のんびり更新になっておりますが、いよいよ観察会のはじまりでした。
参加者は結構たくさんおりました。親子連れはもちろん、奥様たちが数人で参加している方もありました。うちの近くでも自然観察会も、女性は割合に積極的に参加してくださる方が多く感じますが、男性は子どもや奥様が一緒でないとあまり参加しない感じがしております。自然観察の好きな男性は、そちらこちらに単独で行っている、ということがあるかもわかりません。
観察会スタート

最初は、日当たりのよい草むらでもって、「ここの近くにいる虫を探してみましょう」というものでした。
参加者のひとりが、ちいさなゴキブリを発見してくれました。
可愛いですね、これは可愛らしいです。お預かりしたら指の上をちょろちょろと歩き回ってくれました。
ゴキブリの赤ちゃん

今回はガイドさんがお二人ついてくれたのですが、ガイドさんが探させたかったのはカマキリの卵であったようでした。
オオカマキリの卵がありました。カマキリは卵で冬を越すのですね。ということでした。
オオカマキリの卵

すぐ近くに成虫もおりましたよ。
オオカマキリ

参加者たちはだんだんと目が慣れて、虫を見る目線になっていきますね。
ちかくのクリの木に大きなアブラムシがたくさんおりました。これは立派です。
クリの木の大きなアブラムシ

散策路になっているところを移動しながら次の観察対象を探していきます。
次にあった卵は、チョウセンカマキリのものということでした。
チョウセンカマキリは成虫はオオカマキリそっくりですが卵はかなり様子が違いますね、ということです。なお、名前にチョウセンとついておりますが、在来種とのことでした。
チョウセンカマキリの卵

近くにあったヘクソカズラの実。可愛らしいですね。つやつやっとしてまん丸で、大事なもの、という感じがします。
ヘクソカズラの実

コンクリのブロックの壁になっているところに移動して見つけたのはまた違ったカマキリの卵だそうです。これはハラビロカマキリということでした。
ハラビロカマキリ 卵

後で見つけたのでしたが、ハラビロカマキリも成虫がおりました。名前のとおりおなかが幅が広いというか、短いというか。
やはり暖かいのでしょうね。虫たちはまだ活発に活動しているようでした。
ハラビロカマキリ成虫

この近くにたくさんいたのはクビキリギスというキリギリスの仲間でした。
これは緑色。
クビキリギス緑

種類は同じクビキリギスなのにこちらは茶色。なんで色がふたつあるのでしょうね?
クビキリギス茶

次に向かったのは、建物の日の当たっている壁でした。
秋の陽射しの中をテントウムシたちが集まってきています。(しばらく前にうちの近くのテントウムシの群れを紹介しましたが、ここでもテントウムシたちは群れておりました。うちの近くほどの密度はありませんでしたが。)
壁にテントウムシたち

ここで、ちいさな袋を配布いただきまして、さあ皆さん、テントウムシを捕まえてみましょう。ということになりました。
皆さん、素直に頑張って捕まえておりました。
テントウムシ

ぼくはちいさなカメムシも捕まえました。ほんのりと緑色で金属光沢があります。ムラサキシラホシカメムシでしょうか。
ちいさなカメムシ

そんなふうにしてみんなで捕まえていくとこんなにたくさん集まりました。
たくさん採れました

これを、模様の数や地色でわけてそれぞれに数えてみたりしました。
この日のここでは、地が黒に赤い斑点がふたつのタイプのものが圧倒的に多かったようでした。
模様で分けてみましょう

実際にはいろいろ興味深く解説をいただいたのでしたが、詳細に書くと書ききれませんので、興味のある方はぜひ参加なさってください。
こういった観察会に行ってみると、ははあ、なるほどなあ、という感じがあります。ガイドさんたちはやはりプロなのですね、見せ方や流れの作り方が上手だなあという感じがいたしました。
ぼくももっと勉強せねばなりません。
帰り際のこと、ガイドをしてくれたうちのお一人から、「なんだか他人の気がしないのですが、あなたは・・・同じ業界の方でしょうか???」なんて・・・(なんでそう聞かれたのかわかりませんでしたが)。

いえ、ただの旅のものです。と切り抜け、その後は友人と大宮の町の散歩に向かいました。
寒くなってまいりましたね。山形はいよいよ本格的な雪の季節になり、朝から雪がもさもさと降ってきて、庭先は真っ白になりました。
今日は雪の積もる前にクリの木の枝の整理の続きをしたいと思っていたのに、雪が止まないものだからちょっとね、刃物の手入れをしたり本を読んだりしていたらもう昼になってしまいました。

さて続きです。園内にもコセンダングサがありました。
(こうして改めてみると、埼玉の明るい雰囲気の晩秋の風景はよいものですね。山形とは雲泥の差です)
コセンダングサ

園内には、ちいさな池、湿地のようなのが点在しておりました。画になりますね。
水辺

ヨシの原っぱ。ヨシの茎が立ちこんだ中から、小鳥のにぎやかな様子が聞こえてきました。
なかなか姿が見えないのですが、時折見えるのはスズメなどでした。
鳥の撮影にいらっしゃる方が多いようです。中にはものすごい大きさのレンズなどを付けている方もありました。
よし原

水辺のほとりについていた足跡です。
中央のはっきりした足跡はなんでしょうね?う~ん。
右上にも似たような足跡があり、右上の足跡からひとつ内側のものはタヌキのものに見えます。
でも、中央の足跡はタヌキではなさそうです。タヌキの足跡は、キツネとネコを足して割ったような形ですからね。指のあとはそんなに長く分かれてはいないだろうと思われるのです。
ぼくのまだ見たことがないアライグマあたりの足跡なのでしょうか?
足跡

散策路は、池のあちらとこちらとにあります。
受付をした建物から見て池の対岸にやってきました。建物は雑木の林に包まれるようにありました。
池と建物

ムラサキシキブと野鳥の撮影に夢中な方。
ムラサキシキブ

少し進むと、池の中に向こうに渡れる橋が続いておりました。
橋の上から青く輝く小さな影が見えました。(え?見えないって?)
かわせみがいた

悔しいことに望遠レンズを持っていなかったので大きく撮られませんでした。
みなさんが望遠レンズを持ってここにやってくる理由がわかりましたね。
この写真の一瞬前には魚をくわえていたのですよ。
カワセミアップ

バランス感覚の良いカモたち。水かきのついた足でも上手に木に乗るものですね。
さすがに木々にはカモたちの姿は見かけませんが、枝々に鈴なりにとまるカモの群れなどは想像してみると面白いですね。水鳥でしょ~が、あなたがた、と思ってしまうことでしょう。
でもこの様子を見ると、木々にとまれないこともなさそうですよね。
カモたち

水面に小さな魚がいるのが見えました。
めだかがいた

これも望遠レンズだったなら、ということで、引き伸ばしてみましょう。
でも影くらいしかみえません。
聞くところによると、ここにはメダカがいるそうです。(先ほどのカワセミが捕まえていたのはモツゴかなにかであろうということでした。
メダカはぼくの住む山あいにはいないものでこのように泳ぐ姿は見たことがありませんでした。また、野生のものは数をかなり減らしているとのことです。
めだかアップ

観察会の時間が近くなってきたので建物に戻ることにしました。
足元にあったちいさなウツボグサみたいな花は、これも後で聞いたらキツネノマゴというものであるとのことでした。
キツネノマゴ

この後はカマキリやテントウムシを追いかけたりします。
さて、ようやくの到着です。
今回訪れたのは、埼玉県の北本自然観察公園というところでした。
園内の案内図があります。
公園の範囲は東西に弓形のようになっております。
ここに歩いてくるまでの地形の様子と図からすると、東側を上流にしてひとつの水の流れがあり、これに沿って池や湿地が形成されたひとつの谷間を園としたように見えました。
このあたりの地名が「荒井」となっていることからおそらく東側のどこかに湧水するところがあるのでしょう。荒川の川のへこみに対しての河岸段丘のふちがこのあたりなのでしょうね。
案内板

橋をわたってちょっと進んだところに建物があり、そちらで午後からの観察会の受付をしてもらいました。まだちょっと時間がありましたので、園内を散策することにしました。

建物のすぐ前の花壇には、ヌスビトハギがありました。
こんなふうに野草をピックアップしてあるのが面白いですね。(ここまでの道ではヌスビトハギは見かけておりませんでしたから、もしかしたらここでは珍しい植物になっているのでしょうか?)
ヌスビトハギの花壇

気ままに園内を散歩します。
看板が立っていて、草地を再生しておりますと書いてありました。
そうなのです、ぼくもそうだなあと思うのは、なんでもないような草地や湿地というのが現在は減りつつあるのです。
かつて屋根を葺いていた材を採るのに、各地に草地や湿地があって、定期で刈り取ることでそのままの草地の状態が長らく保たれていたものが、今は屋根を草で葺かなくなったことでだんだんと無くなっているようなのです。それと、そういった草地、湿地は住宅地として造成しやすいのでね、特に街近くのそういった土地はおうちが建つのですね。
草むらの再生

この日は快晴で、園内は暖かく昼寝をしたい気持ちでした。
雑木の道

こちらにも草むら。
草むら

周りの雑木林は、大きな木としてはコナラやケヤキを主体にしていろんなのが生えておりました。コナラの葉なども、山形のとはちょっと雰囲気が違っていたりして興味深いものでした。
これはアオキですね。
アオキ

クワ。山のクワか、野生化したクワかはわかりませんでした。
クワ

林床には、このササが多く見受けられました。後で、園の方へ聞くと、アズマネザサというササであるとのことでした。これは以前に那須で見たことがあります。雪の深いところには分布していないササのようです。
アズマネザサ

ニワトコにカマキリの卵が産み付けられておりました。
ぼくの背丈以上の高さに産まれてあったのですが、カマキリの卵の高さが雪の深さを示すというのはやはり迷信なのでしょうか。
ニワトコとカマキリの卵

暖かな陽射しに誘われてか、ナミテントウが日向ぼっこをしておりました。
ナミテントウ

このあとは水辺を歩きます。