このところ、山形は梅雨本番といった具合に経過しておりました。
雨が続いています。
雨のぱらつく朝には山からもやが立ちのぼります。
山の草とか花とか虫とか-朝の山と雲

ツアーの翌日には田んぼで草刈りやヒエ抜きをして過ごしていました。

昼ごろまで作業を続け、ふと手を休めていると遠くでひらひらとチョウが舞っています。
山の草とか花とか虫とか-遠くでひらひら

近くにも追いかけっこしているチョウがいました。
モンキチョウのようですね。
山の草とか花とか虫とか-モンキチョウ3匹1

ひらひらひら、と3匹が入り乱れて舞っています。
山の草とか花とか虫とか-モンキチョウ3匹2

ひらひら。ひらひら。
恋に夢中なのでしょう、カメラを持ってじっとしていると足元あたりまでひらひらとやってきては追いかけっこです。
山の草とか花とか虫とか-モンキチョウ3匹3

そんな様子を眺めているとヒエ抜きで腰のちょっと痛いのも吹き飛んでいくようですね。
山の草とか花とか虫とか-モンキチョウ逆光

オオバコの葉からもぞもぞ顔を出したのはマメハンミョウでした。
名の通りマメ科の草を食べる虫です。大豆などの葉を、時にはたくさん発生して食べてしまうので困ることもあるようです。
お顔がちょっと怖いですね。見た感じで、ちょっと尋常ならざるところがあるぞ、と思うのは正解です。この虫には強い毒があります。潰して手に毒がついたりするとただれてしまうこともあるようです。
山の草とか花とか虫とか-マメハンミョウ顔

全体を見るとこんなふうです。
子どものころには、顔がドクロのようなのでドクロ虫、と。
草むらにいる分には潰してしまったりしなければどうということもありません。
山の草とか花とか虫とか-マメハンミョウ

イヌガラシと思われる草にいたのはナガメの親子、いや、兄弟でありましょうか。
左のものは成虫ですが、右の丸っこいのはまだ幼虫です。これから脱皮して大人になるのですね。
しかしこの虫、ナガメという割合にそんなに長くないではないか、と・・・。
いえいえ、ナガメは菜っ葉に付くカメムシという意味合いだそうです。アブラナ科の草に住みます。
山の草とか花とか虫とか-ナガメ二匹

カメムシと言えば、イネ科の草に付くカメムシがおりました。
これはアカスジカスミカメのようです。このところの農協のお知らせによると、アカスジカスミカメは今年たくさん発生するかも、ということでした。
山の草とか花とか虫とか-アカスジカスミカメ

こちらはアカヒゲホソミドリカスミカメ(農協のお知らせにこういう名前で載っていました。)でしょうか。
上のカメムシもこちらも米に斑点をつけてしまうカメムシとして知られています。
お米には点々が付くだけで食べられなくなるわけではないのですが、出荷した際に等級が落ちてしまいます。農協のお知らせでは、草刈りをみっちりして被害を防止しましょう、と書いてありました。
山の草とか花とか虫とか-アカヒゲホソミドリカスミカメ
ところで、このカメムシ。こないだクルマのなかにうっかり飛び込んだものか一匹が窓にくっついていました。つまんでみるとカメムシの仲間のあの強烈な臭いは無いようでした。ほんのりと甘い香りがするような・・・。今度見かけたらつまんでみて、においを確認したいと思います。

このところは山へ行かれない週末が続いていました。もう一月ほどは山に登っておりません。
ちょっと淋しいことです。山にはもう初夏の高山植物たちがそろったことだろうなあ、と遠くから眺めるのみです。
田んぼの畦に、春先の草刈りで刈り残していたハハコグサ。雨の季節になりぐんと背丈が伸びました。葉には細かい毛がたくさんあって全体に銀色の光沢をまとうようです。
山の草とか花とか虫とか-ハハコグサ

ハハコグサのこのような様子を見ると、山にさくヒナウスユキソウと似ているなあと思います。
ハハコグサは田んぼのエーデルワイスのようなものなのですね。
ワイン城を出てしばらくバスが走ると、明鏡橋が下流に見えました。最上橋と同じく、明鏡橋にも新しい橋がお隣にできておりますね。
写真手前左の川が白く泡立っているあたりにはカヌー乗り場があります。
明鏡橋は岸辺に下りて眺めると素晴らしいそうです。カヌーで川面から見たらそれはそれは素晴らしい眺めでしょう。
山の草とか花とか虫とか-明鏡橋 カヌーランド

このあたりから雨は降ったり止んだりしていました。
広々とした棚田を見晴らしのよいところから眺めました。
今回はゆっくり見られませんでしたが、冬などに雪の景色も素晴らしいことでしょう。
大朝日岳も遠望できるそうです。
山の草とか花とか虫とか-棚田

バスはちょっと急ぎ気味で、雨もありバスの中からだけの見学になったつぶて石。
川岸にぽつんと大きな石があります。昔にアサヒナタロウ、という力持ちが朝日連峰から投げた石であるということでした。
ガイドさんの言うことには、アサヒナタロウとは即ち朝日連峰そのものであろう、ということでした。
山の草とか花とか虫とか-つぶて石

この日のゴールの荒砥へ近づきます。
紅花畑は咲きはじめとなっていました。
この畑のある町は、今は紅花の栽培面積が県内一となっているそうです。
たしかに街のなかのあちこちにありました。
ガイドさんの談によると、紅花の場合にはたいへんな高級品であるために転覆する可能性のある水運でなく陸路で出荷されたというようなことでした。
山の草とか花とか虫とか-紅花畑

お菓子屋さんにも立ち寄りました。
雨で蒸し蒸しする日で、麦茶がおいしゅうございました。
山の草とか花とか虫とか-お菓子屋さん

日本昔話で有名になった丈六地蔵尊も付近にありました。
山の草とか花とか虫とか-丈六地蔵

おおきなわらじがありますね。
丈六地蔵は足のご利益の地蔵様であるようなことです。
地蔵様に奉納されている前掛けには子どもの名がありました。
山の草とか花とか虫とか-大きなわらじ

後半は雨模様のためにあまり歩いて眺めるところは少なくなりましたが、荒砥駅にはもう到着です。
この駅からは、フラワー長井線として南陽市の赤湯まで線路が続いています。
山の草とか花とか虫とか-荒砥駅

フラワー長井線の車両。
映画のスイングガールズで大会に行くのに乗っていたのがこの列車です。
列車には絵が描いてあるものがいくつかあり、そのなかにスイングガールズバージョンの車両もあります。
仙台から参加のおふたりはここでさようならになりました。これから列車を乗り継いで仙台へ帰るのですね。
山の草とか花とか虫とか-フラワー長井線

ホームから頭殿山が見えていました。
山の草とか花とか虫とか-頭殿山

ツアーはここで解散になりました。県外などから参加する方は、駅から駅へ観光し、着いた駅から帰るというツアー内容だそうです。
ここからはレトロでないクルマに乗ってもとの駅へ戻りました。
山の草とか花とか虫とか-再び左沢駅

線路のおしまいの箇所はこんなふうでした。
なにかしら時代の進み方に違いがあったらここから線路がまだ延びていたのでしょうね。
山の草とか花とか虫とか-終点

このところ、ネットなどで書かれている山形県内の鉄道事情では、「落ち葉で止まる仙山線、雪でも台風でも止まらない左沢線」だそうです。(数日前のこと、山形新幹線はクマと衝突して止まったようです)
時折被害はあるものの、台風は山形にはあまり強いものは訪れないことが多いです。周りが山なので勢いも抑えられるのかもしれません。雪はそうですね、雪で止まっていたら冬は営業できませんから雪の片付けに慣れているのでしょう。

今回参加してみたツアーは、基本的には遠くからいらっしゃる方向けのものであったようです。
(数年前にスタートした際には参加者が多くて競争率が高く参加するのを遠慮していました。)
しかし、いつも幾度も訪れているところでもほかの方から解説してもらいながら歩くのも楽しいものだなあと思った次第でありました。
歩いた後はお昼ごはんでありました。
お店は、このあたりでなにかしらの集まりなどがあると行くちょっと品の良い割烹でありました。入ったことのない特別席みたいなお部屋に入りました。窓からは線路が見えます。
山の草とか花とか虫とか-きくやさんからの眺め

床の間、ちゃんと撮らなかったのでななめになってますが上品ですね。
こんな上品なお部屋に入るとごはんがのどを通らないのでないか、と思いました。
山の草とか花とか虫とか-床の間

昼食は12ますの入れ物に12種類の料理。このほかにデザートと炊き込みご飯と御味噌汁でありました。ご一緒した仙台からいらっしゃったご婦人は、おなかいっぱいになって食べられないから若い方食べてね、といくつかいただきました。おいしゅうございました。
山の草とか花とか虫とか-昼食

ごはんの後に帰るところ。玄関前にお見送りしてくださるかたがあります。
玄関前にはバスが待っておりました。
山の草とか花とか虫とか-玄関前

窓、木の枠ですね。壁やあちこちも木材でした。
山の草とか花とか虫とか-バスの窓

タイヤ、今のタイヤとは違っていますね。
幅が合わないために今のチューブの無いタイヤは使えないそうです。チューブを使うちょっと昔のタイヤを選んで交換するようなことでした。
山の草とか花とか虫とか-タイヤ

割烹を出たあたりから雨が落ちてきました。
山の草とか花とか虫とか-雨が降ってきました

最上川沿いの国道を南へ進んでいきます。
対岸に見えた露頭は、用のハゲと呼ばれていて船で行き来する船頭さんのよい目印であったそうです。川面から山頂までは比高差が170mほどあるそうです。
クライミングとか出来たら面白そうですが、岩質は泥岩や凝灰岩のぼろっとしたものになっているはずなのでちょっと登られそうにありません。
この近くでは化石がたくさん出ていますからあちらに渡れたら化石など見つかるかもわかりません。
山の草とか花とか虫とか-用のハゲ

バスは川を渡ります。手前に見えている欄干は、最上川に昭和12年に初めて架けられた県内初のコンクリート製アーチ橋の明鏡橋です。この橋は一つのアーチから出来ていて、日本の橋百選に選ばれているそうです。橋の上にいると、橋は見えないのですね。山の上にいるとその山が見えないのとおんなじですね。
山の草とか花とか虫とか-明鏡橋の上から

次の見学地は、ワイン城というところでした。
山形にはここ以外にいくつもワインの工場などがあります。果樹の生産が盛んですからね。
ここの場合には、元々は飲用のワインでなく酒石酸を採るための醸造のため作られたそうです。
ここの付近は、りんごの産地として知名度があります。川岸が川面から高く平坦になっており、貧栄養で水はけがよいこと、昼夜の寒暖差が大きいことで果実が美味しく実るのだそうです。
山の草とか花とか虫とか-ワイン城

ワインが並んでいますが、ぼくはアルコールは受け付けないのでいただけません。
山の草とか花とか虫とか-ワイン

こちらはやまぶどうの搾ったものとありました。
発酵していないのでいただいてみました。
飲んでみるとやまぶどうの強い酸味はありません。よく読むと、やまぶどうをかけあわせた品種のぶどうの汁のようでした。甘みがあり飲みやすいけれどやまぶどうの濃い感じが残っておりました。なお、天然のやまぶどうを搾ったものは買うとなると結構なお値段がします。
山の草とか花とか虫とか-ぶどう汁

もうちょっとおはなしは続きます。
次には大きな棚田に伺います。