北に上がって行く尾根に東から登っていきます。
道沿いにへこみがあり、道?と思ったけれどちいさな谷間でした。
とにかく上へ。
山の草とか花とか虫とか-尾根を上がる

10分ほど登って行くと細い道のようなのがありました。
これは地形図にある道のようです。
山の草とか花とか虫とか-道に出た

いずれにしてもとりあえず目指す山頂までは道は無いので、続けて斜面を登っていきます。
だんだんとまだちいさなのスギの林になり、木をスキーで傷めても申し訳ないので慎重に、難儀しながら登りました。
こういったまだちいさなスギの植林というのは、ほんとうに見通しが効きません。
木の奥に、雑木林のようなところと空が見え、尾根の上が近いのが見えました。
山の草とか花とか虫とか-植生の境界が見える

ふう、ようやっと尾根の上に着きました。
平坦に来た道から上り始めて30分ほどもかかってしまったでしょうか。距離はないのですが、雪の山は傾斜があるといきなりきつくなりますね。
平坦な道を進んだ分の年貢を払いたまえ、というような感じでした。
山の草とか花とか虫とか-見晴らしよい尾根

尾根に沿って登って、もうすこしで山頂です。
山頂付近は大きな木が少なく、ここも10数年前くらいに伐り出ししたのでないかなあというように見えました。
山の草とか花とか虫とか-山頂方向

山頂に着きました。この山頂は名前はありません。標高は600mに数メートル足りないくらいのようです。
そうですね。名前がないのもこまります。
沢の源を「カッチ」と呼ぶのだとこないだ聞きました。
そして、その源のある直上の山をも「カッチ」というのだそうです。
この日に回っている流域めぐりの川は、「下の川」と呼んでいたので、この山は、「シタノカワノカッチ」とでも仮に呼ぶことにしましょうか。

この日は朝から晴れ渡っていて、山頂からは大朝日岳を望むことができました。
やっほう!という気分です。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳遠望

蔵王のほうも見えました。
山の草とか花とか虫とか-蔵王

山頂あたりで12時ちょうど。
シタノカワノカッチの頂上は見晴らしが良く、これから向かう山々が見えます。
山の草とか花とか虫とか-これから向かう先

どこだかわかりにくいので線を入れてみました。
黄色の線が下の川の分水嶺で、そこを歩いていきます。
今回のルートは登山道などはなく、植林のスギと雑木林の入り混じった山です。
特に、スギの植林のエリアは見通しが効かないので地形図とコンパスを頼りに歩くことになります。ここから、尾根と沢と植生の分布を地形図と照らし合わせて確認しました。
赤で囲んだエリアは、尾根の幅が広くスギの範囲も多いので要注意です。
青で囲んだ尾根は、幅広い尾根へつながっているのですが、現地にいくとそちらへ間違って降りてしまいそうな雰囲気に思えたので要注意だなと。スギの範囲が大きく、黒く見えるので、黒い尾根とでもしておきましょう。
山の草とか花とか虫とか-これから向かう先線入り

12時なのでお昼ごはんに。
昼ごはんにはおにぎりを食べたかったのですが、この日は冷えていて、おにぎりを持っていくとザックのなかでかちこちに凍ってしまうことがあります。
仕方無しにパンを前日に買っておりました。どうもね。パンでは力が湧いてきません。
とにかく、朝日連峰の眺めは堪能いたしました。
山の草とか花とか虫とか-朝日連峰一望

せっかくなので記念の写真を撮っておきましょう。
山の草とか花とか虫とか-記念写真

さて、ここからはしっかり地形図で確認しながら進んでいきます。
木曜のことです。
いつだったかの休日出勤の振替のお休みをいただいて山を歩きに行きました。
向かう先はむじな森のもっと先。
橋を渡っていきます。出発は8時30ごろでした。
山の草とか花とか虫とか-橋

この小さな川はうちから一番近い川で、子どものころにはヤツメウナギやニガッパ(アブラハヤ)、イワナにカジカなどを捕まえたりしました。
今回の散歩は、このちいさな川の流域を巡るものです。
流域というとむつかしいような気がしますが、雨が降るとこの川に雨水が流れ込む範囲、ということですね。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな川

川沿いの木々には霜がついて白く、この日の朝は-12℃かそれ以下くらいに冷え込んだようでした。空気中にきらきら光る結晶のようなのが浮いているのでしたが、うまく撮れませんでした。
山の草とか花とか虫とか-霜のついた枝

橋の付近にはたくさんの足跡がありました。
ウサギ、タヌキ、テン、キツネあたりの足跡は入り混じってたくさん。
山の草とか花とか虫とか-橋のあしあと

冷え込んだためか、雪の一番表面の雪がバリバリになっていて、その下にはサクッとまだ締まっていない雪です。こういう状態の雪は滑り降りるのに苦労します。
陽があたって徐々に雪質も変化して行くので、昼ごろにはどうなるのだか気になるところです。
山の草とか花とか虫とか-雪の様子

橋から100mほど進んだところにたくさんの足跡が集まったようなところがありました。
なんだか黒いものが見えます。
山の草とか花とか虫とか-足跡と穴

近くで見てみると穴が開いていました。
掘ったような跡と、入り口に動物の毛がありました。
タヌキやキツネにしてはちいさい穴だし、もっとちいさな生き物の巣穴でしょうか?
でも、周りにはウサギやもっとちいさなネズミのような足跡もあるので、ネズミなどを追ってテンやキツネあたりが穴を掘ったのでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-穴

橋のところから尾根の上までは、こないだも載せたので省略します。
今回は、川のより上流から登ってみました。
登る途中にあったリスの足跡。指の様子までしっかり残っていました。
山の草とか花とか虫とか-リスの足跡

川沿いを上流に100mほどはこないだより奥に進んだでしょうか。
それなのに、登りやすいところを選んで登って行くとおんなじ雨量観測所についてしまいました。
山の草とか花とか虫とか-観測所

そこからこの尾根の上を通る道を歩いていきます。
標高も低く、ちいさくなだらかな尾根ですが、尾根の一番高いところにはちいさな雪庇のようなのが出来ていました。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな雪庇

道ははっきりして幅もあって、クルマが登れるくらいの傾斜が続くと楽だなあと進みました。
このあたりで歩き始めて1時間30分ほど経過して11時ごろとなりました。
山の草とか花とか虫とか-尾根の右側を歩く

1時間以上も歩くと景色も変わってきます。
はるかに遠く、奥羽山脈。
手前には、東から沢がこちらに向かって伸びていました。
山の草とか花とか虫とか-奥羽山脈

うむ、本日は晴天ナリ、展望ヨシ。
と思っていたのですが、奥羽山脈が見える!?
地形図で確認すると、尾根と道との位置関係が違います。
地形図には道は一旦尾根の西を進んで東に折り返し、その後に尾根の東斜面に沿って北へ向かうように描いてあります。
どう考えても地形図と道が合っていません。(帰ってから確認したら、地形図に道の改良で変更になったのがまだ描かれていないようでした。)
仕方が無いので道は無視して、尾根を頼りに歩いていくことにしました。
道は、人の都合で変わりますが、尾根はそう簡単に動かないので頼りになります。
(地図を見ないまま、西とか東とか書いてもなかなかわかりにくいですね)
新しいスキーで向かったのは、5月に日食の撮影をした山の上の公園です。
冬には道路が除雪されないので、ふもとから歩いていきます。
山の草とか花とか虫とか-ふもと近く

スキーと一緒に買ったのは、プローブ(ゾンデ)でした。
そう、ほんとうはプローブを買いに行ったのです。
これは人が雪崩に巻き込まれたりした際に、捜索に使うものです。
棒には目盛りがついており、雪の量を見ることもできます。
ちいさな山での、いくつかの地点の雪の量を見てみたいなと思っていました。伸ばしたりたたんだりの練習もかねて測ってみました。
ふもと近くの地点の道路上は、う~ん。94cmほど。
標高200mほど。山の東側の地点で夏には道路で、周囲には木が少なく日当たりも良いところです。
山の草とか花とか虫とか-ふもと近くの積雪

すこし歩いていくと古い道との分岐がありました。
古い道を行きます。
山の草とか花とか虫とか-古い道との分岐

古い道はちいさな尾根に沿って通っています。
道の脇の土手になっているところの雪はこれくらい。
ずいぶん少ないですね。土も見えています。
山の草とか花とか虫とか-風通しの良いところの雪


標高は260mほど地点。
日当たり良く、風通しも良いのでこれは少なそうです。
山の草とか花とか虫とか-ちいさな尾根道

う~ん。60cmほど。
山の草とか花とか虫とか-尾根の上の雪

そこからまた進んで、新しい道と再び合流して、公園の広場近くへ。
山の草とか花とか虫とか-公園近く

広場のしたの土手には風が雪を掘った痕がありました。
このあたりを登っていきます。
山の草とか花とか虫とか-風の掘った跡

公園の広場につきました。
歩き始めて40分ほど、1.5kmの道のりでした。
展望台付きの管理棟がありますが冬は誰もいません。管理棟付近が山頂付近だろうと思います。
標高は317mとなっています。
山の草とか花とか虫とか-公園広場

さっそく測ってみましょう。
さてさて、ええっと。79cmほどのようです。
山の草とか花とか虫とか-公園広場の雪

なお、ぼくの住む集落は標高が約300mほどとこの山とおなじくらいなのですが、うちの付近で測ったら170cmほどでした。なるほど、違いがあるものですね。
ここの同じ山で考えてみると、風の通るような山頂や尾根の上は雪が少ないのかなあと思いました。谷間なら、雪が吹きだまって、日照も少なくなるのでもっと多いのでしょうね。
また、スキーで滑ってみると、同じ尾根の北斜面、南斜面ではかなり雪質の違いを感じたりもします。
そのうちに、そういったところも測ってみたいなと思います。

広場の東、見晴らしの良いところに行きました。
奥羽山脈が見えます。
中央あたりに雁戸山、左に山形神室、右は蔵王のあたりだろうと思います。
山の草とか花とか虫とか-雁戸山が見える

夏の週末には予約が取れなくなるくらいに人気のコテージも今はだれもいません。
山の草とか花とか虫とか-雪のコテージ

広場の西に広がるコナラの林も楽しいのですが、この日は戻ることにしました。
山の草とか花とか虫とか-下山

下山は速いですね。すいすい~っとなんとなく滑っていきます。
ゲレンデでは転びましたが、ここでは転びません。
このゆるゆるとしたスキーは、硬い雪面は苦手なんだなあと思いました。

スタート地点付近にはヌルデがありました。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデ

赤味の強い茶色の実。
これを食べるとしょっぱいのだそうですが、まだ口にしたことはありません。
ウルシに近い木なので、かぶれたらいやだなあと思っているものですから。
小鳥もこの実を食べるそうですが、まだたっぷりと残っていました。以前にヤマドリがこれを食べているのを見たことがありました。
今の時期には、まだカキなどがあるので、カキなどが無くなったら順番にこちらを食べたりするのかも知れませんね。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデの実

秋にはヌルデは真っ赤に紅葉します。
葉のつき方などはヤマウルシに遠目からは似ているのですが、冬の枝の様子を見ると、芽などにはかなり違いがあります。
山の草とか花とか虫とか-ヌルデの冬芽

登りは雪の量を測ったり景色を眺めたりとのんびり、下りは滑って15分ほど。
汗をかくか、かかないかというくらいの道のりでした。
軽いスキー靴と、軽い板はほんとうに快適、身軽でした。

子どものころに、父はクロスカントリースキーの板とくつで、テレマークのような滑り方をしながら、「息子よ、ほんもののスキーというのはこういうものなのだ」と言っていたのを思い出します。
クロスカントリースキーの板は、通常はエッジもなく、くつはテレマークの革靴よりももっとへなへなしたものなので、今になって考えてみるとよくもまあ斜面を滑っていたものだなあなんて思います。
うちの集落は例年2mほどの積雪になりますが、父の出身の山のところでは4mから5mほども積もるのだそうです。そのようなところで育ったのでそんなこともできたのでしょうか。
子どものころのぼくは、特段にスキーが上手になりたいとも思っておらず、毎週スキーをせざるを得ないものでしたから、「父よ。そんなことより足がびちゃびちゃで冷たい」と思っていました。もうちょっと真面目にスキーしていたら、今頃はぼくももっと上手になっていたかもしれません。(転ばないというだけで、上手ではないのです)