ははじまっていて、その準備は来年の春のためなのですね。

月は東へ
山の草とか花とか虫とか-月は東へ

日は西へ
山の草とか花とか虫とか-日は西へ

Plant×50

ヌルデ、ハクウンボク・・・2種×50=100円

8月1日から累計200円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
いつの間にか今年も8月になりました。
うちの近くの道端に林の中にヤマユリが咲きました。
甘く濃く強い香りがあたりに漂い、花はこれでもかというほどに大きく豪華です。まさに夏の女王というにふさわしいユリです。
山の草とか花とか虫とか-ヤマユリ アップ
ヤマユリは、うちの近くでは道端にある草なのですが、この花は世界最大級のユリの花なのだそうです。カサブランカという園芸種のユリがありますが、あれの原種のひとつがこのヤマユリなのだそうです(ほかにも日本のユリがたくさんかけあわせてあるらしい)。

特に多いのは、うちのクリの林のなかで、ここでは5月にカタクリが群生していましたが、8月はヤマユリの群生になっています。
真夏の昼間の陽射しはとにかく強く、白いヤマユリは光を反射しています。
光も強ければ影も濃くなります。
山の草とか花とか虫とか-林の中

ヤマユリは年数を経過して大きくなるほどたくさんの花をつけるようです。
一年に一つづつ花が増えると聞いたのですが、ほんとだかわかりません。
山の草とか花とか虫とか-ヤマユリ たくさんの花

つぼみもとにかく大きいですね。
山の草とか花とか虫とか-ヤマユリ つぼみ

めしべとおしべを確認しました。
めしべには半分に花粉がくっついていました。
どの虫が花粉を運んだのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-ヤマユリ おしべとめしべ

触ってみるとこの花では割合にしっかりおしべについていました。べっとりと手にくっつくのかと思って触ったのですが意外でした。
触っているうちにちょっと指にとれてきました。
山の草とか花とか虫とか-ヤマユリ 花粉

おそらく開花からちょっと時間の経過した花のおしべとめしべです。
うえの写真では、めしべがより先端に出ていましたが、こちらではおしべがより先端に出ていました。おしべは、ちょっとぼそぼそとした感じになっていました。
ユリの花を切花にして花瓶に入れていたりすると、おしべから花粉が机などに落ちているのをみることがあります。(売られているのはおしべが取られていたりしますね)
山の草とか花とか虫とか-開花からちょっと時間のたったおしべとめしべ

花にはクマバチがやってきていました。
さて、この花は大きすぎてクマバチはおしべにもめしべにも触れずに花の奥の蜜のところに行ってしまいました。花弁の内側の赤いでこぼこは足場にちょうど良いようです。
花が蜜を出すのは、虫に花粉を運んでもらうためです。ところが、ハチの中でもおおきなクマバチですらおしべにもめしべにも触れずに蜜のところに行き着いてしまいます。
さあて、困った、と思うのですが、このヤマユリの狙うお客様は、アゲハチョウなど大きなチョウなのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-クマバチがやってきていた
昼にヤマユリを撮りに行ったのはそのチョウがやってきているところを撮りたかったのです。
でも、残念ながらアゲハのなかまはきておりませんでした。
大きなチョウだとどんなふうに花につかまり花粉がくっつくのだか、そのうちにまた見てみたいものです。

おまけ。
ベッコウシリアゲがいました。シリアゲムシの仲間です。
7月22日の「手の届かない虫 夏の小朝日鳥原周回ルート1」の記事のなかで触れたシリアゲムシはこれのことです。
オスはしっぽ(腹部)の先がサソリのようにくるんと上に上がっていて、そのためにシリアゲムシなのでしょうね。メスはふっくらとしてしっぽのところはするっとなっております。
ベッコウシリアゲと書きましたが、一説にはヤマトシリアゲの夏の色のものがこのべっこう色の体の色になるのだそうです。あちこち、どこにでもいる虫なのですが、まだよくわからない部分があるのですね。ぼくもこれの幼虫はまだ見たことがありません。
山の草とか花とか虫とか-ベッコウシリアゲ

仕事からの帰り道。
気になることがまだあったのでまた林の中に行って見ました。
月光の中、ヤマユリは白く妖しく浮かぶようでした。
山の草とか花とか虫とか-夜中のユリ

ヤマユリは夜にも大きく開いていました。
気になったのは、ヤマユリはユリの中でも例外的に香りがたいへんに強い花という点で、においの強いのはもしかしたら、夜のスズメガなどを呼ぶためなのかも知れないと思ったのです。
山の草とか花とか虫とか-月光とユリ

しばらく暗い林のなかにじっとして、周囲をぶんぶんと飛ぶ音を聞いておりましたが、コウモリなのかスズメガなのか、それとも別のなにかなのかついに見ることができませんでした。


Plant×50

ヤマユリ・・・1種×50=50円

蟲×50

ベッコウシリアゲ・・・1種×50=50円

8月1日から累計100円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
朝の6時に山に登り始めました。
道の途中にはオオクワガタのちいさいのがおりました。
ちょっとピンボケになりました。
オオクワガタがちいさかったらコクワガタではないのかい?とか思ったり。
山の草とか花とか虫とか-ちいさなオオクワガタ

本隊より先に、うちの山岳会の数名が登りました。
作業をしながら登っていきます。何箇所も作業したのですが、あまり写真を撮っていませんでした。残念。
道はほかの地面よりも人の歩く分低くなってしまって、雨が降るとちいさな川のようになってしまうため水の浸食で掘られていってしまいます。道の途中にこうして横に排水して掘れないようにしていくのです。横たわっている木は、生きているのを切るのでなく、道端に落ちている折れたり枯れたりしているものを活かして使います。
山の草とか花とか虫とか-道の排水したところ

登っていきます。先輩たちは地下足袋や長靴ですたすた登っていきます。
ぼくは先輩たちほど足腰が丈夫でないのと、少し荷を背負う(チェンソや燃料、ナタにノコ、途中で見つけた木で作るくいなど)ので登山靴にしました。
地下足袋などは、軽快で良さそう、と思うのですが、いえいえ、足の裏が慣れていないとすんごく痛くなります。
山の草とか花とか虫とか-登っていきます

ブナ、いつみても嬉しいですね。大きいですね。
山の草とか花とか虫とか-ブナ

本隊と合流して、この日のみんなで作業するところに着きました。
このルートはよく手入れがされているとよく言われるのですが、こんなふうに掘れてしまっているところもあるのです。先の写真のようにこまめに排水しれあればここまではならなかったのでしょうか、地形だとかいろんなことのために水が集まるためなのかこうなってしまいました。
山の草とか花とか虫とか-現場

周りは標高が高くなっていることもあって、木はさほど大きくなく、ちょっとだけ見晴らしもあります。標高は1400mくらいの地点でしょうか。夏の雲が見えました。
山の草とか花とか虫とか-夏の雲

掘れてしまっている横の壁はこんな様子になっています。
山の草とか花とか虫とか-ほれたところの壁

朝日連峰は、ほかの多くの山とおなじく花崗岩(閃緑花崗岩というものらしい)の山だそうです。この岩は、石英や長石、雲母などの結晶が集まったつくりになっていて、熱くなったり冷たくなったりと温度変化があると、結晶ごとに膨張率が違うためにこんなふうに風化してしまうのだそうです。これをマサと呼んでいて、これがはるばる海に流れていくと石英などの丈夫なものだけが残って白い砂浜になるのだそうです。気の遠くなる砂の旅のはなしですね。
山の草とか花とか虫とか-まさ

そのマサの層の上には茶色の濃い土壌があります。この層までで侵食が止まっていれば安定した道となるはずなのでした。場所により、マサのさらに下の、花崗岩の層も出ているところもあります。
山の草とか花とか虫とか-土壌との間

ここでの作業は、粗朶やササ(チシマザサ)を束ねて掘られたところの水流の勢いを抑えながら流すとともに、途中に土留め(兼ステップ)を作って、次の雨の時にはここに砂などがたまってだんだんと丈夫な安定した道にする作業でした。
山の草とか花とか虫とか-土留め工

ササを束ねた足場。ここにも砂がたまればよりしっかりした足場になっていきます。
山の草とか花とか虫とか-ササの足場
あっさり書いてしまいましたが、作業は午後3時30分近くまで続きました。
汗を書いて、頭にはちまきにしていたてぬぐいを何度も絞りました。

帰りは本隊よりも後に、途中の道の作業を続けながらくだりました。
まだ幅の大きくないところなどは、周りの石を使ってちいさなダムのようにします。
ここも、上流から砂が来れば、もともとそうだったかのように石の上流にたまって安定したステップになります。このままだと邪魔な石、という感じですが、数回雨がふるだけで砂がたまるのですよ。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな石組み

帰り道。こないだオニノヤガラを見たところで、今回は咲いているのかな?と思ったけれどなぜだか見つかりませんでした。こういうことは時折ありますね。なぜだろう?
山の草とか花とか虫とか-見つからないオニノヤガラ

古寺鉱泉に戻るころには日が暮れつつありました。
鉱泉に戻って17時30分ほどとなりました。長い一日になりましたね。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れ近く

作業をしている間には、登山者が幾人も通って、「おつかれさま」「ありがとう」と声をかけていただきました。
遠くは九州や四国などからもこの山に登りに来た方がおりました。
素敵な山の格好をした山ガールさんのパーティもあって、おお!朝日連峰にも山ガールさんが来るようになったのだと思ったりしました。今回は小朝日岳までしか行き着けなかったと言っていましたが、次は大朝日岳まで行って見ましょうね。
大朝日岳に向かうルートのなかでは、古寺鉱泉から登るこのルートは一番優しい道のなのですが、地図に書いてある時間だと片道6時間ほどの道のりになります。飯豊と朝日、ともに標高の低いところから登らないといけないので、2000m前後の標高の割合にたくさん歩かないといけません。飯豊は険し、朝日は深し、だそうです。
山に慣れた方にはどうということもないのですが、普段あまり登らないかたなどでしょうか。かなり足がぐったりしていたり、生気を失ったように下山しているかたもおりました。そういうときには、段差のあるところなどは転倒しやすくなってしまいます。お気をつけてお願いします。

翌日には、山に行ったのに、足が痛くならずに腕が筋肉痛になりました。