フインキーのふんいき レビュー -93ページ目

DVD「世界で一番美しい夜」 レビュー

天顔大介監督。
文化庁推薦のファンタジー映画。
160分の長編。

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スコア選択: ★★★★

日本の西の外れにある小さな過疎の島が出生率日本一に認定され、政府から表彰を受けることになる。
なぜこの村は"出生率日本一"になったのか?


世界を幸せで満たす方法、この着眼点が面白い。
文明が進化するごとに人は不幸せになっていく、では退化すればいいんだ!そうしよう!
簡単に言えばそんな話。

オープニングから劇画タッチの寓話が描かれ、見てる人の心をしっかりキャッチ。
殺人容疑を調べる新聞記者が主人公、ミステリかと思いきや、ちょっと笑えるファンタジーでした。

コメディやオカルト要素が入りつつ、不思議なストーリーは決して破綻しておらず、ありえるかもと思ったり…
適度に刺激的で、160分最後まで面白く見ることができます。

ただ、股間に合言葉を叫ぶところや人が蛇になるところなど、おバカが過ぎるんじゃないかと思う部分があったので★-1。

この作品、レンタルだとエロのコーナーにあるため、借りれない人もいると思います。
そんな人はいっそ買ってしまいましょう(笑)
レンタル店、そこらへんのアダルト映画と一緒にしてもらっては困ります。

DVD「青い鳥」 レビュー

中西健二監督。
原作は重松清の同名小説。

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スコア選択: ★★★★

生徒の自殺未遂で大きく揺れていた中学校に、臨時教師の村内(阿部寛)が赴任してきた。
村内の最初の挨拶に生徒たちは驚く。
彼は吃音症で上手く喋れないのだ。
自殺未遂で転校した生徒の机を元の場所に戻し、先生は転校した少年に声をかけ続けた…


若い人(中高生)にぜひ見てもらいたい。
イジメの残酷さを間接的に伝えるメッセージ性の強い内容です。

この物語に出てくるイジメは一見、イジメではなさそう。
でも結果的に自殺にまで追い込んでしまったのだから、悪いことなのは明らか。

一体どこからがイジメなのか、そこの線引きが難しいですよね。
誰かを嫌うのもイジメになるのか?
ひとつの答えがこの作品にあります。


転校した生徒の机を戻し、毎朝生徒の名前を呼ぶ、意味のなさそうな竹内の行為。
その真意はとても深く、納得させられるものがあります。
ラストの本郷奏多、阿部寛の真に迫る演技に鳥肌立ちました。

これを見ると中学校教師の大変さが良く分かります。
吃音でうまく喋れないために生徒にバカにされ、悪ガキに授業の妨害をされる。
そんな生徒にどう対応していくのかも見ものです。

DVD「天国はまだ遠く」 レビュー

長澤雅彦 監督。
原作は瀬尾まいこの同名小説です。

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スコア選択: ★★★★

自殺のため山奥にやってきた千鶴(加藤ローサ)は宿屋たむらに泊まり、睡眠薬を大量に飲んだ。
しかし、一日中眠りこけた後、目が覚めてしまう。
千鶴はそこの主人・田村の素朴な温かさに触れ、再生していく…


あー、あらすじで全部書いちゃった。
はい、これだけの話です。

あらすじを無視しても、田舎での人々の生活とか、そこで生まれるドラマとか細かい(非?)日常的な部分で楽しめる作品になってます。
全然ドラマチックでなくても、何気ない一言や行動でどれだけ心が温まるか。

このご時世、千鶴のように仕事で上司やお客の機嫌が気になって、怖くて、でも何言われるか分からないから休めない、社会から外れると生活していけない…だからと人生のレールから外れてしまう人も少なからずいると思います。

そんな人から見ると、この映画は綺麗事に映るかもしれません。
でも、全て解放して田舎の綺麗な空気の中で生活すると何か変わるかも!って自分はそう思います。
自殺する以外にも逃げる場所はいくらでもあるんじゃないでしょうか?


主演がお笑い芸人だといって侮っちゃいけない映画でした。

DVD「空中ブランコ」 レビュー

舞台作品です。
原作は奥田英朗 の同名小説。
原作が好きなので見てみました。

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スコア選択: ★★★


空中ブランコのフライヤーである公平は、キャッチャーと息が合わずここのところ失敗の連続だった。
「失敗の原因はキャッチャーのせいだ!」、「俺をエースの座から引きずり降ろそうとしてるんだ!」と叫ぶ公平を見かねて、同僚たちは医者に診てもらうことを勧める。
しぶしぶ病院に向かう孝平であったが、その病院でとんでもない医者・伊良部(宮迫博之)と出会う…


小説の中でも「空中ブランコ」の話だけを舞台化したものです。
それほど長い話ではないのですぐ終わるのかと思ったのですが、色々と肉付けしてあり結構長い(130分)です。

この肉付けした部分は後半にいくほど増え、ラストは何が何だか…

伊良部のハチャメチャ度が許容範囲内で、もっと悲惨でもよかったかなと思います。
笑えるくらい問題を起こしたのに、最後にはしっかりと締める。
そのギャップが伊良部のいい所なのに、今回それが足りない…

舞台だからなのか、セリフや動きなど過剰な演出が目立ちました。
やっぱりあまり舞台は好きじゃないです。

あと、ナース(佐藤江梨子)が出てきすぎ!
出番少ないのは女優さん的にマズイのかも知れませんが、雰囲気が壊れてる気がしました。

伊良部役は「インザプール 」の松尾スズキ以外考えられない(笑)

VHS「はつ恋」 レビュー

深呼吸の必要 」の篠原哲雄監督。
音楽監督に久石譲。

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スコア選択: ★★★★

病床の母の頼みで、オルゴールを探しだした娘・聡夏(田中麗奈)はその中に古い手紙を見つける。
それは母が昔書いて出さずじまいのラブレターだった。
聡夏は手紙の相手である藤木(真田広之)を探しに行き…


普通にいいお話。
出てくる人も素敵な人ばかり。
また、道筋通りにいかないところも驚きや感動があって良かったです。

ダメダメの男を再生させていく成長ドラマ。
家族の暖かさを感じさせるホームドラマ。
この2本柱で構成されております。

これらの根底に初恋というエッセンスがあるんですが、上記の2つに的が絞られており恋愛映画というわけではなさそう。

今回思ったのは、憧れって恋じゃないんだな~ということ。
両思いになって初めて恋って言うんですね。
まぁ、人によって違う気もしますが…

母想いの娘を演じる田中麗奈がキュートでした。