とある車庫の屋根のあるところの隙間から、スズメの声がしきりにしておりました。
近くの電線にスズメがやってきてとまりました。
山の草とか花とか虫とか-スズメ

くちばしにはえさをくわえているようですね。
スズメは普段は植物質のものを食べるようなのですが、子育てのころには虫をつかまえてひなへ運ぶのだそうです。ひなが大きくなるのに動物タンパクが必要なのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-えさをくわえたスズメ

思い切りピンボケですが、屋根の隙間に入る様子。
親が入っていくと、ひなたちの声がことさらに大きく聞こえてきました。
山の草とか花とか虫とか-巣に入る

巣から出るところも撮りたいと思い待っておりました。
巣に入っているのは数十秒ほどのことでした。
ちょこっと顔を出しましたね。
山の草とか花とか虫とか-スズメおでかけ1

顔を出したところから、壁のほうを蹴って、
山の草とか花とか虫とか-スズメおでかけ2

飛び立ちました。またえさを探しに行ったのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-スズメおでかけ3

観察していると、数分に一度くらいのペースで巣に戻っては出かけ、を繰り返しておりました。
本で読んだところによると、一日に何百回もえさを運ぶようなことです。

近くには、ハチのちいさな巣もありました。
これはフタモンアシナガバチのようです。
山の草とか花とか虫とか-左の巣

一匹だけいるのは女王バチのようです。
巣はまだちいさく、部屋の中には白っぽいごまのような卵がありました。
部屋に顔を入れてお世話をしているのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-左の巣にあたまを入れる

すぐ近くには古い巣もありました。
アシナガバチは、こんなふうにちいさいままの古い巣があちこちにあったりします。
古い巣は、大きさから考えると、昨年あたりに今の時期くらいまで作って、その後になにかしらの理由で巣を大きくできなかったのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-左の巣と古い巣

巣に乗る女王バチ。
いえ、女王バチというよりはお母さんバチというほうがしっくりくるでしょうか。
まだ働きバチが育っていないので、お母さんは一人きりで、巣を作り、卵を産み、お世話をしております。
お母さんバチがひとりきりのうちの巣では、かなり近くに行ってもこんなふうに巣にじっと待機しています。巣からいきなり飛び出して刺す、というのはひとりきりの場合にはほとんど無いように思います。
山の草とか花とか虫とか-左の巣 巣に乗る

そこから数メートル右にあったもうひとつの巣。
こちらもフタモンアシナガバチのようです。
山の草とか花とか虫とか-フタモン 右の巣

右の巣では、部屋を増設しているようでした。
時折飛び立っては戻り、口でなにかしております。
口だけでこんな巣を作ってしまうのだからほんとにすごいことです。
山の草とか花とか虫とか-右の巣 巣作り

今日の昼、雨模様でありましたが、巣を見に行くと、左の巣はいつのまにか無くなっておりました。
右の巣は、部屋の数が増え大きくなっていました。
山の草とか花とか虫とか-右の巣 ちょっと大きくなった

お母さんバチは、昨年の秋に育った巣から飛び立ち、オスのハチと出合った後に、一人で冬を越して、初夏を迎えつつあるこの季節に巣をこしらえて次の世代を育てているのですね。
実際にあちこちの巣を見ていると、今の時期にはたくさんありますが、大きく育つことのできる巣はかなり少ないようだなあと思っておりました。

最近聞いたところによると、アシナガバチの場合には、お母さんバチになにか事故などがあると働きバチも一応卵を産むことができるようになるそうです。しかし、働きバチの卵からはオスしか生まれないというようなことでありました(なんとか遺伝子を残す工夫なのかもしれません)。
まだちいさな巣なのに、空っぽになっていたり、ちいさい巣なのにオスのハチがいたりする巣では、お母さんバチに何事かがあったのだということなのでしょうね。
ミツバチなどの大きく育った巣では、女王バチは巣の中で卵を産むのに専念できるのでしょうけれど、アシナガバチでは大きくなった巣でも人手(ハチ手?)は限られているために、働きバチたちと同じくいろんなことをしないといけないようです。その際に、何かしらの事故があると、巣はもう大きくならないのですね。

一日に何百回もえさを運ぶスズメ、冬を越してひとりきりで頑張るフタモンアシナガバチのお母さんバチ。生き物の子育ての季節はにぎやかでありますが、毎日、毎時、休み無く働いてほんとうにたいへんなことです(人間のお母さんだっておんなじくらいに休みがないことでしょう)。毎日が命がけであるでしょうし、この様子を何万年と続けて世代を重ねて今に至っているのは、ほんとうに奇跡のようなことなのだなあと思いを新たにいたしました。
こないだの土日は、田植えをしました。

田植えの際には、田植えながぐつというのを履きます。
昨年に、ゴムが傷んで切れ、水が入ってしまうようになったので、新調しました。
生地が薄く、足にフィットします。中で濡れると、脱ぐのがすごく大変。
ゴム底は薄くて、はだしよりもまし、くらいなものです。
山の草とか花とか虫とか-田植えながぐつ

クボタの春風という田植え機です。良い名ですね。高校生のころからのぼくの愛車であります。
古いものでクラッチの調子が良くなく、ギアがつながらなくなってしまって焦ったのですが、押したりひいたりしているうちに直りました。
エンジンでタイヤが動くのですが、それを一輪車を押すように田んぼのなかを一緒に歩いていきます。
山の草とか花とか虫とか-クボタ 春風

しろかきをしたあとは、水を多めに張っておいたのですが、田植え前に、土の表面にさらっとかかっているくらいまで水を抜きます。
段々の田んぼになっており、ちいさいのはこれくらいの大きさしかありません。
4往復してはじっこをもう一回ふちどるように植えて歩きます。
屋根のペンキ塗りと同じで、一度歩いて植えたところはもう一度歩くと苗を踏んでしまうのでちょっとね、考えながら歩かないといけません。
山の草とか花とか虫とか-棚田のちいさいの

水の中にはちいさく黒い楊枝の先、くらいのオタマジャクシがおりました。
う~ん、なんのオタマでしょう。アマガエルかな?
山の草とか花とか虫とか-オタマジャクシ

水面は静かで、向こうの林が映っておりました。
山の草とか花とか虫とか-水面

田んぼのなかを春風(機械の名前ね)と一緒に歩いていきます。
曲がるのは手で横に動かすだけで一輪車の操作とおんなじです。
まっすぐ植えるのがなかなか上手いこといきません。
山の草とか花とか虫とか-進む進む

まっすぐかな?上手にできたかな?と気にしながら植えていくのですが、じいさまの言うことには、「植える列が曲がってもコメ粒は曲がりゃしないので気にせぬでよい」とのことです。
山の草とか花とか虫とか-並ぶ苗

これはイネの苗です。
昔は、家でちいさなハウスをこしらえたりして作っていましたが、それは温度と水管理でつきっきりでやらないといけないので、数年前から農協で共同で育てたのを買うようになりました。
それも悔しくはあるんですが、全部自分でやるというのにこだわって結局田んぼをできないということになっては元も子もありません。
子どものころにじいさまに借りた田んぼの教科書には、「よい作物はよい苗から」というようなキャッチフレーズみたいなのがあって、なぜだか記憶に残っています。
山の草とか花とか虫とか-イネの苗

こんなふうにしてあるイネの苗は、根っこ同士がからんでいてシート状になっています。
う~む、なんということだろう。植物の神秘でありますね。
こういうふうに根がしっかりしていると扱いやすいのですが、水をやりすぎると、根っこは育たないとかいうこともあり、上手に育てるのは難しさもあるようです。マスターする前に買うようになってしまったので残念です。
山の草とか花とか虫とか-根っこがシート状に

田んぼの土手には、ミツバツチグリというのではないかと見込んでいる黄色い花が咲いております。
これにヒラタアブやベニシジミやそういったのがやってきては目を楽しませてくれます。
山の草とか花とか虫とか-ミツバツチグリではないだろうか

機械で植えるのは土曜に、えいやあ、と済まして、翌日の日曜には、機械で植えられなかったところや苗が浮いたり、機械の調子で植えられなかったりした部分を手植えしながら済ましました。
昨日までは、ふとももがたいへんに筋肉痛になっていて、いやはや足腰の軟弱なことだなあと思い知らされたところでありました。

今年もまんず田植え、でかしましたね。
雪が消え、土が乾き始めたら田おこしして、次にしろかきして、そして田植え。植えたら水をかけたり干したりしながら、花の咲くのを待ち、9月には今度は稲刈りの準備に入っていきます。
植えるとね、育つのはあっという間だなあなんて思うようになったのは年齢のためでしょうか。
昨日の記事では、いつもの公園で初めて見つけたものでありましたが、今日のはいつも見かけるものであります。

イワナシは、古くから残る植物の種族の末裔のひとつであるようなことです。
山の草とか花とか虫とか-イワナシ

こないだ訪れた際には、花はまだかなと思っていたのですが、いつのまにか花の時期は過ぎておりました。
でも、ようやくひとつだけ見つけました。
山の草とか花とか虫とか-イワナシ 花

ほとんどが実になっています。もうそろそろ6月になるんですものね。日々の過ぎるのは速いことです。
山の草とか花とか虫とか-イワナシ 実

葉の色合いが、いつもとちょっと違っているのは、若葉のようでありました。
ちょっと赤味がかかっておるのですね。
常緑なので、古い葉はもうちょっと緑っぽい色合いで残っています。
山の草とか花とか虫とか-イワナシ 若葉

ふわふわっと白くトネリコの花。
トネリコの仲間のうち、マルバアオダモのようなんですが、響きが良いですよね。とねりこ。
とねりこ、とは、どこの国の言葉なのだろう?と思ったら、日本語です。
この木の仲間につく虫こぶかなにかを練って粉にして戸の溝に塗ると滑りがよくなるんだとか。
それで、戸練り粉。(ほんとだかどうだか・・・)
山の草とか花とか虫とか-マルバアオダモの花

しろく小さなハコベの仲間のオオヤマフスマも今年も咲いておりました。
よく見て歩くと、ほかの大きな草の少ない日当たりの良いところに、あちこちに見つかります。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマ

この花の特徴は、ハコベの仲間のなかにあってはがくがちいさく、花がはっきり見える感じがあることです。
子どもに、「おはなをかいてごらん」というと、こんな感じのを描きそうですよね。
山の草とか花とか虫とか-オオヤマフスマの群生

いつも見かけるのに、しっかり特徴を図鑑と照らし合わせたことのない花。
そういうのが結構ね。ありますね。
分布からすると、ウゴツクバネウツギ、というのだと思います。
ツクバネウツギの仲間は、庭などに植えられるものもあって、そういったのが植栽されていたりすると、分布域は関係なくなるので紛らわしくなります。
山の草とか花とか虫とか-ウゴツクバネウツギ

ユキツバキも花の時期のおしまいのころでした。
ほとんどが花を散らしており、ようやく残っていた一輪。
花びらが茶色になっている部分もあります。
山の草とか花とか虫とか-ユキツバキ

新しい葉が育ち始めていて、ユキツバキの特徴の葉の根元の毛がはっきり見えました。
山の草とか花とか虫とか-ユキツバキの葉の根元

とこのように、いつも毎年、ことあるごとにそばにある草や木たちも、やはり幾度も重ねて眺めているとそのうちにまた、新しく認識するようなことがあるのだと思っております。
「マンネリ」というような言葉がありまして、あまり良い意味合いに使われないようなのですが、直訳を見直してみると、礼儀、儀式作法、礼式、というようなことで、マナーと同じ語源であるようなことです。何度も同じようなことをしているうちに、違いがわかってくるものだと思っております。
どのようなことについてでも、「それはマンネリだ」と糾弾するような鼻息の方があったりしますが、そういった方はもしかしたら自然を相手にお仕事したことがないのかもわかりません。人間相手なら理屈も無理も通せるかもしれませんが、自然相手はそんなわけにはまいりません。やればできる、なんてのはヒトの傲慢であります。

この日の夕方の月。
山の草とか花とか虫とか-5月23日の月

先週あたりからすっかり暖かく、というか暑くなりました。
ふもと近くの山々は、芽吹きの季節をあっという間に過ぎていきます。
先週末の土日には、ぼくが田んぼに行くようになって30数回目の田植えを行いました。