一日目の現場でのレクチャは午後4時くらいに解散になりました。
県内の遠くから来ているかたもいるので二日目に備えて近くの山小屋の日暮沢小屋に泊まりになりました。

ぼくは一日目に、借りていたチェンソが目立てがなっていなくってぜんぜん切れなかったので自宅にヤスリを取りにいったん帰りました。チェンソは目立てがなっていないとほんとに切れないのです。

現在、日暮沢の小屋までは2kmほど、歩いて30分くらいのところで道路が壊れたので通行止めです。歩き始めたところで振り返って撮りました。
山の草とか花とか虫とか-日暮沢 ダムのところで通行止め

川のほうを見ると、ダムがありこのダムは水をためないタイプのもののようです。
ダムの上部には砂がちょっとたまっていましたが、まわりは川原の木が生えていました。ヤナギの仲間などが多そうですね。
山の草とか花とか虫とか-ダムの上部

その上流にかすむあたりは清太岩山のしたのほう。写真の右上から中央へ伸びる尾根、あの近くまで歩くことになります。ここで午後6時ほどでした。
山の草とか花とか虫とか-ダムの上に清太岩山

まだまだ夏ではありますが、日暮れは早くなったなあなんて思ったりする季節になりました。
林道を歩くのですが、道ばたにも花がいろいろあります。
モミジの葉の大きいようなのに、ピンクのふわふわした感じの花はコシジシモツケソウ?
とにかくシモツケソウの仲間ではあります。
山の草とか花とか虫とか-コシジシモツケソウ

これは間違いなくシオデの花です。
シオデは葉の形はサルトリイバラと似ていますが、葉脈の凹凸がはっきりしていて雰囲気は違いがあります。花はぽんぽんとして夕暮れになんだか不思議な感じがしました。
山の草とか花とか虫とか-シオデの花

ウリノキの花も咲いていましたが、どうも花にピントがあいません。
コンデジを使っていましたが、コンデジの困るのはこういうところですね。
手前のちいさいものになかなかピントが合わないのね。
山の草とか花とか虫とか-ウリノキ ピンボケ

もっと近寄ったらピントが合いました。
花の筒の先がくるくるとカールして、そこから黄色いおしべ、そのなかでちょっとだけ長いのがめしべのようなのですが、これではよくわかりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ウリノキの花

日暮沢の小屋に到着しました。もう薄暗くなっておりました。
講習に集まったかたたちはお酒などもちょっと飲まれていて、でも小屋の外で地面にまるく集まっていました。このひとたちは虫に刺されるとか気にしないのね。大学の教授さんや、東京から来た専門家の方々などもいるのですが、山に来るとみんな一緒のようです。
山の草とか花とか虫とか-日暮小屋到着
ぼくはお酒は飲めない(呼吸が苦しくなってぜんそくのようになります)ので、ごはんを食べます。
山の草とか花とか虫とか-看板

夜は更けていき、午後8時ごろになると、小屋のまわりの森の中に光るものが見え始めました。
地面にぼんやり光っていたのは、陸生のホタルの幼虫のようです。
おお、これはうちの近くでも見慣れたクロマドボタルの幼虫のようです。
山の草とか花とか虫とか-クロマドボタル幼虫

手の上に乗せてみると、ちいさな頭をちょこんと出しました。
手に乗ったばかりのころにはびっくりしたようにじっとしていたのですが、そのうちに慣れるとしっぽの手入れをはじめたりして愛嬌があります。
山の草とか花とか虫とか-クロマドボタル幼虫手の上

そのうちに、森の中にピカッ!ピカッ!と光りはじめました。
おお!ヒメボタルがいます。時期が遅いかと思ったのですが、たくさん光っていました。
草にとまって動かないのがいたので、「おお!!!これがメスに違いない」と写真を撮ったのですが、後ほど確認するとオスでした。メスはもっと眼もからだもちいさいようです。
山の草とか花とか虫とか-ヒメボタルオス葉の上
行動を見ていると、ずっと舞って光るわけではなく、葉のうえなどに休んで、なにかのタイミングでふわっと飛んで光るようです。

期待していなかったので一眼レフと三脚は持って行きませんでした。
光っているところは撮れませんでしたがしっかり堪能いたしました。

小屋の中は、ここは標高が高くないこともあって、寒くもなく、寝袋に入ると暑いくらいでマットもどけてしまって床板のひんやりしたところで寝ました。

今回は、講習会は県内のいろんなところの方が参加しているのですが、うちの会の副会長から誘われて、午前6時に本体より先に登りはじめて作業することになり、ぼくは先に小屋をでます。
朝5時の日暮沢林道。
山の草とか花とか虫とか-朝の5時

道にはオバボタルがふわ~っと飛んでいて、飛ぶ先に手を出すと手にとまります。おはようございます。
胸の部分も撮りたかったのですが手のひらから指先まで登ると、そこから飛んでしまいました。
山の草とか花とか虫とか-オバボタル

黒地に白い水玉模様のカノコガ。
昼に飛ぶガです。おはようございます。
山の草とか花とか虫とか-カノコガ

このあと、また古寺鉱泉へ行き、山へ登っていきました。

Plant×50

コシジシモツケソウ?、シオデ、ウリノキ・・・3種×50=150円

蟲×50

クロマドボタル(幼虫)、ヒメボタル(オス)、オバボタル、カノコガ・・・4種×50=200円

7月1日から累計4,150円

2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
土曜日は登山道を直す講習会がありました。日曜は実際に現場でやってみて・・・ということになりました。
午前中は座学から。今回は粗朶(そだ)の説明や粗朶を使った直し方の例、ほかの山でのいろんな事例などの紹介などがありました。

山の関係者が集まっております。これは始まる前に撮ったのですが、このあとももうちょっと集まりました。
山の草とか花とか虫とか-研修会はじまり

粗朶を使うのは、主に登山道が雨などが流れるようになってしまったのを水の勢いを抑えたり、排水したりするのに使います。水の浸食の効果というのは大きいものなのですね。
これは粗朶の使用云々の前に、水の勢いを抑える方法と設置の例の図でした。
たとえば、水がなにかを乗り越える際には、乗り越えるものに対して90度の角度で進む、ということなどのはなしがありました。でもむつかしいことはおいらにゃわかりません。
山の草とか花とか虫とか-図面1

粗朶というのはこれです。細い枝などをまとめたものを粗朶というのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-図面2

日曜に実施する場所の計画図を講師のかたが作ってきてくれていました。
会で手入れするときにもこんな計画図を作るとよいのかな?とも思いましたがちょっとたいへんそうです。
山の草とか花とか虫とか-図面3

午後からは現場入りです。
粗朶はこれ。上の説明では、クリやナラなどとなっていますが、ここは国立公園内なので生きている木を切ってはいけません。また、外から持ち込むと、もともと国立公園内には無かった植物が持ち込まれるおそれもあるので、現地に落ちている倒木の枝などを集めて使うことになります。みんなでわっしょい、集めました。
山の草とか花とか虫とか-枝

次に、現地の地形などを確認してどこからどこへ排水するのが効果的か考えてから溝を掘ります。(これも国立公園内の土をいじくるので、維持管理を頼まれているような場合に、最小限にしないといけません。個人的にはやってはだめです。)
山の草とか花とか虫とか-溝を掘る

深さの確認。
山の草とか花とか虫とか-深さ確認

粗朶を入れます。
粗朶を使ったこういう方法は、過去にはずっとなされていたそうです。
ヘルメットのかたは、現在そういう方法を使って河川や法面の工事をしている職人さんで、粗朶を使った河川の工事などは、海外に教えにいくほどの技術で、日本の伝統技術のようなものなのだそうですよ。ただ溝につっこむのでなくて、細いものから順に、木の根元は上流側に、と木を配りながら収まりよくしていかないといけないのでした。
山の草とか花とか虫とか-そだ設置

なにのセミのぬけがらでしょう?
山の草とか花とか虫とか-セミのぬけがら

できあがり。これは見本として施工しました。
木は一番上がしっかり太いものになっていておさまりよくすれば、ほかの地面を歩くのとかわりありません。
山の草とか花とか虫とか-出来上がり状況

続いて、階段の設置についてもレクチャがありました。
山の草とか花とか虫とか-階段設置

ちいさな沢を渡るじゅくじゅくしたような登山道のところは、粗朶の排水する力を使って、沢の水の流れを妨げないようにすると、水の流れもよいし、道も安定するとのことです。
地下の水を流すのを暗渠といいますが、粗朶を使った暗渠だと、プラスティックのパイプなどを使うよりも流す能力が長持ちするのだそうです。施工がよいと数十年は大丈夫とのことでした。
山の草とか花とか虫とか-沢のところ

そのあと、どろどろした感じのところにもステップを作りました。
このときにはどろどろした感じでしたが、今日の帰りに通ったらもうしっかりした感じになってきていました。
山の草とか花とか虫とか-どろどろしたところの階段

職人さんが言うには、かつての山道もこんなふうに手入れをしていたそうです。
水を道の横に排水するのは水きりと言っていました。今は出来る方が少なくなってね。と言うことでしたから、途絶えかけている技術なのでしょう。
登山道の整備については、いろいろな意見がありますが、たとえば朝日連峰には縄文時代のやじりなどが見つかったり、ほかの山域でも古くから道のあったところもあるわけです。
今はずいぶん遠くからも登りにやってくるようになったため、使いすぎということもあるのかもしれませんが、放っておくとどんどん道が掘れたり崩れたりして、直すにはほかから材料を持ってこないといけないということになりたくさんの費用がかかる上に、ほかから持ってきた石ころはこの山とはべつの石ころなわけです。

山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉
山から下りていつものところ。

さて、翌日はもうちょっと高いところで一日の作業になりました。
夏です。朝の10時にはネムノキの花がふわふわと開いております。
青空にピンクの糸のようなおしべがなんだか南国の雰囲気です。
山の草とか花とか虫とか-夏空とネムノキ

ふわふわのおしべは夏の時折吹く風に吹かれていました。
山の草とか花とか虫とか-夏のネム 午前10時

正午ごろになると、暑い陽射しのせいなのか、糸のようなおしべはなよっとしてくるものがあります。ネムノキの花は、割合に長い期間咲くようにみえて、ひとつひとつの花の開いているのはは1日か長くて2日間ほどのようです。まわりにはまだちいさなつぼみも見えて、これが次々に咲くので長い期間花を見ることができるのですね。
ふわふわの毛のようなおしべのなかに、ちょこんと突き出た糸がいくつか混じっているのがめしべのようです。
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ 昼 なよっと

正午ごろに、つぼみの時期の来たものの先端からピンク色の濃いもしゃもしゃが出てきていました。これが、この日の夕方にはピンと伸びて花開くことになるのですね。
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ 昼

さて、夕方の月山を背にしたネムノキの花。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れ 月山とネムノキ

もしゃもしゃだった毛のようなのは伸びていました。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れ ネムノキ

昼にもしゃもしゃだったおしべは伸び、昼に開いていた葉はだんだんと閉じつつあります。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れ ネムネムノキ

夜にはすっかり葉は閉じてしまいました。夜に葉が眠るのでネムノキ、だとか。
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ 葉は閉じる

夜のネムノキの花。
一つだけ飛び出て咲いているのが見えました。
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ 夜
ネムノキの夜の様子を撮ったのは、夜にどんな虫が来ているのか気になって見に行ったのです。というのも、ネムノキは昼につぼみからもしゃもしゃと出てきて夕方に開くのですが、それが夜に飛ぶガをお相手するために咲くのだとか聞いたのです。そして、ひとつだけ飛び出ているのは、蜜がそれにだけある、ということを聞いたからでした。

つぼみの様子では、こちらもひとつだけ飛び出ています。
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ つぼみ

夕方にはマルハナバチのなかまがやってきていて、う~ん。夜だけ営業というのでもないのかもと思いました。また、真ん中の蜜のあると聞くの花にだけでなくふわふわの中を楽しそうに泳ぐようです。花粉がお目当てだったのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-ネムノキ ハナバチ

エキゾチックな雰囲気で、不思議の多いネムノキです。

なお、この記事は予約登校、いえ、投稿です。
ぼくは今頃は、どこかの山小屋におります。

Plant×50

ネムノキ・・・1種×50=50円

7月1日から累計3,800円

2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円