土曜日は午前、午後とも田んぼで過ごしていました。ずっと草刈りでありました。
平日はサラリーマン稼業で暮らしておりますもので、田んぼに一日中いられるというのは贅沢な感じがします。

草刈りは、草刈り機と手に鎌を持って、と両方でした。
草刈りの場合には、草をいじめているわけでも憎いわけでもなくて、草の背の高くなりそうなのを高さ抑制するようなものですね。ほおって置くと、背が高くなる草ばかり繁茂するのですが、草刈りすることにより、小さな背丈の草も元気に育つ、そういうことが草刈りをずっとしているところでは見られます。草刈りすることでいろんな種類の草たちが見られるようになるんですね。その点は除草剤とまるっと違ったところです。

作業しながら、休憩代わりに草の写真を撮っておりました。

ミヤマキケマンは、全体に大きくなってきてぼこぼこしたさやの実をつけていました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマキケマン

オニタビラコは、ようやく花の茎を伸ばしたところです。
山の草とか花とか虫とか-オニタビラコ

花の茎をぴょこんと伸ばして、その先に花のつぼみがたくさんついていました。
山の草とか花とか虫とか-並ぶオニタビラコ

アザミ。
うん、これはノアザミでなかろうかと思っています。
夏っぽいですよね。
山の草とか花とか虫とか-ノアザミ

田植えから一週間経った苗。ずいぶん緑が濃くなりほんのちょっとだけ育った感じがします。
山の草とか花とか虫とか-苗

夕方には閉じてしまっているのが多いミミナグサ。
これはオランダミミナグサでなく、在来のただのミミナグサです。
山の草とか花とか虫とか-ミミナグサ

茎が伸びてきて、今がちょうど満開でしょうか。
ハコベの仲間らしいちいさな白い花が無数に咲いておりました。
山の草とか花とか虫とか-ミミナグサ 満開

スミレ。これこそただのなんの変哲もないスミレです。
なんとかスミレ、でなくてまるっきりのスミレですね。
山の草とか花とか虫とか-スミレ

柔らかく美味しそうに見える葉のオオジシバリ。
山の草とか花とか虫とか-オオジシバリ

田んぼを眺めていると、ふと足元にトンボが飛んできてとまりました。
ふあ~、もうトンボの季節なのですね。
トンボのなかでも早くから飛んでること多いシオヤトンボのようでありました。
尻尾が水色なのはオスです。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボ オス

メスのトンボもおりました。
メスが麦わら色になるのは、シオカラトンボとおなじような感じがしますね。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボ メス

田んぼから10cmほどの高さに飛んでいて、お気に召したところで水面をおなかで叩くようにしていました。もう産卵の時期になるんですね。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボ 産卵

よいなあ、トンボの季節になったんですね。
今のうちから産卵してしまったりしているわけですが、田んぼの中干しの際などはどんなふうに過ごしているものなのでしょう。毎年飛んでいるので、心配せずとも大丈夫な秘訣があるのかもしれませんね。
山の草とか花とか虫とか-シオヤトンボ メス 飛翔

これ以外にもっと大きなトンボも飛んでいましたが撮れませんでした。
午後からは、水面なども気にしながら観察しておりました。
夕暮れ。遠くに朝日連峰のシルエット。
山の草とか花とか虫とか-夕暮れ 遠くに朝日連峰

大朝日岳周辺。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳周辺

こちらは金曜の昼。雪がまだまだありますね。
そろそろ残雪の模様の美しい季節になるでしょうか。
大朝日岳に登ってしまうと、残雪の模様を見られないので、鳥原山あたりからだと美しく見えるかもしれません。今度の土日あたり、どうかな。う~ん。
山の草とか花とか虫とか-5/31大朝日岳

スズメたちがたくさん巣をかけている建物を見つけました。
山の草とか花とか虫とか-スズメ 2羽

なんてことない無愛想な倉庫なんですが、屋根あたりに隙間がたくさんあるようでスズメの声がたくさん聞こえていました。
屋根の上で、ぶるぶるっと、しています。
山の草とか花とか虫とか-スズメ ぶるぶるっと

こちらがしばらく動かずにじっとしていたら近くにとまったままくつろぎはじめました。
山の草とか花とか虫とか-スズメ いつもの

ふわっと毛を逆立てたら、あ!おなかに毛のないところが見えました。
スズメは、雌雄ともに卵を抱くそうですが、この毛のない抱卵斑ができるのはメスだけとのことです。雌雄のよくわからないスズメですが、これはメスなんですね。羽毛がないことで卵を温めやすいとかなんとか。
山の草とか花とか虫とか-スズメ ふわっと

でもすぐ見えなくなっちゃう・・・。
山の草とか花とか虫とか-スズメ おなかをしまう

おなか、気にしています。
山の草とか花とか虫とか-スズメ おなかを気にする

次には背中をかきはじめました。
山の草とか花とか虫とか-スズメ せなかをかく

意外に長い首。
山の草とか花とか虫とか-意外に長い首

毛づくろいに余念がありませんね。
山の草とか花とか虫とか-背中の手入れ

ふ~、しばらく眺めて堪能いたしました。

土曜には、一日中田んぼですごしておりました。
山の草とか花とか虫とか-田んぼのカラス

カラスはいつ行っても田んぼにおりますね。ぼくもよく田んぼにいるので、このところはこちらを見てもこのカラスはあまり気にしないで一緒に田んぼで過ごすようになりました。(おなじカラスだかわかりませんけれど)
夕暮れ近く、田んぼのベニシジミ。
山の草とか花とか虫とか-ベニシジミ

先週の田植えの後、仕事帰りに田んぼに立ち寄るのが日課です。
ワラビも出てきました。このところ、毎食ワラビを食べます。あとタケノコも。
山の草とか花とか虫とか-ワラビ

先週のことです。とある夕暮れに立ち寄った田んぼにカゲロウがたくさん飛んでいました。
山の草とか花とか虫とか-カゲロウの群飛1

すすすっと飛び上がって、すい~っと降下を繰り返しています。
山の草とか花とか虫とか-カゲロウの群飛2

暗くなっているのもあってなかなか上手いこと撮れませんでしたが、前の脚を伸ばし、長いしっぽも伸ばしてふわ~っと降りてきます。
山の草とか花とか虫とか-ヒラタカゲロウ

なかなかね、ピントがあいません。
山の草とか花とか虫とか-ヒラタカゲロウ 落下

真下から撮るとこんな感じ。
山の草とか花とか虫とか-ヒラタカゲロウ 下から

そのうちに、3匹がからまりながら地面に降りてきました。
透明で繊細な美しい翅を持っておりますね。
山の草とか花とか虫とか-地面にヒラタカゲロウ

草の間にいるのでなかなか全体を撮れませんでしたが、左のカゲロウはおなかが緑色になっています。これはメスで、緑のものはぜんぶ卵のようです。
山の草とか花とか虫とか-ヒラタカゲロウ 緑のおなか

一匹のメスに二匹のオスがいて、オスのほうはしっぽを上げたり下げたりしていました。
求愛行動なのか、どうなのかはわかりませんでした。
山の草とか花とか虫とか-求愛行動

このカゲロウたちというのは、人の生活と直接関わる事柄がほとんどなく、調査が進んでいない虫のひとつであると思います。図鑑にもあまりページをさかれておりません。
以前にフライフィッシングしていたころの記憶では、これはヒラタカゲロウの一種かなと思います。エルモンヒラタカゲロウというのが大きさや色合いから近いのでないかと思います。
ヒラタカゲロウというのは、幼虫は流れの速いところを好むカゲロウの仲間です。
これは昨年に撮ったものですが、岩にへばりつく平べったい体型であるのがわかると思います。
とすると、この群れ飛んでいるのはうちの田んぼで育ったものではなく、近くの流れのある川からやってきて集まっているのでしょう。
山の草とか花とか虫とか-ヒラタカゲロウ

カゲロウの仲間においては、川の底から水面に向かってさなぎが浮上して、そこからぽ~んと空中に羽化するのだそうです。羽化してすぐには、亜成虫という翅が半透明で体の色合いもちょっと違った段階があり、その後にもう一度羽化してこの成虫になるのだとか。
川で彼らの羽化を観察していると、羽化してすぐに水辺から離れるように山のほうへ飛んでいく様子を見たことがあります。

このヒラタカゲロウなどは、割合に大型のカゲロウで羽化してから数日は生きているのでしょうけれど、小型のものなどでは羽化して数時間の命のものもあるのだそうです。
年間の発生の様子を考えると、この種では5月6月あたりにたくさん羽化しています。年に一回の発生なのでないかと思っています。とすると、幼虫は一年をかけて成長しているのでしょうか。
川で一年近く徐々に育った幼虫は、とある日に羽化して、数日のうちに交尾、産卵をしてすぐに死に至る。
羽化して成虫になる、というと、なんとなく新たな誕生の感じがするものですが、彼らにとっては羽化するのは一生の大イベントの連続とそしてラストシーンのようなものなのですね。
なんとヒトと違った命のかたちであることだろうと様々な虫の様子を眺めるたびに思うものです。なるべくたくさん観察したいなと思ってはいても、偶然に立ち会えるのは彼らの生活のほんの一瞬でしかない、はがゆい思いのすることであります。

田植えから数日後の苗。毎日眺めているわけですが、一日に育つのはほんのちょっと。
でも、今年は田植え後に暖かい日が続いたためか田んぼに活き付くのは順調なようだと眺めております。
山の草とか花とか虫とか-苗