先週のことです。
ホオノキの葉も大きく広がりました。
大きいですね。葉も花も大きいです。花はあと数日か、という具合でした。今日などはもうあのでかい花を開いているでしょう。
山の草とか花とか虫とか-ホオノキ

夜の田んぼ。
しろかきを終え、田植えを待つ泥の落ち着きつつある田んぼです。
山の草とか花とか虫とか-夜の田んぼ

カエルの声を聞きながら、日暮てもなお暖かさの残る夜風のなかを田んぼまで下りていきました。
田んぼの水面に月が映っております。
山の草とか花とか虫とか-田んぼの月

山の上の公園には、ナナカマドが咲きました。甘い香りが漂っております。
風薫る5月になりました。
山の草とか花とか虫とか-ナナカマド

赤見堂岳が遠くに。だんだんと山肌も見えてきました。
山の草とか花とか虫とか-赤見堂 遠景

公園の草の刈り込まれた広場の土手に、草が残っているところがあり、ちいさなイネ科の草がほわほわっと穂を伸ばしていました。
山の草とか花とか虫とか-ハルガヤ 群生

遠くからぱっと見るとエノコログサに見えなくもないですが、これはハルガヤですね。
ハルガヤは、甘いにおいがします。干し草にすると、さらに甘いにおいが強くなるそうですが、まだ試したことがありません。
山の草とか花とか虫とか-ハルガヤ

穂からは、細い糸のようなのが出ています。これがめしべでしょうか。
穂の左下あたりにおしべの葯のようなのがひとつだけ残っております。
はじめにおしべが出て、それが落ちるとめしべが伸びるようです。
山の草とか花とか虫とか-ハルガヤ 穂

ハルガヤの茂みのなかをふと見ると、白く星のような、中心のあたりに青いしるしのあるちいさな花がたくさん咲いておりました。
あらまあ、これははじめて拝見しました。
オオイヌノフグリに似ていますが、花の大きさ、かたち、色合いが違います。
タチイヌノフグリよりは、花は大きいです。
う~ん、なんでしょうか。でも、オオイヌノフグリの仲間に違いありません。
山の草とか花とか虫とか-白く星のような

根元や葉をよく調べてみようと思っていたら、あ、なにかおりますね。こちらはよく見かけますね。オオヒラタシデムシです。この虫の幼虫も面白いですよ。なんというかすごいのです。ダンゴムシの親分、という感じの幼虫です。
山の草とか花とか虫とか-オオヒラタシデムシ

おっと、オオヒラタシデムシを見ているのでありません。
花を・・・、と思ったら今度はベニシジミが花にやってきました。
翅が綺麗ですね。ぜんぜん傷みがありません。今年の春に生まれたばかりの個体でしょうか。
山の草とか花とか虫とか-コテングクワガタ

花に乗って吸っておりますね。
虫の季節になりましたね。
山の草とか花とか虫とか-ベニシジミ

で、虫に気をひかれつつ撮ってきた写真で確認すると、これはどうやらコテングクワガタという草であるようです。
Veronica serpyllifolia、ヴェロニカセルピィリフォリア、ヴェロニカ属でセルピィルのような葉っぱのもの、というようなことでしょうか。セルピィルとはなにかというと、ワイルドタイムと呼ばれるもののようです。そちらも見てみるとなるほど、似ておりますね。葉がたしかに似ております。

ぼくは気が付いていませんでしたが、この草は外国からやってきて今はかなりあちこち(ぼくの図鑑には関東と書いてありますが)にあるようなことです。この公園は結構遠くから人もいらっしゃるのでくつにタネでも付いていたのかもしれません。出自はともかく、初めて見つけた草花というのはうれしいものですね。
先週の日曜の午後からちょこっと散歩に行ったときに観察した続きです。
ええと、タヌキのトイレを見て、田んぼの草たちを見て、そのあとは、田んぼから家に帰るところでした。

道端には、タネツケバナが咲いておりました。
ちいさな白い花の草むらになっております。
都市部の花壇などに生えてくる5cmくらいのタネツケバナもありますが、あちらはミチタネツケバナという名があり、海外からやってきたようなことです。
これが元々のタネツケバナのようです。結構大きく育って20cm~30cmくらいになるでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-タネツケバナ群生

葉っぱ。
じいさまのはなしによると、これもかつては食べたそうです。
ミチタネツケバナはちいさすぎて食べるのにたいへんそうですが、こちらなら食べやすそうですね。
山の草とか花とか虫とか-タネツケバナ 葉

道の横の土手には青い点々がちらちらと見えています。
ルリソウ、結構あちこちにあるものです。
山の草とか花とか虫とか-青い点々の見える斜面

冬には芽を観察したアブラチャンの木。
花はちょっと古くなって、葉が出ていました。
葉はだいぶちいさいものの、全体にクロモジに似ていますね。
山の草とか花とか虫とか-アブラチャンの花

足元には大きなハコベがありました。
いつも見るハコベは3mmとかそんな大きさですが、これは直径1cm近くありました。
やはり比較するものがないと大きさが伝わりにくいものだなあ、と、帰ってきて写真を見て思いました。1cmほどですから、いつものハコベから比べれば、うわあ!でかい。と思うんですが、やはりちいさいですよね。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマハコベ

今度はタネツケバナの大きめな花のものがありました。
マルバコンロンソウ?とも思いましたが、いろいろ検討してみたところオオバタネツケバナではないかなと思います。ちょっとね、難しいですね。アブラナの仲間は、混ざったりもするようなこともあって難しく思います。
タネツケバナの場合には、茎が根元で横に広がってぼさっと数多く茎を出すのですが、こちらは一番太い茎がしっかりした印象でした。
山の草とか花とか虫とか-オオバタネツケバナ

それと、また別なハコベ仲間で大きいものがありました。
こちらはサワハコベですね。サワハコベも1cmか、もうちょっと大きめな花です。
こちらの花は、ミヤマハコベよりもさらに大きい雰囲気があります。
山の草とか花とか虫とか-サワハコベ

もうちょっと進んでいくと、今度は道の上にもタニギキョウが群生しておりました。
タニギキョウは、珍しそうな割合に、うちの裏庭や田んぼにも結構生えております。
この写真のなかに、一つだけミヤマハコベが写っておりました。ちょうどおなじような大きさなのですね。
山の草とか花とか虫とか-タニギキョウ

う~ん、あるある、ありますね~。
白く星を散らしたようなタニギキョウの群生。これくらいに群れていると見ごたえがあるなあと思いました。ちっこい花は好きです。
山の草とか花とか虫とか-タニギキョウ群生

クジャクシダも新芽を出しておりました。
夏の林床に涼やかさを演出してくれるシダですね。
山の草とか花とか虫とか-クジャクシダ

スギの林のなかのキバナノイカリソウ。
しゅっと立っています。陽射しがたくさんあたらないからでしょうか。
山の草とか花とか虫とか-キバナノイカリソウ

道はくねくね、川を右手に見ていたところから、集落へ登っていきます。
この道は、昔に使われていたところで、今はクルマは通れません。昔はトラクタや馬などが通ったようです。
そんなわけで、道はタイヤに踏まれていないものだから、道端だけでなく道そのものにも草がたくさん生えます。
明るい黄緑のグラデーションの美しいネコノメソウ。
山の草とか花とか虫とか-ネコノメソウ

ネコノメソウの場合には、草全体が花みたいな感じでありますが、花そのものは、真ん中にちょこんとあります。おしべも見えておりますね。
山の草とか花とか虫とか-ネコノメソウ 花

横から撮って見ると、結構しっかりと立っているものですね。上から見ると地面にくっついているみたいに見えるんですが。
さて、この中に、ネコノメソウでなく、カキドオシが一本だけ混じっております。どれでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-ネコノメソウ 横から

道にびっしりネコノメソウ。こんな状態の道は、ほかでは見たことがありません。
ネコノメ道、とでも名づけましょうか。
山の草とか花とか虫とか-ネコノメソウの道

ついついのんびりしてしまいますが、そろそろ帰り着きますよ。
オオウバユリのたくさん生えているところを通ります。
オオウバユリはかつては球根が主食になるほどたくさん用いられたそうです。
新芽もゆでて食べられる(生で食べると、後味が青臭くってよくない)そうなんですが、今年も試さずにいたら新芽の時期を過ぎてしまいつつあります。
山の草とか花とか虫とか-オオウバユリ

はいはい、長めの散歩になりました。
アスファルトの舗装された道に合流するあたりのニワトコの花。
山の草とか花とか虫とか-ニワトコの花

今回の散歩の田んぼから自宅へのこの道は、小学校のころに道草しながら帰る道のひとつでした。やっぱし、このくらいいろんな草や花があるものだから、興味をそそるわけですね。
ふう、ちょっとせわしない週末になっており、昨夜は帰ってから日記を書こうとしていたら眠ってしまっており、今朝は朝から田植えの準備や来客やらでもう昼近くになってしまいました。

さて、先週にちょこっと散歩した際の花たちの様子の続きです。
タヌキのトイレから、田んぼのほうへ細い道を通って行くと、田んぼ上部の狭い谷間へ着きます。
日陰になるような斜面には、スミレサイシンがいくつも咲いていました。
スミレサイシンは日本海側の雪の多いところに分布する大型のスミレです。葉の大きく紙のような質感なのが特徴的で、これはほかのスミレとはまるっと雰囲気が違うので、スミレのなかではわかりやすいものだなと思います。
山の草とか花とか虫とか-スミレサイシン

同じような環境で、より平らなところにはエンレイソウがありました。その足元にはまだつくしが残っております。
山の草とか花とか虫とか-エンレイソウ

谷間からすこし下って水路のあるところを通ると、水路には今年もトウホクサンショウウオの産卵がありました。うれしいですね。左のちいさな葉は、アオウキクサのようですね。
山の草とか花とか虫とか-トウホクサンショウウオのたまご

段々の田んぼを降りていくと、くろ(畦)にはノミノツヅリがちいさく白い花をつけておりました。左上のちょっと赤味がかったつぼみはミミナグサです。
山の草とか花とか虫とか-ノミノツヅリ

田んぼのふちは日当たりがよいのと、定期的に草刈りするので明るい場所を好む草たちが生えます。
山の草とか花とか虫とか-カキドオシ群生

うちの田んぼには、あちこちにハッカがあります。
ハッカは、そうですね。あまり野生のものは見かけないように思います。
湿り気が絶えないけれど、日当たりがよい、そんな場所を好むように思います。
山の草とか花とか虫とか-ハッカ

田んぼの下のほうへ行くとミツデカエデが花の時期になっていました。
山の草とか花とか虫とか-ミツデカエデ

ミツデカエデ、口に出してみると「デ」が二回出てきてなんとなく語呂がよろしくなく、三つの葉だからミツバカエデのほうが合うのでないかという感じがありますが、ほかに三つの葉を持つメグスリノキがミツバカエデと呼ばれることもあってちょっと混乱してしまうのでミツデカエデ、でしかたないのかと思っておりました。
メグスリノキとこれとは、葉の三つなのは同じですが、葉のぎざぎざや花の密度などが異なっているようです。
山の草とか花とか虫とか-ミツデカエデ 葉と花

段々の田んぼの下のほうにはルリソウがありました。
花序の先の花は青く、根元近くのは薄い赤紫のようになっております。
花は1cmほどでしょうか。ムラサキ科の道端の草のなかでは花が大きく豪華な感じがします。
葉は細かく毛が生えて柔らかな見た目で、花がいかにも豪華な様子などは、山や道端にある野生の花でなく花壇や鉢植えなどの園芸種のような雰囲気の草ですね。
山の草とか花とか虫とか-ルリソウ

近くにはキバナノイカリソウ。
山の草とか花とか虫とか-キバナノイカリソウ

山あいの谷間に作られた段々の田んぼは、単に棚田でなく谷内田、谷地田、谷津田、谷戸田、などと呼ばれいろんな表記があります。
このような谷間の田んぼは、平野部の平らな田んぼの草たちの様子ともまた違って、谷間の日当たりがいろんな条件があることや、周りの山林との行き来、段々の田んぼの乾燥気味のところ、湿ったところ、水はけがよいのに湿っているところ、そんなふうにいろいろな環境が混じったところになります。そしてなにより、人が定期的にこまめに手入れするので大きさ木や草ばかりになってしまうのではなく、ちいさないろんな状態の草むらにかなり多くの種類の草たちが住まえるのだなあと実感があります。
そしてまたいろんな植物があるということは、いろんな虫もいるということです。丹念に見ていけば、こういう田んぼなどは一日山歩きしたのと同じくらいに植物のバリエーションは豊富だろうと思います。30年間ほど通っているぼくにも、このちいさな範囲の田んぼに、何種類の草たちがあるものだかよくわかりません。虫にいたっては、行く度によくわからない虫たちに出会います。

このあとは、森の中の道を通っておうちへ帰ります。