さて、雪囲いの片づけを終えて、まだ陽があって明るいので鳥を観察に大きな川(最上川ですね)へ行きました。

朝日連峰も見えています。これはユーフンから竜門のあたり。
雪面が凍っているのかな?西に傾いた陽射しを反射しています。
山の草とか花とか虫とか-竜門山あたり

大朝日岳もおなじようでした。
ここを登ったらつるつるっと滑りそうですね。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳

川に行くと、いますいます。水に浮かんだ鳥たちがいます。
ペアで飛ぶマガモ。
山の草とか花とか虫とか-マガモ ペア

でも、この日は、この鳥を観察していました。
ウ、ですね。ウは上野のウ、あるいは、ウは宇宙船のウ、とも申しますが、これはウ。

さて?これはカワウでしょうか?ウミウでしょうか?
川にいるのだから、カワウではないのか?ウミウだって川に来たらカワウでだめなのか?なんて思ってしまったりします。ぼくには見分けがつきません。
カモなどは、ぷかっと浮いている感じがしますが、ウはどぶんと沈んでいる感じをうけますね。
そうかあ、あまり浮力があると潜れないのですね。きっと。
山の草とか花とか虫とか-う

眺めているうちに、幾度も川に潜りました。
浮いているなあ、と思ったら、突然、くるんと潜ります。
山の草とか花とか虫とか-もぐる1

しっぽだけ見えてる。
山の草とか花とか虫とか-もぐる2

ぼくが見ている間に、4度ほど潜っては浮かんでを繰り返したころでしょうか。
岸にある倒木に、よちよちあがっていきます。
山の草とか花とか虫とか-岸辺に上がる

川の水温はまだまだ低いでしょうから、寒そうだなあ、と眺めていたんですが、やはり寒かったのですね。太陽に背中を向けて、翼を広げています。
ほかにも、二羽ほどが岸辺で休憩中でした。
山の草とか花とか虫とか-ひなたぼっこ

この日は、頬から首にかけて、白いウと黒いウとがいました。
種類が違うのか、性別が違うのか、年齢が違うのかわかりません。
山の草とか花とか虫とか-顔の色が違う

また潜るのかな?どうかな?
と眺めていると、
山の草とか花とか虫とか-ぷかぷか

いきなり羽ばたきながら進みだして。
山の草とか花とか虫とか-飛ぶ1

おおお、浮いたっ。なんだか足がすごいんですね。強そうです。
山の草とか花とか虫とか-飛ぶ2

おお~。飛びましたね。
山の草とか花とか虫とか-飛ぶ3

ウの飛ぶのを見ていると、あまり翼を上下に大きく羽ばたくのでなくて、カクカクした感じに飛んでいました。
水に潜るのが彼らのめしのタネでしょうから、翼も体も潜るのに適したようになっているのかなあ、と思いました。

おなじ黒い鳥でも、カラスなどは、いかにも鳥、という感じで体のつくりにはあまり特徴がないのかなあ、という感じを受けます。
ウのほうは、こうやってみると、いかにも潜りそうな感じですものね。
カラスはいろんなものを食べるけれど、ウは魚を捕まえて食べるのが専門で、ウが田んぼでなにか探したり、草むらで草のタネをついばんだりするのはちょっと想像できません。
そんなふうに同じ鳥の仲間でも、いろんな暮らしがあるものですね。

このあとの帰り道に、ふと空を飛ぶ鳥を見つけて、飛び方を見たら、先ほど見たウの羽ばたきと似ていて、あ、ウだ。と思いました。
一度でも興味深いなあ、と眺めた草や木や動物たちというのは、その後では、ほかのとはちょっと違ったふうに見えてくる気がします。
山岳会での練習の帰り道の山の斜面。
木の根元がだんだんと開いてきておりますね。
山の草とか花とか虫とか-雪の斜面

こういう木の穴を、じっくりと双眼鏡で眺めてみると、時折、ほんとに稀にウサギがいたりします。今まで3回ほど見つけたことが・・・。何日間もずっと眺めていたら結構見つかるかもしれませんね。ノウサギは近くでじっくり眺めてみたいものです。
山の草とか花とか虫とか-木の根元

ふと道のわきの土手を見ると、あらま、白いのがあります。
急いでクルマを停めて、近くに行きました。
山の草とか花とか虫とか-アズマイチゲ

おお!咲いている。
ここは、うちの集落からはとなりのとなりくらいのところなのですが、南に向いている斜面があり、日当たりがよいので雪はもうなくなっていました。
これはアズマイチゲですね~。咲きましたね~。そうですか、そうですか。
山の草とか花とか虫とか-アズマイチゲ 今年初

そしてフクジュソウも。
黄色いですね~。これは黄色い。
ようやっと一番乗りでつぼみが顔を出して咲きましたよ。という感じのちいさなフクジュソウでした。
山の草とか花とか虫とか-フクジュソウ 今年初

そんなふうに南向きの土手の風景をわくわくと眺めていると、近くから鳥が飛び立ちました。
そして、なぜか道端に生えているキウイ(西洋のサルナシですな)のつるに留まりました。
山の草とか花とか虫とか-ホオジロ

まわりには、この小鳥の知り合いたちもいるようで、ピチュンピチュピチュチョロン・・・。なんというのか複雑な鳴き方をしますね。
これはイッピツケイジョウツカマツリソウロウ「一筆啓上仕候」、のホオジロくんのようです。
山の草とか花とか虫とか-なんかくわえてるホオジロ
う~ん、なんかくわえていますね。

このときは正午ごろ。時間がまだあるので川沿いに行って、カワガラスを撮るのに挑戦していました。ところが、目の前を通過していくばかりで、ここに留まりそう、という石のうえには来てくれませんでした。可愛いんですよ、カワガラスも。

そんなふうにして、時間をちょっと過ごした後に、また帰途につきます。
もう少し家に近くなったところの南向きの土手にも雪はなくなっていて、小鳥の群れがいました。
これはカワラヒワのようですね。
留鳥ということですが、うちの近くでは冬にはまるっきり見かけなくなります。
うえのホオジロもそうですね。冬にはほんとに小鳥が少なくなってしまうのです。
頭がちょっと毛が立っていて、顔のあたりが緑っぽいのはオスだそうです。
山の草とか花とか虫とか-カワラヒワ オス

もうちょっとシックなベージュなのはメス。
山の草とか花とか虫とか-カワラヒワ メス

カワラヒワたちの食べものは、こういったところにある草のタネだそうです。
ようやく雪が少なくなって、顔をだした斜面を見つけてはたくさんの群れでやってきているようでした。
山の草とか花とか虫とか-土ごと食べてから土を出す

そういえば、こないだなどは、こういった斜面に、カラス(ハシボソ)が数羽、ヤマドリが数羽で集まっていて、カラスとヤマドリは、お互いにつつけるくらいの近さにいてびっくりしました。そんなに仲良くしているものなんだなあ、という感じでした。
あとは、カケスが10羽近くも集まっているのを見かけたりもしました。

地面に落ちてる草のタネを食べるような鳥たちは、雪の斜面の雪の無い範囲が広がっていくのをまさに待ち望んでいるのでしょう。彼らにとっては、春は南に向いている土手からやってくるのですね。
星を眺めるのが好きな方にとっては、ふと眺めた夜空の冬の大三角が西に傾き、もう南の近くほどにしし座があったりすると、うわあ、春だね。というようですし、雲も冬の雪雲とは様相が違ってまいりました。雪もだいぶ締まったり、ザラメになったりしています。

このあとに、家に帰ったら、じいさまなどはもう暖かくなったのがうれしくて、玄関先の雪囲いをはずそうとしていました。いや、まだ早いだろう、と思うのですが、じいさまもそわそわして落ち着かないのですね。午後からは、じいさまに力仕事させるわけにもいかないのでぼくも雪囲いの片づけをして(いえ、まだ雪は降るので、近所の家ではどなたもやってないのですが)、それからまた鳥を探しに行きました。
先週の土曜日は、昼は休日出勤しておりました。
青空が広がっており、しかしなんだって用事のある週末ばかり天候が良いものなんだろうと思いつつ過ごしました。
山の草とか花とか虫とか-土曜日の空

夜になってからは、山岳会の希望者で集まってロープワークなどの基礎の講習会でした。
講師は、会長さん。

ロープの種類は一本だけで使えるもの、二本で使えるもの、岩登りなどには使わない補助ロープ(8mmの30mとか多いのでしょうかね)などがあるので、自分が使うロープはどれなのか確認することや、シュリンゲ(今はスリングというのですね)や、メインロープにからめて使う(クレムハイストなど)細いロープを輪にしたものなどがありますよと教えていただきました。
以前に、8mmのロープを一本で、自宅前の斜面でぶらさがってみたことがありましたが、すごくびよーんと伸びるのを感じました。
そういうふうに、伸びるもの、伸びないもの(救助やツリーイングなどで使ったりするらしい)という違いもあり、命に関わるためにしっかり確認しましょうということです。
山の草とか花とか虫とか-ロープ

あとは、ロープの結び方を数種類。
もやい結び(今はあまり使わないそうです)、8の字結び、ダブルフィッシャーマン、ハーフヒッチ、エバンス・・・。あとは名前が思い出せません。
写真は、8の字と、末端処理のエバンス結び。
山の草とか花とか虫とか-エイトノットとエバンス結び
面白かったのは、ダブルフィッシャーマンという結びが、釣りで使うフィッシャーマンノットとまるっきり違った点でした。釣りで道糸とハリスを結ぶのにフィッシャーマンノットという名前の結びを使うのですが、それは日本の名前では電車結びというようなもので、クリンチノットをお互いの糸同士でするのですが、山登りのロープワークでは、お互いのロープでエバンス結びをするのでした。
魚釣りの糸の結びと登山で使う結びは、共通するところもありますが、最も違うなあという点は、魚釣りは糸をほどくのを前提としていないのに対して、登山だとほどけなくなる結びかたはしないというようなことを感じました。

うん。またはなしが長くなりますね。

あとは、カラビナなどに書いてある数値の意味や、使う方向やセットの仕方など。
山の草とか花とか虫とか-カラビナの数値

それと、こんなふうな器具類について。
これはエイト環というものです。山登りをしないかたにはまるっきりなじみの無い道具かもしれませんね。これと似たような使い方をする道具もいくつかあって、それぞれの良い点や、使い方の注意事項などをお聞きしました。
ロープとのなじみかたもそれぞれ使ってみないとわからないために、相性を確認しておくこと、ということでありました。
山の草とか花とか虫とか-エイト環

翌日の日曜は、道端の斜面のほかのかたに迷惑にならないところで、現場での練習を。

これはぼくのハーネス。
昨年だったか、一昨年だったかに買ったものですが、ぼくはロープを使うような山登りはしていないのでなかなか出番がありません。
でも、練習はしておかないといけませんね。
山の草とか花とか虫とか-ハーネス

小屋番さんのロープを使った簡易ハーネスの例。
こういったほかにも、スリングの長めのものを使ってチェストハーネスにしたり、というのがあります。
山の草とか花とか虫とか-簡易ハーネス

雪の壁の低いところから、練習に良さそうな斜面へ。
山の草とか花とか虫とか-現場へ

小屋番さんは、もっと垂直みたいな壁のところで練習したそうでしたが、会長さんは、まあ、これくらいの傾斜でよいでしょう、ということでここらへんで練習することに。
斜面の下の沢は雪でふさがっているので間違って滑落しても大丈夫。
斜面に裂け目が出来ていたりしましたが、朝早くなので大丈夫でしょうとのことに。
山の草とか花とか虫とか-現場の確認

雪の場合の支点のとり方をいくつか。
これは土嚢に雪を詰めて埋める方法。土嚢の結び方も、巻き結びのあと・・・ああしてこうして。とにかくほどけないように。
山の草とか花とか虫とか-土嚢での支点のとり方

こちらは、ピッケルでの例。
シャフトの根元にひばり結びでスリングをつけて、雪に刺して、このあと人が足で上にたって支点にしました。
山の草とか花とか虫とか-ピッケル 支点

ふたつのピッケルからとったスリングにカラビナをかけて、もう一本のスリングでふたつの支点を一緒に使う例。
ふたつの支点を負担を上手く分散させるには、支点同士とメインロープの角度や、スリングのかけ方などいろいろ覚えないといけないことがあるようです。

これはだめな例。
写真ではわかりにくいですが、スリング(輪になっている)をそのままそろえてかけただけ。
メインロープも末端処理してありません。
これだと、どちらかの支点が抜けたりした場合に、スリングがするんと抜けてしまうとのことです。(ぶらさがっている人は永遠にさようならになりますね)
山の草とか花とか虫とか-シュリンゲ流動分散ダメな例

とならないように、スリングの一本を一度ひねってかけるようにします。
こういったのは、実際にやってみないとなるほど、そうなるのか、というのは実にわかりにくいですね。
山の草とか花とか虫とか-流動分散OKな例

で、斜面を降りたりしました。
小屋番さんのセルフビレイが木の枝の細いのにかけてあるのは、こんなのじゃだめだよ、という例だそうです。
左からもう一本でているのは、バックアップなのですが、このあと、こっそりメインロープのカラビナをはずして、実際に落っこちたような体験などもしました。
あとは、頭が下になってしまったら、だとか、ロックしてしまったエイト環の解除の仕方だとかいろいろ。
山の草とか花とか虫とか-懸垂下降

こちらは、練習に飽きていやいやんと寝転がっているのでなく、
山の草とか花とか虫とか-もういやん

上の体勢から、えいっと、ピッケルストップの動きの確認でした。
(この練習の際に、写真にロープが出たままになっているのが写っておりますね。これはきちんと片付けてから練習すべきでであったと思います。)
山の草とか花とか虫とか-ピッケルストップ

ピッケルでの滑落停止なども、このあとに斜面で滑ったり、前転してみたり、いろんな体勢からのものを練習しました。
斜面で前転してからピッケルを使うなんてことないだろう?と思うわけですが、アイゼン歩行をしていると、アイゼンをもう一方の足のすそや、雪面にひっかけて前に転倒というのが割合の頻度でありえるのです。(なので、うちの会の場合には、キックステップで登れる箇所ではアイゼンを使いません。)
アイゼンをつけていない場合は、登りの場合ならつま先が滑る、下りの場合にはかかとが滑るというのがほとんどだと思われ、滑った瞬間にはピッケルのピックなどを斜面に打ち込むなどして、加速がつく前に止めてしまうのですが、アイゼンの場合にはひっかけて派手に転び、速度がもうついているというのが考えられるために、そんなふうに練習して体のどこかで覚えておくのが大事なのだろうなと思いました。

山登りの本などもたくさんあって、読めばわかったような気持ちになるものですが、実際に現場でやってみるとなると、あれ?どんなふうにするんだっけ?というようになりますね。
本に書いてあるほかにも、雪の山で気をつけるべきことはたくさんありますね。
こんなふうに、みんなで集まって練習するというのは、そういったわかったつもりでいて自分では気がつけなくなっているところを改めて確認するということもあるなあ、と思います。

練習は早朝からはじめていつのまにかお昼を過ぎるまでみっちりとやっていました。