紅葉のなか、遊歩道は続きます。夕暮れも近くになり、上流側から遊歩道歩きに入った方はだんだんと帰っていきます。幾人かとすれ違いました。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道

水の滴るコケ、その下で木々の葉が滴る水を受け止めておりました。
山の草とか花とか虫とか-水滴る苔

だんだんと岩と川とが近くなり幅が狭くなってきました。
山の草とか花とか虫とか-岩と川

下流から振り返ります。川の流れは木々の間を抜けて・・・。
いえ、川が削った岩の壁へ木々が生えてきたのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-岩と水 下流から

この大きな岩、坪岩と書いてあったと思うのですが、ここで川は大きくぐるんと方向を変えていました。長い年月の先には、この岩もすっかり磨り減ってしまうのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-つぼ岩

その岩の先、水が深くたまったつぼのようなところがありました。
ここでは、水の流れがくるんと回っており、そこに迷い込んだ木の葉がくるくると漂っていました。
山の草とか花とか虫とか-つぼ

くるくるくる。丸い指紋のようになっているのが、水面の木の葉の動いた跡です。
山の草とか花とか虫とか-つぼおおきく

遊歩道は、ずっと先へ続いています。
ここは、かつては人も通れないほど峻険な岩場の続く谷間だったそうですが、今の遊歩道の場所は、かつて木材運搬のためのトロッコの線路が岩を切りながら敷設されたそうです。
昭和が終わる20年ほど前には、木材の需要がだんだんと減って、林業が盛んでなくなりトロッコも走らなくなりました。
林業の盛んだった時代には、古寺にはたくさんの家が立ち並び、分教場が作られ、トロッコの下流のほうには、貯木場があり、その近くの集落には映画館やお店もあったそうです。
山の草とか花とか虫とか-遊歩道続く

対岸の紅葉。そろそろ帰りましょうか。
山の草とか花とか虫とか-対岸の紅葉

赤い橋をいくつも渡って帰ります。
山の草とか花とか虫とか-赤い橋

帰る途中、足元に深い淵の続く長淵と呼ばれるところを通りました。
どのくらいの深さがあるのかわかりませんが、水は透き通り、木の葉がゆっくりと流れていきます。
山の草とか花とか虫とか-長渕

ここの細い渓谷は、ところにより昼なお暗く、水は翡翠の色合い。
こういうところの水底には、動物の骨や、砂金や、そういうものが沈んでいることがあると聞きました。
山の草とか花とか虫とか-長渕2

もうすっかり人の気配の無くなった渓谷。すこし淋しくなってきて、帰途を急ぎます。
堰堤を過ぎ、その上流のヤナギの河畔。
過去に、この河畔は重機がごろごろ歩いてすっかりだめになってしまったことがありました。
山の草とか花とか虫とか-ヤナギの河畔

今は、大水が出るたびに工事の痕もだんだんと感じられなくなり、足の速い木々がまた生えるようになりました。