朝、仕事に向かう途中、朝日が山の斜面を暖めてもやがたっています。
それがまたなかなか見事な景色で、ついついクルマを停めて眺めてしまったりするのです。
そのうちに遅刻しかねません。
山の草とか花とか虫とか-朝

先週末から、あちこちで雪の準備がはじまりました。
駅前のちいさな公園の生垣も雪につぶされないように竹のわくをつけてもらっていました。
山の草とか花とか虫とか-雪の準備はじまる

にゃ~ん。
山の草とか花とか虫とか-にゃ~ん

ぼくの住む近くにも、セイタカアワダチソウが何箇所かに生えています。
これは駅の近くのセイタカアワダチソウです。
名前のとおりに、成長の良い株ではたいへんな高さになります。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウと似たものに、オオアワダチソウというのがあります。
茎を確認すると、たいへんに太く、短い毛が生えていました。
セイタカアワダチソウは茎に毛があり、オオアワダチソウは無いそうです。
なので、これはセイタカアワダチソウですね。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ茎

この花を眺めていると、いろいろな虫たちが訪れています。
ミツバチやハナアブの仲間、ハエにヒラタアブ。花の少なくなるこの時期に、大事な蜜源なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウとミツバチ

セイタカアワダチソウは、荒地に大群落を作ります。
うちの近くには、それほど大規模な群落はありませんが、高速道路を作るのに盛り土をしたりした箇所では、ものすごい群落になっているのが、山形市の西のあたりなどにあります。
これは、うちの近くの道端の群落。ここでは背はあまり高くならず、一角にひっそりという具合でした。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウ群落
セイタカアワダチソウは、過去に、花粉症の原因だといわれたこともあったと聞きます。
ところが、上の写真でわかるとおり、虫たちがやってきております。
花粉症の原因になる植物の多くは、風に花粉を運んでもらう風媒花が多いのですが、それは風に花粉を乗せるために花粉が空中を舞いやすいようにあまりべたついたりしないためなのです。
逆に、虫に花粉を運んでもらう花の花粉は、べたつかないと虫に付かないのであまり風に舞いません。

こちらは駅にあったちいさなセイタカアワダチソウ。
この草は、草刈りをするところではそれほど大きくならないようです。
また、荒地に大群落を作るものの、ほかの草たちが繁茂するくらいの年数が経つと、いつの間にか姿を消していくのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-セイタカアワダチソウのちいさいの

セイタカアワダチソウが群落を作るのは、アレロパシーとかいう能力があり、ほかの草が生えにくくなる成分を根っこから出すのだそうです。※セイタカアワダチソウだけでなく、サクラやブナなどでもあるそうですよ。
ところが面白いことに、(彼らにとっては面白くないでしょうが)この成分があまりに強くなると自分たちも生えられなくなるとかなんとか・・・。

やたらと繁殖力が強く大群落を作ること、なんとなく花粉症の原因じゃないかと疑われたことから、セイタカアワダチソウは一時、よろしくない外来種の代表のように思われてしまったのです。
しかし、実際に生えているところを探してみると、彼らの生えている場所は、山や森のなかではありません。大規模に道路工事をしたところなどに一足早くやってきて群落を作っているのです。
そうやって、荒地が草に覆われるころには、ススキが生え、そのあとにハンノキやネムノキが育ち、林へ戻っていくのでしょうね。
そんな様子を考えてみると、セイタカアワダチソウ群落は人がめちゃくちゃにしてしまった地面を再生しようとして出来たかさぶたのようにも思えてくるのです。

あ、列車が来ました。
山の草とか花とか虫とか-列車

さて、こちらはおなじように外国からやってきたオオハンゴンソウ。
今年に北アルプスの付近の上高地というところで発見されて話題になりました。
こちらも繁殖力が大変強いとのことで、生態系に与える影響が多いとのことから、「特定外来生物法」という決まりの対象になりました。
うちの近くには、そうですね。ぼくは小学生のころには生えていて、それからいきなり拡大するというほどでもなく過ごしているようです。
山の草とか花とか虫とか-オオハンゴンソウ

オオハンゴンソウが各地に広まったのは、過去に、この花の繁殖力がかわれて、緑化のために用いられたためです。オオハンゴンソウとおなじく特定外来なんとか。の対象になっている大キンケイギクなども、緑化のために用いられた過去があるそうです。
山の草とか花とか虫とか-オオハンゴンソウの花

例えば、セイヨウタンポポなどは、在来種を駆逐していると思われたりしていたこともありました。実際には、セイヨウタンポポもセイタカアワダチソウと同じように、道路工事をしたりしたところに生えるのが多く、草むらの深いところへ進んでみると在来種のタンポポになり、セイヨウタンポポは生えていなかったりします。

一昨年のことだったでしょうか。知り合いが、山形でもツマグロヒョウモンというチョウが飛んでいたと見せてくれたことがありました。
ツマグロヒョウモンは、南に分布するチョウで、これまでは関西以西を分布域とされていたチョウです。現在は関東では割合に見られる種になったと聞きます。
こういう虫の北上の話題を聞くと、ついつい地球温暖化の証左に違いないと思ってしまうのですが、ツマグロヒョウモンの場合には、食草のスミレの仲間で、スミレの仲間の冬でも花を咲かせるパンジーやビオラと呼ばれる園芸種が各地で植えられるようになったために北にまで住めるようになったというのが要因として有力なようです。

パンジーは、野にどんどん広まるほどには繁殖力は強くないのですが、虫たちの活動範囲に影響を及ぼしているので植えるべきでない悪い草なのでしょうか?
う~む、よくわかりません。

こういったことを思ったのは、先日、知人から、セイタカアワダチソウが繁茂して自然環境に影響がでているという新聞記事を読んだので、このあたりではどういう状況なのか?と聞かれました。
そのかたは、たいへん真面目な方で、新聞で知って地元の自然環境の変化に危機感を募らせたようでしたが、セイタカアワダチソウは、もう何十年も前からうちの近くにも分布していたはずですし、あちこちにちょこちょこっと生えているのです。

そういったことを聞くと、身近にいろんな草が生えていろんな虫が飛び交っているのに、普段は気にかける方がたいへん少ないのだという思いをあらたにします。
こと、外来種などの話題の場合には、「在来種は良い」「外来種は悪い」というように悪者はやっつけようという雰囲気になってきて、どうにも居心地がよくありません。
実際に、どこにどのくらいどういう種類の草があって、どのように遷移しているのか、そういうのみんなで実際に観察することから始めたらよいのだと思うのです。

さて、昨日の夜の星空。
雲が黄色いのは街の黄色の街灯の色のためです。
山の草とか花とか虫とか-星空
最近になって、2013年にやってくる、明るくなりそうな彗星がふたつ発見されました。
ひとつは3月、もうひとつは12月。一年後が楽しみです。
特に12月のほうは、もしかしたら有史以来最も明るい彗星になり、昼間でも見えるかもしれないくらいになるかも、とのことです。(明るい彗星がやってくるのは、そうですね。期待はずれも多いのですが)
なんだか今のうちからそわそわしてまいりました。