銀玉水に着きました。
この広場みたいになったところから、10mほど尾根の南への踏み跡を下ると水場があります。
たいへんに美味しい水です。
山の草とか花とか虫とか-銀玉水

ちょっと休憩して登っていきます。
ここは、過去に道が掘れてしまって、石畳の工事がされたところです。道の横には、地面を保護するのにヤシ繊維が敷き詰めてあったのですが、これが厚過ぎたために、草たちが生えられなくなっていました。数年前に厚過ぎる部分をはがす作業を行ったところ、草たちはだいぶ生えてきました。昨年よりもずいぶん多いかなと思います。
山の草とか花とか虫とか-回復する植生

写真が暗く撮れてしまって残念ですが、ウサギギクです。花の時期ですね。
山の草とか花とか虫とか-ウサギギク

これは悩ましいところですが、キタヨツバシオガマと呼ばれるシオガマギクの仲間かなと思います。ヨツバシオガマよりも大きく、花がゴウジャスに付くようなことです。(今回は、下半分ほどがもう花が終わっておりましたが)
ぼくの図鑑にはヨツバシオガマしか載っておらず、図鑑の写真とこの山のこの花を見るとかなり花の付く数に違いがあります。もうちょっと資料にあたってみないとよくわかりませんね。
飯豊以北のヨツバシオガマは、キタヨツバシオガマである、というように書かれたネットのページもありました。これはちょっとあちこち調べてみたい草です。
山の草とか花とか虫とか-キタヨツバシオガマ

鮮やかな色合いのハクサンフウロ。黄色のはニッコウキスゲのようです。
山の草とか花とか虫とか-ハクサンフウロ

こういう景色ね、好きなんですよ。こういう景色。
山の草とか花とか虫とか-草原

小屋の手前のピークのところまできました。ガスがかかっておりますね。
山の草とか花とか虫とか-小屋手前のピーク

中岳はガスの中です。
金玉水の上部に残雪がありました。三角形のやじりのようなかたちですね。
山の草とか花とか虫とか-金玉水上部

奥の院に手をあわせて
山の草とか花とか虫とか-奥の院

小屋へ向かう道の左側、ガンガラ沢方向の斜面。
黄色く見えているのは全部ニッコウキスゲなのでしょうね。何本咲いているのでしょう?
山の草とか花とか虫とか-山腹

小屋に着きました。小屋の前にちょうど小屋番さんが出てきており、歓迎をいただきました。
今回の出発は、朝の9時23分。小屋のこの写真は12時43分となっています。3時間と20分の登りでした。草の写真を撮るのをちょっとがまんすれば3時間はかからなそうですが、それでは山に来た甲斐がないですものね。荷物が軽いと、やはり3時間ほどで着くのだなあと確認できました。
山の草とか花とか虫とか-小屋

小屋の横の広場のようになったところから、谷間を覗いてみます。
ここはY字雪渓の上のほうになっています。
山の草とか花とか虫とか-Y字雪渓のうえのほうから

このあとは、小屋番さんとコーヒーを飲みながらあれこれはなしをしたり、付近の草を眺めたりして過ごしました。
今回は小朝日岳には登らずに、巻き道を行きます。
巻き道は、山登りをなさらないかたにはなじみの無い言葉かもしれませんね。
尾根のままに進むと、連なる全部の山頂を歩かないといけなくなりますが、途中から山の中腹を横断して、上り下りを少なくするのが巻き道です。歩く距離は長くなってしまうこともありますが。
山の草とか花とか虫とか-巻き道

進んでいくと、小朝日から下ってくる道と、大朝日へ向かう道の途中の熊越えというところでまた合流します。
山の草とか花とか虫とか-熊越えの分岐

少し進んで振り返る小朝日岳。
山の草とか花とか虫とか-振り返る小朝日岳

南側の谷間を覗きこむと、まだ雪が残っております。
山の草とか花とか虫とか-谷間に雪

大朝日岳は山頂は見えません。小屋は見えてきました。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳にガス

このあたりまで来ると、もう高い木は無く高山という雰囲気ですね。(標高は1500m~1550mくらいのようです。雪が多く、風が強いために標高の割合に高山の植生になっているのでしょうね。)
途中の岩の出たところに、朝日連峰には珍しいペンキマークがされておりました。
ここは雪庇が左側に出来るところで、人が歩くのと、雪が融雪にともなって植生を傷めてしまうのか、岩が露出している箇所です。斜面のざれた下のほうへ進んでしまう方があるようです。
山の草とか花とか虫とか-ペンキマーク

タカネマツムシソウがありました。
ちょっと波打ったような不ぞろい感のあるフリルやリボンのような雰囲気の花びらですね。
山の草とか花とか虫とか-タカネマツムシソウ

一株だけ色合いの薄いものがありました。ほんのりピンク、という色合いでありました。
山の草とか花とか虫とか-ピンクのタカネマツムシソウ

銀玉水のある尾根の北側に多めに残雪が残っています。
山の草とか花とか虫とか-銀玉水 北の残雪

Y字雪渓はI字になっていましたが、それでもまだ雪は豊富ですね。
多くの年では、すっかり消えてしまうのでなく、そのまえに雪の季節になるように思います。
山の草とか花とか虫とか-Y字雪渓はI字に

豪華に咲いたハクサンシャジン。
山の草とか花とか虫とか-ハクサンシャジン

ヤマハハコの群生。
こういったものを眺めながら、細かく登って、平坦なところを歩いて、風は涼しく。
曇ってはおりますが、極楽です。
山の草とか花とか虫とか-ヤマハハコ

ナカツル尾根の手前の尾根にガスが降りかかるように大朝日岳から、くるんと巻き込むように流れてきます。
山の草とか花とか虫とか-霧の尾根

もうちょっと進むと銀玉水に至り、そこからはもう一息で小屋へ着きます。
一服清水から発ってハナヌキの分岐を過ぎ、だんだんと急になる古寺山への登りを30分ほど頑張ると三沢清水に着きました。
ここで水を飲み、パンをもふもふとひとつ食べ、てぬぐいを濡らしてしぼり、顔を拭きます。
10分ほどすごしました。
山の草とか花とか虫とか-三沢清水

三沢清水から、岩っぽくなる道を5~6分ほど登ると、道は突然平らになり、回りの木がちいさく見晴らしが良くなります。この日はちょっと曇っておりましたが、涼しく風が吹いてきました。
そろそろ古寺山です。
山の草とか花とか虫とか-古寺山の肩

道沿いにミヤマコウゾリナ。
このあたりからは道はそれほど登りがきつくなくなり、軽く駆け出したくなる気持ちよさです。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマコウゾリナ

古寺山山頂へは、11時15分ほどとなりました。
下山途中の方が一名おりました。
左奥に小朝日岳。
山の草とか花とか虫とか-古寺山

小朝日は見えていますが、大朝日岳はガスの中でした。晴れるかな、晴れないかな?
残雪が見えておりますね。
山の草とか花とか虫とか-小朝日、大朝日は雲のなか

このあたりから、草の様子が気になりながら進んでいきました。
エゾシオガマのようです。
山の草とか花とか虫とか-エゾシオガマ

こちらは葉が赤味がかっておりました。
花が横向きになってくるくるとトモエシオガマのようになっているところと、それほど横向きでないところとありました。
山の草とか花とか虫とか-エゾシオガマ2

クロバナヒキオコシのちいさく濃い紫色の花が穂になって咲いております。
山の草とか花とか虫とか-クロバナヒキオコシ

ちょっと離れると、咲いてるのかなんなのかわからないくらいにちいさい花です。
山の草とか花とか虫とか-クロバナヒキオコシ遠く

ミヤマトウキは、実になっているものもありましたが、これはまだ花びらが落ちたばかりのもののようでした。今年は花火大会を見にいけませんでしたが、花火に似た花は見られました。
山の草とか花とか虫とか-ミヤマトウキの花

道端のとあるちいさな湿地にひっそりとあるモウセンゴケ。
花のつぼみのついた茎を伸ばしていました。
モウセンゴケは名前はコケなのですが、顕花植物で花が咲くのです。
この様子だと、あと2~3日で咲きそうです。
山の草とか花とか虫とか-モウセンゴケの花

小朝日岳のふもとまでやってきて、今回は巻き道を行くことにしました。
巻き道への分岐のところにあったスゲ。
これは穂の様子から察するにミノボロスゲでしょうか?スゲはたくさんあり、植生としてはきっと重要なものなので、わかるようになったらきっと楽しく、新しい草たちの世界が見えてくるかもわかりません。
山の草とか花とか虫とか-ミノボロスゲ

曇っているのは残念ですが、陽射しの暑さがなく、風はほどよく吹き、歩いて出てくる汗と吹く風の涼しさとがちょうどよくたいへんに心地よく進んでまいります。