昨日のこと。
海へ来ました。
山の草とか花とか虫とか-カモメ

久々に海のほうへ行くので所要時間が想像つかずに10時に家を出たら2時間かからずに目的地についてしまいました。
目的地は高館山、そのふもとの下池。
時間に余裕があるので、あの山のむこうの海を見に行ったのです。
山の草とか花とか虫とか-高館山

というわけで海の付近。
ぼくは内陸に住んでいるものだから海を見ると特別な風景という気持ちになります。
南のほうは青空も見えていました。
山の草とか花とか虫とか-加茂付近

北の空は雲が。
でも海だなあ~。海から風が吹いてきます。
山の草とか花とか虫とか-北の空

くらげの展示で有名な加茂水族館がみえました。水族館にまで立ち寄る時間はありません。
山の草とか花とか虫とか-灯台と水族館

岩に波がやってきては砕けております。すごいね、波はすごい。川ではこうはなりません。
山の草とか花とか虫とか-波

冬の近づいた日本海名物の波の花のようです。まだそれほど多くありません。
冬型の気圧配置が強まると、さらに泡がたって道路のほうへ飛んできたり、屋根をさびさせたりするそうです。
山の草とか花とか虫とか-波の花

そんな海沿いのコンクリの隙間へちいさなエノコログサが生えていました。
草丈低く、穂も寸詰まりです。
山の草とか花とか虫とか-ハマエノコロ

海から風の強く吹き続け、塩っけのおおいこの場所へ生きるのはたいへんなことでしょう。
山の草とか花とか虫とか-ハマエノコロと海

すこし移動してお昼ごはんのおにぎりを食べます。
遠くの防波堤には鳥たちが休んでいました。
山の草とか花とか虫とか-海の鳥たち

遠くから見ると、あの黒いの(ウミウ?)が用心棒かおやぶんで、それに付き従って白い鳥たちが休んでいるように見えます。
山の草とか花とか虫とか-おやぶんとこぶん

あんまり海のほうへばかりはいられません。
集合場所のほうへ戻っていきます。

今度は上池のところを通ります。
高館山のふもとにならぶ大山上池、下池は2008年10月にラムサール条約湿地となりました。
山の草とか花とか虫とか-上池

こちらからは高館山が下池と違った方向にみえます。
高館山は標高274m、江戸幕府の直轄領であったことから森林の伐採が禁じられ、低山にも関わらずブナ群生がのこり、イワウチワやカタクリ、オオミスミソウ、シラネアオイ、そしてギフチョウなども残っている貴重な山域です。
山の草とか花とか虫とか-遠く高館山

ほとりには石碑がたくさん並んでいたり、この近辺には古い祠や城址も多く、歴史散歩もたいへんに楽しそうです。
山の草とか花とか虫とか-石碑

池の向こうは紅葉しはじめていて、池にはたくさんのカモたちが浮かんでいました。
山の草とか花とか虫とか-紅葉

にゃ~ん
山の草とか花とか虫とか-にゃ~ん

さて、到着まで長くなってしまいましたが、ここがこの日の目的地の「ほとりあ」という建物です。
山の草とか花とか虫とか-ほとりあ

この日は、ここで草や生き物の活動などに関わっているひとたちの勉強会があり、お誘いを受けてやってきました。
朝、仕事に向かう途中、朝日が山の斜面を暖めてもやがたっています。
それがまたなかなか見事な景色で、ついついクルマを停めて眺めてしまったりするのです。
そのうちに遅刻しかねません。
山の草とか花とか虫とか-朝

先週末から、あちこちで雪の準備がはじまりました。
駅前のちいさな公園の生垣も雪につぶされないように竹のわくをつけてもらっていました。
山の草とか花とか虫とか-雪の準備はじまる

にゃ~ん。
山の草とか花とか虫とか-にゃ~ん

ぼくの住む近くにも、セイタカアワダチソウが何箇所かに生えています。
これは駅の近くのセイタカアワダチソウです。
名前のとおりに、成長の良い株ではたいへんな高さになります。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウと似たものに、オオアワダチソウというのがあります。
茎を確認すると、たいへんに太く、短い毛が生えていました。
セイタカアワダチソウは茎に毛があり、オオアワダチソウは無いそうです。
なので、これはセイタカアワダチソウですね。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ茎

この花を眺めていると、いろいろな虫たちが訪れています。
ミツバチやハナアブの仲間、ハエにヒラタアブ。花の少なくなるこの時期に、大事な蜜源なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウとミツバチ

セイタカアワダチソウは、荒地に大群落を作ります。
うちの近くには、それほど大規模な群落はありませんが、高速道路を作るのに盛り土をしたりした箇所では、ものすごい群落になっているのが、山形市の西のあたりなどにあります。
これは、うちの近くの道端の群落。ここでは背はあまり高くならず、一角にひっそりという具合でした。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ群落
セイタカアワダチソウは、過去に、花粉症の原因だといわれたこともあったと聞きます。
ところが、上の写真でわかるとおり、虫たちがやってきております。
花粉症の原因になる植物の多くは、風に花粉を運んでもらう風媒花が多いのですが、それは風に花粉を乗せるために花粉が空中を舞いやすいようにあまりべたついたりしないためなのです。
逆に、虫に花粉を運んでもらう花の花粉は、べたつかないと虫に付かないのであまり風に舞いません。

こちらは駅にあったちいさなセイタカアワダチソウ。
この草は、草刈りをするところではそれほど大きくならないようです。
また、荒地に大群落を作るものの、ほかの草たちが繁茂するくらいの年数が経つと、いつの間にか姿を消していくのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウのちいさいの

セイタカアワダチソウが群落を作るのは、アレロパシーとかいう能力があり、ほかの草が生えにくくなる成分を根っこから出すのだそうです。※セイタカアワダチソウだけでなく、サクラやブナなどでもあるそうですよ。
ところが面白いことに、(彼らにとっては面白くないでしょうが)この成分があまりに強くなると自分たちも生えられなくなるとかなんとか・・・。

やたらと繁殖力が強く大群落を作ること、なんとなく花粉症の原因じゃないかと疑われたことから、セイタカアワダチソウは一時、よろしくない外来種の代表のように思われてしまったのです。
しかし、実際に生えているところを探してみると、彼らの生えている場所は、山や森のなかではありません。大規模に道路工事をしたところなどに一足早くやってきて群落を作っているのです。
そうやって、荒地が草に覆われるころには、ススキが生え、そのあとにハンノキやネムノキが育ち、林へ戻っていくのでしょうね。
そんな様子を考えてみると、セイタカアワダチソウ群落は人がめちゃくちゃにしてしまった地面を再生しようとして出来たかさぶたのようにも思えてくるのです。

あ、列車が来ました。
山の草とか花とか虫とか-列車

さて、こちらはおなじように外国からやってきたオオハンゴンソウ。
今年に北アルプスの付近の上高地というところで発見されて話題になりました。
こちらも繁殖力が大変強いとのことで、生態系に与える影響が多いとのことから、「特定外来生物法」という決まりの対象になりました。
うちの近くには、そうですね。ぼくは小学生のころには生えていて、それからいきなり拡大するというほどでもなく過ごしているようです。
山の草とか花とか虫とか-オオハンゴンソウ

オオハンゴンソウが各地に広まったのは、過去に、この花の繁殖力がかわれて、緑化のために用いられたためです。オオハンゴンソウとおなじく特定外来なんとか。の対象になっている大キンケイギクなども、緑化のために用いられた過去があるそうです。
山の草とか花とか虫とか-オオハンゴンソウの花

例えば、セイヨウタンポポなどは、在来種を駆逐していると思われたりしていたこともありました。実際には、セイヨウタンポポもセイタカアワダチソウと同じように、道路工事をしたりしたところに生えるのが多く、草むらの深いところへ進んでみると在来種のタンポポになり、セイヨウタンポポは生えていなかったりします。

一昨年のことだったでしょうか。知り合いが、山形でもツマグロヒョウモンというチョウが飛んでいたと見せてくれたことがありました。
ツマグロヒョウモンは、南に分布するチョウで、これまでは関西以西を分布域とされていたチョウです。現在は関東では割合に見られる種になったと聞きます。
こういう虫の北上の話題を聞くと、ついつい地球温暖化の証左に違いないと思ってしまうのですが、ツマグロヒョウモンの場合には、食草のスミレの仲間で、スミレの仲間の冬でも花を咲かせるパンジーやビオラと呼ばれる園芸種が各地で植えられるようになったために北にまで住めるようになったというのが要因として有力なようです。

パンジーは、野にどんどん広まるほどには繁殖力は強くないのですが、虫たちの活動範囲に影響を及ぼしているので植えるべきでない悪い草なのでしょうか?
う~む、よくわかりません。

こういったことを思ったのは、先日、知人から、セイタカアワダチソウが繁茂して自然環境に影響がでているという新聞記事を読んだので、このあたりではどういう状況なのか?と聞かれました。
そのかたは、たいへん真面目な方で、新聞で知って地元の自然環境の変化に危機感を募らせたようでしたが、セイタカアワダチソウは、もう何十年も前からうちの近くにも分布していたはずですし、あちこちにちょこちょこっと生えているのです。

そういったことを聞くと、身近にいろんな草が生えていろんな虫が飛び交っているのに、普段は気にかける方がたいへん少ないのだという思いをあらたにします。
こと、外来種などの話題の場合には、「在来種は良い」「外来種は悪い」というように悪者はやっつけようという雰囲気になってきて、どうにも居心地がよくありません。
実際に、どこにどのくらいどういう種類の草があって、どのように遷移しているのか、そういうのみんなで実際に観察することから始めたらよいのだと思うのです。

さて、昨日の夜の星空。
雲が黄色いのは街の黄色の街灯の色のためです。
山の草とか花とか虫とか-星空
最近になって、2013年にやってくる、明るくなりそうな彗星がふたつ発見されました。
ひとつは3月、もうひとつは12月。一年後が楽しみです。
特に12月のほうは、もしかしたら有史以来最も明るい彗星になり、昼間でも見えるかもしれないくらいになるかも、とのことです。(明るい彗星がやってくるのは、そうですね。期待はずれも多いのですが)
なんだか今のうちからそわそわしてまいりました。
紅葉のなか、遊歩道は続きます。夕暮れも近くになり、上流側から遊歩道歩きに入った方はだんだんと帰っていきます。幾人かとすれ違いました。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道

水の滴るコケ、その下で木々の葉が滴る水を受け止めておりました。
山の草とか花とか虫とか-水滴る苔

だんだんと岩と川とが近くなり幅が狭くなってきました。
山の草とか花とか虫とか-岩と川

下流から振り返ります。川の流れは木々の間を抜けて・・・。
いえ、川が削った岩の壁へ木々が生えてきたのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-岩と水 下流から

この大きな岩、坪岩と書いてあったと思うのですが、ここで川は大きくぐるんと方向を変えていました。長い年月の先には、この岩もすっかり磨り減ってしまうのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-つぼ岩

その岩の先、水が深くたまったつぼのようなところがありました。
ここでは、水の流れがくるんと回っており、そこに迷い込んだ木の葉がくるくると漂っていました。
山の草とか花とか虫とか-つぼ

くるくるくる。丸い指紋のようになっているのが、水面の木の葉の動いた跡です。
山の草とか花とか虫とか-つぼおおきく

遊歩道は、ずっと先へ続いています。
ここは、かつては人も通れないほど峻険な岩場の続く谷間だったそうですが、今の遊歩道の場所は、かつて木材運搬のためのトロッコの線路が岩を切りながら敷設されたそうです。
昭和が終わる20年ほど前には、木材の需要がだんだんと減って、林業が盛んでなくなりトロッコも走らなくなりました。
林業の盛んだった時代には、古寺にはたくさんの家が立ち並び、分教場が作られ、トロッコの下流のほうには、貯木場があり、その近くの集落には映画館やお店もあったそうです。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道続く

対岸の紅葉。そろそろ帰りましょうか。
山の草とか花とか虫とか-対岸の紅葉

赤い橋をいくつも渡って帰ります。
山の草とか花とか虫とか-赤い橋

帰る途中、足元に深い淵の続く長淵と呼ばれるところを通りました。
どのくらいの深さがあるのかわかりませんが、水は透き通り、木の葉がゆっくりと流れていきます。
山の草とか花とか虫とか-長渕

ここの細い渓谷は、ところにより昼なお暗く、水は翡翠の色合い。
こういうところの水底には、動物の骨や、砂金や、そういうものが沈んでいることがあると聞きました。
山の草とか花とか虫とか-長渕2

もうすっかり人の気配の無くなった渓谷。すこし淋しくなってきて、帰途を急ぎます。
堰堤を過ぎ、その上流のヤナギの河畔。
過去に、この河畔は重機がごろごろ歩いてすっかりだめになってしまったことがありました。
山の草とか花とか虫とか-ヤナギの河畔

今は、大水が出るたびに工事の痕もだんだんと感じられなくなり、足の速い木々がまた生えるようになりました。