また来ました古寺鉱泉。今年は何度目でしょうか。先週も先々週も来ました。
朝6時集合でまた道の手入れに行きます。こないだの場所とその上下の気になっているところに行きます。
山の草とか花とか虫とか-また古寺鉱泉

ヒメコマツの尾根は朝の陽射しの中です。
山の草とか花とか虫とか-ヒメコマツの尾根

こないだ気になっていてできなかったのはこんなところです。
山の草とか花とか虫とか-土留め工 施工前

こうなりました。
山の草とか花とか虫とか-土留め工 施工後

人が歩いた跡が草が生えなくなって、土が出てきて、ステップがだんだんと深くなり、そこに水が流れるようになって掘られてきた箇所なのです。
倒木などのちょうどよいのを周囲や歩くうちに拾っておいて、ちいさなくいを打って土留めのようにします。
山の草とか花とか虫とか-土留め工 拡大
横に渡した木の上流側に、ちいさな枝などをしきつめて、雨のときなどに上流から流れてくる砂などをためて新しいしっかりしたステップにしていきます。
今回は麻の袋を持っていきました。
こうしておくと、早ければ翌年、あるいは数年後には、まるで「元からこのようでした」と、いうように砂がたまってステップになるのです。そしたら、もうちょっと歩きやすいように、その間にもまたこうしていくつか作っていきます。
麻だとまわりの砂と密着が良いようなのと、なじむ頃には土に還っていきます。
元のままにしておくと、集中豪雨などがあると驚くほどに掘られてしまったりするのです。

こんなことをしながら登っていきます。
水場の近くにブナの葉のよじれて丸まったのがありました。
山の草とか花とか虫とか-ブナの丸まったの

内側を見てみると、アブラムシの抜け殻のようなのがありました。
そうですね。これと似たのを見た記憶があります。
6月7日「くうねるところにすむところ ケヤキヒトスジワタムシ
ケヤキにつくアブラムシの仲間の場合には、葉にこぶを作ってそのなかに住んでいました。
このブナにつくものはそこまではしっかりとこぶにはなっていませんでしたが、葉を裏側にまるめるようにしていて、こぶとおなじように身を隠すためだろうと思いました。
今回は、アブラムシの脱皮の殻ばかりのようでしたが、先週に見たときには生きているのもいて、ワタムシの場合のわた(蝋状の物質)をまとっていました。ワタムシの仲間だなと思ったのですが、帰って調べてみるとブナハアブラムシというのに行き当たりました。
山の草とか花とか虫とか-内側を見る
ケヤキについていたものは、ササとケヤキを虫が行き来して生活しているようでした。
このブナの葉につくものではどのようでしょうか。
ケヤキのものと同じようにほかの植物と行き来しながら生活してるような気がしますね。

ついでにマンサクの葉。気になっていることがあって、見かけるたびに写真を撮るのですが、それはまた別なおはなしです。
山の草とか花とか虫とか-マンサクの葉

今回、土嚢にする麻袋を持ってきたのは、こういうところも直すためでした。
写真ではわかりにくいのですが、左の土嚢のおいてあるところが、かつては登山道で、現在は写真右の箇所をみなさん歩くようになっています。
左のところは雨がたくさん降った際などに深く掘られてしまって、ちいさな滝つぼのようになり段差が大きく通りにくくなりました。
山の草とか花とか虫とか-段差の箇所下から

上から見るとこんな感じ。
石と、木とちいさな枝で足場と土留めにして、土嚢でステップを作りました。
山の草とか花とか虫とか-段差の箇所上から
荷物の軽い健脚のかたならどうということもなく通過できるのですが、荷が重かったり、下山時に足が疲れていたり、体のちいさい方などはちょっと大変なようで、それほど危険箇所には見えなくても足が滑りやすくもなってしまっていたので、転んだらケガをするかも知れません。
ここも上流から砂が流れてきたらたまるようにしてあるので、経過を見て途中にもう一段ずつくらい土留めするのもよさそうです。

あとは、こんなところ。(もっとたくさんしました)
溝のように掘られつつあるところで、今は逆に歩きやすそうなところなのですが、ここも大雨になったりすると、上の段差の箇所のように大きく掘られてしまうかもしれないような予備軍のような箇所でした。水が集中して流れないように途中で排水したいところですが、今はまわりのほうが高くなりすぎているので、途中で止めて地盤が高くなったところで横に排水しましょう。
山の草とか花とか虫とか-掘られているところ

そして、こないだの作業の箇所です。
8月1日「道の手入れ」飯豊と朝日の関係者で講習をかねて作業したのでした。
ササを敷いていたのですが、幾人も通るうちにしたのほうへずれてしまっていました。
かなり大きな崩れた箇所だったので、こないだは仕上げがばっちりとまでは行きませんでした。
麻袋を持ってきたのは、もうちょっとスパンを短く土留めと足場を作るためでした。
山の草とか花とか虫とか-こないだの場所1

そしてその上。
ここにも土嚢をしました。
前回は、ここは麻袋で土嚢にするのにちょっと時間が足りなくて、横をとりあえず通るように、こちらは通らなくテープをしていたのですが、追加で直して通るようにしてきました。
山の草とか花とか虫とか-こないだの場所2

こちらは、前回二班で作業した上のほうの箇所。
こちらは、ササの茎で滑って転倒してしまった登山者がいたとのことで、横木を作ってもらっていたところに土嚢を追加しました。ササの茎の排水は下のほうで効いているので、これで歩きやすくもなったはずです。今はまだ、いかにも直しましたという感じですが、しばらくしたら、砂に埋もれて、ほかの道のようになるはずです。
山の草とか花とか虫とか-こないだの場所3

帰り道にも、時間を見ながら作業は続いて、これも大きな段差のところです。
ここも同様に横に木を渡して、枝をしいて、うえから砂をかけているのは、たまたま排水しているところの近くだったので、そこにたまった砂がちょうどよくあったのです。
山の草とか花とか虫とか-段差の箇所帰り

今回も、幾人の上り下りするかたとおはなしをしたのですが、このルートでは大朝日岳まで行かずに小朝日岳まで登るかたも多いようです。あるいはその手前の古寺山まで、という方もおりました。小朝日岳まで登ったら大朝日岳まではあとは大きな登りは少ないなあという感じがするのですが、山に慣れないかたには大朝日岳は遠い遠い山のようです。
大朝日岳までは3時間で登るという方もいるし、12時間かけて登ったというはなしも聞きます。
12時間かけてひいこら登っての下山で、段差が大きかったらやはり転げ落ちてしまうかも知れないなあと思いました。

朝6時に登り始めて、帰りは午後5時過ぎになりました。
山の草とか花とか虫とか-青空
今回もどこの山の頂上にも立っておりませんでしたが、空腹のピークには達していて、通りかかりのかたからいただいたバナナの美味しいこと。たいへん美味しゅうございました。

なお、登山道の管理などは、ここでは地元の山岳会が県などから頼まれる形でやっていて、例えば生きている木は切らない(今回使ったのは倒木などを利用しているのです)、とか国立公園ならではのことがあります。写真を撮っておくのも、こういうようにしました。と報告する場合のための記録でもあるのです。
ご褒美は、何年か後に通った際に、手入れした箇所がすっかり「もとからこうでした」というようになっていて、でも、確かにここで作業をしたのだな、と自分たちではわかるようになった時の嬉しさでしょうか。その時には、ここは自分たちの山なのだという気持ちがたしかにあります。

蟲×50

ブナハアブラムシ・・・1種×50=50円

8月1日から累計400円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
今日の午前中は草刈りをしました。冬には雪かきが週末のお仕事になるのですが、夏には草刈りです。暑くてどうにかなるかと思いました。
午後からは川へ。洗濯に・・・、ではなくて涼みに、ではなくて調査へ。
山の草とか花とか虫とか-水中

魚。
いるいる。
今回は、7月10日の「水に強いカメラと水辺のガサガサ調査隊の成果発表」で書いたとおり、水生生物の調査に川に行きました。でも、暑いから調査は調査としてさっさと調べて川のなかへ。
山の草とか花とか虫とか-魚がいる

おお。いるぞ。たくさんいました。
今日は水量がこのところの晴れ続きで少なくなっており、透明度が高くなっていました。
それでも、まあ、すっきりと見通せるほどではないのですが。水の上からだとものすごく澄んでいるのですが、潜って水平方向に見てみると意外と透明ではありません。
山の草とか花とか虫とか-魚いるいる

ヤマメさん、美味しそうです。
山の草とか花とか虫とか-ヤマメ

もっとおります。美味しそうです。
山の草とか花とか虫とか-ヤマメ ヤマメ ヤマメ

アユもちょっとずつ大きくなってきていました。
石を食むところを撮りたかったのですが、なかなかうまいこといきませんでした。
山の草とか花とか虫とか-アユの顔

ヤマメは流れに向かって一箇所にとどまるように泳いでいるのですが、アユはあちこちうろうろしながら川の中におります。そして時折、ひらっと石に頭突きするようにして石を食みます。
山の草とか花とか虫とか-アユ

ヒラタカゲロウは石の下流にへばりつくように群れていました。
大きなのがふたつ。ちいさなのがその子分たちのように石にくっついています。
山の草とか花とか虫とか-石とヒラタカゲロウ
川の水生生物を調べたのは、そのうちに載せたいと思います。

ちょっと上流の水の流れの穏やかなところはこんな風景です。
水面はあくまでしんとして、岸辺の木々を映しておりました。
山の草とか花とか虫とか-水の鏡
ふと気がついたら午後4時近くに。
暑いといっても、さすがに水中に数時間浸かりっぱなしだと体が冷えて寒くなってきました。
暑すぎても、冷えすぎても体のパフォーマンスが低下するなんて人の体は不便なものです。

ヒグラシの声も聞こえてきたので家に帰ります。
この時期、この時間帯になると、ややや、来ました。
この子たちのシーズンがきましたよ。
山の草とか花とか虫とか-こすずろ 顔
この美しい眼を持ったアブのなかまは、イヨシロオビアブ、通称「コスズロ」です。

コスズロとは、腰白(こししろ)がなまったもので、アブの胸の下のほうにツキノワグマのような模様があるのです。腰のような位置なので、腰白。こしは、こすとなまります。
腰骨、こしぼね、は「こすぽね」となります。
山の草とか花とか虫とか-白い腰
彼らは、川の上流部に多く、特にクルマなどで川に行くと、集団でやってきます。
どのくらいの集団なのかというと、煙のようにやってくるなんていうかたもおります。
うちの近くの山や川に慣れたかたでも、コスズロには恐れをなすかたもいて、クルマから降りない、ということになったりもします。
特筆すべきは、彼らのヒトの体にとまってから刺すまでの時間の短いことです。
ほかの吸血するアブの場合には、ひふにとまってから、「さあて、どこに口を刺しましょう」と検分するように数歩移動したりする時間があるのですが、コスズロはその点、とまったと思ったらすぐに刺すのです。

ところが、このアブはクルマが通った瞬間はものすごく集まるのですが、そのうちに飽きたように離れていきます。また、ヒトが歩いていても動いている間には集まってくるのですが、じっとしていると思いのほか集まってきません。そのあたりは、ちょっと心の余裕が要って、数箇所刺されても泰然としているくらいでないと8月には川では遊べないのです。

水の中の浮遊感に体がなれてしまったのか、陸にいるのが辛くなり、家に帰って横になったらすごく眠たくなってしまいました。気がついたら今の時間になってしまいました。
そして、出かけないといけない用事があったのだった・・・。しまった。

蟲×50

イヨシロオビアブ・・・1種×50=50円

8月1日から累計350円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円
昨日の続きです。
コナラには夏の新しい葉がついていました。
コナラは南方系の出身とのことで、その証拠に夏になるとまた新しい葉と枝の伸びる二度伸び現象というのがあります。
春に開いた緑の濃い葉の先に、新しい黄緑色の葉が開いたばかりでした。
春の新緑だけでなく、夏の今の時期にももう一度新しい葉を出します。
山の草とか花とか虫とか-コナラ 夏の新緑

そして新しい葉にももう芽が根元に備わっているのです。
山の草とか花とか虫とか-もう芽が

春に開いた葉のほうには、もうしっかりと芽がありました。大きさも冬の間と変わらないほどだと思いました。
山の草とか花とか虫とか-コナラの芽 夏

そして、ちいさなどんぐりがついていて、今年は豊作になるのかな?
これくらいの大きさで育つのが止まってしまうものもしばしばあります。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいドングリ
コナラの花の咲いたのは、5月の金環食を見たころでした

花が目立っていたのはリョウブでした。
白い穂のような花がたくさん咲いています。
山の草とか花とか虫とか-リョウブの花

花に寄ってみると、ちいさなゾウムシがいて、
山の草とか花とか虫とか-ちいさいゾウムシ

これはしっかり撮ってあとで図鑑で調べようと思うのですが、なかなか撮れません。
山の草とか花とか虫とか-ちいさいゾウムシ正面

そんなことをしていたら、飛んだっ!
山の草とか花とか虫とか-ゾウムシ 飛んだ

花の根元のほうの枝のなかほどには、昨年の実がまだ残っていました。
山の草とか花とか虫とか-リョウブの実

夏に花の咲いたリョウブは、冬にもこんなふうに実を残していて冬に山を散歩しているとはっきりとわかります。
山の草とか花とか虫とか-冬のリョウブ

また、リョウブの木の幹は古くなった表皮がはがれていって、こんなふうにまだら模様になります。これも木の肌がつるつるして(う~ん、どうかな?実際触るとそれほどつるつるしなかったような気がしますが)、サルが滑るのでサルスベリだそうです。
百日紅と書くサルスベリと、ナツツバキ(シャラノキ)のサルスベリと、リョウブをサルスベリと呼ぶのとあって、サルもたまったものではありませんね。
山の草とか花とか虫とか-リョウブの木の肌
なお、リョウブは漢字で「令法」。いやはや、なんだか法律のような堅苦しい名前だぞ、と思ったら、昔にはこの木の葉を緊急時の食料として法律でいろいろとりきめをしたそうで、このような名になったようです。味が気になってもいるのですが、まだ食べたことがありませんでした。

リョウブの雪のあるころの写真を探してみていたら、ついつい雪の山に遊びに行ったときの写真を眺めてしまいました。
山の草とか花とか虫とか-雪の山

夕日はオレンジ色で、赤い陽の射した海がはるか遠くに見えます。
山の草とか花とか虫とか-雪の山夕陽

遠くに以東岳まで見えたのだった。
山の草とか花とか虫とか-雪の山以東岳まで見える
自分で撮ったのに、今になって、うわあ、雪の山だなあ。なんて面白く眺めてしまいました。

Plant×50

コナラ、リョウブ・・・2種×50=100円

8月1日から累計300円

2012年7月:4,150円
2012年6月:3,750円
2012年5月:2,450円
2012年4月:1,450円
2011年9月~2012年3月:16,700円
2011年4~8月:18,150円