2014年10月08日は皆既月食がありました。
本影食の部分食が始まるのは18時15分ごろ~皆既~21時35分に部分食の終わり、という時間帯で、みんなで集まって眺めるのにこの上ない好条件でした。

まだ少し、西の空が明るいうちに機材のセッティングをしていました。
今回は、赤道儀に、写真撮影用と眼で見るのと二台を載せて準備しました。
二台体制

東から、まあるくオレンジ色に月が昇ってきました。
月の出

星好きの本屋さんもセッティング完了、と同時に、部活動帰りの中学生たちが興味深そうに集まってきました。
部活動帰りの子どもたち

今回は今年の星の教室4回目を兼ねて、みんなで月食の経過を観察し、あわせて、国立天文台の月食観察のキャンペーンに取り組みました。

部分月食直前の18時13分ごろ。写真で撮ると、地球の影そのものの本影の周りの半影がかかって左下が黒くなっているのがわかりました。肉眼でもちょこっと黒めになっておりました。
1813

18時36分ごろ。だいぶ部分食が大きくなってきました。
1837

この状態を、暗くなった部分が写るように露出をあわせるとこのような感じでした。
明るい部分が目立つので、影の中の部分は黒く見えるのですが、実は模様など見えているのでした。
なお、この写真の4時方向にちょこんと明るい星が写っています。これが天王星のようでした。月にすごく近くにいたのですね。
1836暗いところに露出あわせ

19時01分。黒い部分が赤みを帯び不可思議な妖しげな雰囲気になっていました。
1901

19時17分。明るい部分はかなり少なくなりました。
1917

19時24分。皆既となったちょうどごろの様子。
1924皆既へ

19時34分。皆既月食となって10分ほど経過したころです。
実際に見えるよりもちょっと明るく撮っていますが、こんな色合いの月が見られるのは皆既月食の際のみですね。
1934皆既中の月

今年の星の教室は、割合に出席率がよく経過していました。
今回はそれに加えて、皆既月食ということもあり、日程表を見てたくさんの方が参加してくれました。通りかかりのかたもあり、全部足すと何人になったのかわからないほどでした。50人か、60人か、それ以上となったことでしょう。
観望会の様子

皆既になった赤い月を眺めるみなさん。子どもたち、親御さん、ご夫婦で着てくれた方、赤ちゃんをおんぶしていたり、ちょっとお年を召してからも熱心に星の勉強をする方の参加もありました。
皆既中の月を眺めるみなさん

この日は寒くなることが予想されたので、お湯をわかしておいて、ココアなど飲めるようにしていました。それと、やっぱりみそぱんです。外で何か食べるとなれば、みそぱんを置いてほかにありますまい。初めて食べたという子どもたちもおり、とても美味しく感じていたようでした。
みそぱん

19時58分。
星好きの本屋さんに教えられて皆既中の月の横に天王星があるのを撮影。写真では画面の右端っこにちょこっと写っています。
先に天王星がありますと書いたのは、実際にはここで確認して、前の画像を見たらそちらにも写っていた、ということでありました。
皆既中の月と天王星

20時15分。皆既月食になって最初のころと、明るい位置、暗い位置が変わってきました。
2015

20時22分。
長かったような短かったような皆既が終わりに近くなります。
2022皆既が明ける

20時25分。
ちょうど明るさを取り戻す瞬間のころ。
明るい部分は徐々に大きくなり、月が生き返る様子は目を離すことができないようでした。
2025

21時10分。
2110

21時34分。
約3時間の月の天体ショーもそろそろおしまい。
2134
前回の月食は2011年12月10日のことでしたが、あの月食では、皆既直前ごろまでは見えていたのに、皆既になるころにガスがかかってきて、しかも雪も待ってきたため凍えながら撤収したのを思い出しました。今回の月食は時間帯といい、天候といい、とても素晴らしい条件でした。

最後に、カメラを大きなほうの望遠鏡に取り付けて撮影してみました。
が、反射望遠鏡はやっぱり気流の影響を受けやすいのですね。肉眼で見る分には、ゆらゆらするのが臨場感がある感じで済むのですが、写真に撮るのにはこれはいけません。
今回は、屈折望遠鏡を撮影に、反射望遠鏡をみなさんが見られるようにセッティングしており、これが正解のようでした。
MC127SP撮影
月面というのは、とても繊細なもので、大き目の望遠鏡であるほど、精細にクレーターや、なにかの溝や谷、平面のつるっとした様子などがとても面白く感じられる対象です。
星の先生に、目で見えているあの細かな月の造形を写真に撮るのにはどうしたものでしょう?と聞くと、条件を満たすのを頑張って望遠鏡を向けなければならない、ということでした。
(実はほかにも画像合成してシャープにする方法があるのですが)

ということで、今回の皆既月食の観察のおはなしでした。
大朝日岳を振り返ります。
帰りは小朝日岳山頂を経由しないので、このように大朝日を見られるのは独立標高点1591から東へ100mくらいまで。
振り返る大朝日

熊越えが近くなると、雲が熊越えからダムの放水のようにあふれてきていました。
熊越えを越える雲

もっと近くにいくとこんなふうでした。
熊も越えますが、雲も越えるのですね。
熊越え近くに

小朝日の巻き道も、樹林帯の色づいた中を進むのでこれはこれでなかなかよろしいものです。
巻き道

これはヤマモミジでしょうか。まだらに黄に赤になっています。
色づいています

古寺山に着くと、振り返った小朝日はガスが行き来していました。
ガスの動きを見ていると、あちらこちらに複雑な動きをしていました。
古寺山からの小朝日

こないだ手入れした箇所。
この数日前に雨が振りましたから、場所によってはもう土をとらえて地面に同化しつつあるところと、ササが踏み圧でずれてしまっているところなどいろいろでした。杭をあわせて使ったほうがよさそうです。
こないだ直した道

ハナヌキの分岐のところ。よいですね。こういった大きな木の森の中もよい感じの紅葉、いえ、黄葉になっておりました。
ここのすぐ後に一服清水があり、9時20分ごろの通過でした。台風の影響の風を懸念してやや早めに下っておりますが、それにしてもなかなか早いです。
樹林帯を下る

ブナの並ぶ尾根をくだっていく副会長。
副会長

の足元は、やっぱりゴム長です。今回も参加者から、「それは山用の特別なゴム長なのでしょうか?」と聞かれていました。ゴム長が特別なのでなく、副会長の場合はご自身の足のほうが特別なのです。
の足元

ヒメコマツの尾根の入り口あたり。このあたりも色づいてきましたね。
ふもとも色づいてきましたね。

カウンタでまたかんじょされると、
カウンタ

古寺鉱泉はすぐ。10時40分の到着でした。3時間ちょっとで下ってしまいました。
秋は涼しいですからね、ペースが速めでも汗が出ずに快適でした。
古寺鉱泉

みんなで温泉に入った後、今回は枝豆のもぎとりに。(やけに早く下山になったので、その時間の余裕でちょこっと農作業体験、という感じでしょうか)
まめもぎ

山形で枝豆というと、庄内ではだだちゃまめ、内陸では秘伝豆です。だだちゃに負けないくらいに甘み、旨み、風味が濃厚なマメなのです。
秘伝豆もぎとり

このあとはみんなで解散に。
このようにして参加してくださるみなさん、またいつか朝日連峰に訪れてもらいたいものだなあと思っております。

おしまい。
小屋も近くなったところの奥の院。
奥の院 登り時

小屋へ到着したのは14時ちょうどくらいでした。
参加者と会員あわせて20名で登って6時間ちょうどくらいですから、ちょっと速めのペースでした。やや風が強く、ガスも濃く、翌日の朝のほうが展望がよさそうなので、一日目は山頂にいかないことにして、あとは小屋で過ごす時間となりました。
鐘

最年少参加者の中学生が見せてくれた山のバッジコレクション。
普段から運動部とのことで、山に登ったくらいでは疲れるような気配はありませんでした。
バッジコレクション

副会長がいそいそと作っていたのは芋煮でした。うちの山岳会の企画登山の定番です。
これまで、生の芋を使っていたのですが、山の上で調理するためか煮えるのが遅く、みんなで食べるころには周りが暗くなってしまう時間にようやく。という具合でした。今回はその点を考慮して、なるだけちいさな芋で、一度冷凍保存したものを使うことにしました。(火が通りやすいんだそうですよ)そしたら、ほんとにね、明るいうちの乾杯に間に合うくらいに早くできあがりました。ほかに山形の内陸特産の秘伝豆やなすの漬物などなど。(春はたけのこの一本茹ででしたね)
芋煮

単独で小屋に来ていたうちの会の顧問は、こんな豪華な・・・。
この日は、旅行会社のツアー登山のみなさんもいらしていて、ガイドさんがインスタントのごはんや背負って持ってきたサラダを作ってはお客さんに配っていましたが、「隣でこんな豪華だと、うちのが見劣りしてしまって・・・」と。
お客さんからしたら、まあ、熱っ熱の芋煮やすき焼きがよい香りを漂わせているのだからうらやましいことでしょうね。
すき焼き

夜は更け、小屋が眠りにつくころ、天候が気になって小屋の外へ。
西に沈む月が雲の合間に見えました。
深夜 沈む月

小屋の隣にはテントがいくつか。
実はこの日は、(おかげさまで)小屋が超満員となり、テントを持っている方は外もOKと小屋番さんの判断があってテントが張られていました。
朝日連峰は幕営禁止となっていて、ここでも張れるのは小屋が混雑しすぎて危険、と判断された場合のみです。
テントの上に冬の大三角が上ってきていました。
テントと冬の大三角

また寝袋に戻り、ぐっすり眠って朝の5時過ぎ。
暁の月山、鳥海。
夜明けの月山、鳥海

奥羽山脈方向の東雲。
夜明けの奥羽山脈

蔵王と雁戸山が見えていました。足元は見事に雲海です。
蔵王、雁戸

日の出の時間が近くなると、朝日を眺めるべく幾人も外に出てきたのでしたが、この朝は残念ながら朝日は拝めませんでした。
朝焼けを撮るひとたち

出発時間を少し早めにして、朝6時に山頂へ。
記念写真など撮りました。
山頂へ

飯豊は見えておりません。平岩、祝瓶は見えております。祝瓶の向こうに滝雲がちょこっとかかっておりました。なかなかの展望です。
飯豊は見えていない

大朝日から北、以東の方向。よいですね。すっきり見えております。
あちらまで歩きたいなあと誘われる風景です。
主稜線

台風が近くなっていて、午後から風の影響が出てくるおそれがあったため、予定を30分ほど繰り上げて6時30分に小屋を出発しました。
下山へ

くだりにもなむなむとおがもします。
これをやらないとどうも落ち着かないのです。
奥の院 下り