フインキーのふんいき レビュー -94ページ目

DVD「幸福の鐘」 レビュー

SABU監督。

幸福の鐘 デラックス版 [DVD]
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スコア選択: ★★★

勤めていた工場の閉鎖により、突然職を失った男(寺島進)が行く先々で珍しい出来事に巻き込まれるロードムービー。


こんな映画初めて。

主人公が一言も話しません。
もちろん周りの人は話しかけてきます。
が、寺島進は一言も話さない(笑)
きっと聞き上手なんでしょうね。

そのため無音の部分が多く、途中眠くなりました。
でも、寝るのは損!
最後まで見て良さが分かる作品だから。
ラスト、幸福の鐘が鳴ったとき、幸せな気分で見終わってることでしょう。

沢山の出来事が90分の中に凝縮されてます。
まるでジェットコースターのように進み、2、3日で起きた出来事とは思えない。
こんな異常体験したら人に話したくなるだろうな~。

メイキングでサブ監督は好きな事をとことんみたかったと言ってました。
固定カメラの多様や、セリフ、あり得ない出来事などなど監督の才能が大いに発揮された内容だと思います。

小説「黒と茶の幻想」 恩田陸

上下巻。
同筆者の「三月は深き紅の淵を」の1章で語られた物語です。
"三月…"は呼んだんですが、完全に忘れてしまいました。
また読もうかな。

黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)/恩田 陸
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スコア選択: ★★★★

学生時代に同級生だった4人はY島へ旅に出る。
そこで各々考えてきた”美しい謎”を披露していき、物語は核心に迫っていく。
それぞれ内に秘めた過去が明らかになったとき、待っているものは・・・


毎回思いますが、恩田陸 は登場人物を魅力的にみせることに長けていますね。
美少年や美少女、影があって幻想的でなぜか惹かれるものがあります。

今回の話を簡単にすると、4人が自分の過去の話をみんなに話すというもの。
「ネバーランド」や「夜のピクニック」の大人verと考えれば遠からず。

構成は各章1人ずつ割り当てられ、時間に沿って彼らの状況や考えが描かれます。
利枝子は"起"、彰彦は"承転"、蒔生は"転"、節子は"結"と、各人うまく割り振られており、謎を残し次の人にバトンタッチ。
当事者と読んでる人しか知らない謎という、この背徳感がまた良い。

盛り上がるのは彰彦の最後の方で、ここまでは我慢、それからは驚くほど面白くなってきます。
最初の方でやめるのはもったいない。
でも、明るい話ではないので、暗いのが苦手な人はやめたほうがいいかも。

個人的に好きなキャラは節子。
このサバサバとしてるけど、人一倍友達思いの性格が好き。
蒔生を本気で怒る場面とかよく表れてるな~と思います。

DVD「クローズZEROⅡ」 レビュー

三池崇史 監督。
前作 がとても面白かったので、楽しみにして見ました。
今作は前の8ヶ月後という設定、完結篇です。


クローズZERO II プレミアム・エディション [DVD]
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スコア選択: ★★★

前作で壮絶な闘いの末に芹沢(山田孝之)を倒した源治(小栗旬)。
鈴蘭高校は因縁の深いライバル高校・鳳仙学園と休戦協定が結ばれていた。
しかし、源治はその協定を破ってしまい、学校全体を巻き込む大規模な戦いが繰り広げられる・・・


うーん、キャラで押し切った感が否めない。
続編なので主要キャラのストーリーが無いのは仕方ないが、新キャラのストーリーが皆無。
前作あった人間味のある胸が熱くなる話も無く、あるのは格闘シーンばかりで残念でした。

前作を見た人なら説明いらないくらい強烈なキャラをもった登場人物たち。
分裂した仲間が一つにまとまるところや、芹沢、源治と鳳仙の一騎打ちなどいいシーンもあります。
でも、これだけのキャラが揃った作品だからこそ、人間の外ではなく内に絞った、ワクワクするものを作ってほしかった。

完結篇とは言いつつも、続編ある気がするなぁ。

ドラマ「24 シーズンⅥ」

シリーズ6作目。
今回のテロは爆弾。

24-TWENTY FOUR- シーズン6 ハンディBOX [DVD]
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シーズン6も長かった~。
特に中だるみなどは無いんだけど、全24話を見るには相当な覚悟が必要です。
一つ一つの出来事は衝撃的でうそ!?ってなりますが、全体でみると初期の衝撃はどこへやら。
やっぱりマンネリかな、と思います。

見どころは
・ジャックの親、兄弟のテロとの関わり
・マイロとナディアの恋
・クロエとモリスの痴話喧嘩
・弟パーマー大統領の男儀

個人的に好きなキャラはモリスでした。
顔はバリバリの悪キャラなのに、女性想いのいい奴(笑)
彼のおかげなのか、クロエは大分落ち付いてきました。

今回改めて浮き彫りになった、CTU本部への物理攻撃の脆弱さ。
コンピュータに強くても、武力で来られたらおしまいて…
それはそれはピンチです。


このシリーズは一体どこまで続くのか。
内容より、そのほうが気になったりします。

VHS「ポストマン・ブルース」 レビュー

SABU監督。
1997年公開作品。

ポストマン・ブルース [DVD]
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スコア選択: ★★★★★

郵便配達人の沢木(堤真一)は刺激のない毎日に飽き飽きしていた。
そんなとき手紙の届け先で、ヤクザになった昔の友人(堀部圭亮)と出会い、沢木の人生の歯車は勝手に回り始める…


この監督はセンスが良いですね。
音楽もストーリーも迷いがなく、とても完成度が高い。

どこが面白いかというと、1つの小さい出来事が本人の知らないうちにどんどん肥大していくところ。
ただ手紙を届けただけなのに、勘違いに勘違いが重なり、メディアも巻き込むほどに大事件に(笑)
こういった話(展開)は大好きです。

ここまで話が大きくなると最後失速するのではないかと不安でしたが、全くの杞憂に終わり、衝撃的なラストに鳥肌が立ちました。
ここまで後腐れなく終わってくれると、逆にスッキリ!

沢木役の堤真一の自転車を漕ぐにこやかな表情が心にグッときます。
悲惨な現実と良い事をしてるときにこぼれる笑顔とのギャップが切なくも悲しい。

内容は最高ですが、残念なのはDVDがレンタル解禁してないこと。
でも、セル版を買ってもいい程の傑作であることは確かです。