フインキーのふんいき レビュー -103ページ目

DVD「水の花」 レビュー

木下雄介監督。
若干24歳での長編デビュー作です。

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スコア選択: ★★★★

母親に捨てられた娘・美奈子とその母にできた父親違いの娘・優の大人への成長物語。


セリフは最小限に、心情や状況を想像をしながら楽しむ静かな映画です。
心が揺れ動く劇的なシーンもないし、驚くような迫力のシーンもない。

あまり起伏のない映像なのに、一人一人の感情がすごく伝わってくる。
役者の力もありますが、これを24歳で作ってしまう監督には脱帽です。

こういう全てを説明しない、控え目で奥ゆかしい映画は日本人が得意なジャンルかもしれませんね。

見始めたら最後までしっかり見てほしいです。
監督も最後のシーンのためにこの映画を作ったと言ってるくらい、ワンカットから強い意志が伝わってきます。
そして、タイトルの意味も分かるでしょう。

残念なのは映像がザラザラしていて見にくいこと。
古い映画ではないので、わざとなんでしょうね。

DVD「ペイチェック 消された記憶」 レビュー

「ミッションインポッシブル2」のジョン・ウー監督。
2004年公開作品。
2回目の視聴。

ペイチェック 消された記憶 [DVD]
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スコア選択: ★★★★


100億円の報酬と引き換えに3年間の記憶を消される。
記憶を消されたマイケルは身に覚えのない封筒を手に、訳も分からずFBIから逃げる身になってしまう。
何が目的で記憶が消されたのか、彼はどうやって逃げのびるのか・・・


封筒に入っていた19個のモノが重要なキーとなってストーリーを盛り上げます。
記憶が消される前に未来の自分に託した自身を守るためのモノ。

記憶がないのに、使い方不明のモノがある。
見てる側はどうやって使うか分からないですが、主人公が段々と閃いていく様は見ていて気持ちがいいです。
これは「ボーンアイデンティティ」に似てますね。

こういった紐を解いていくように理解が進む話は大好きです。
見てる側にも解けるように作ってあれば最高でした。

ゲーム「アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝」

PS3のアクションアドベンチャー。
「クラッシュバンディクー」のノーティドッグが開発元です。
9月3日にベスト盤が発売になります。

アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 PLAYSTATION 3 the Best
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まるで映画の「インディジョーンズ 」のような、ジャングルや遺跡を探検できるゲームです。
このような世界観を満喫できるゲームはなかなか無いと思います。

謎解きやムービーなどの演出も凝っていて、大人が楽しめる作品になってます。
ストーリーはええっ!と驚くようなシーン、オカルト的なシーン、笑えるシーンもあり、まさに遊べる映画。

銃撃戦などの戦闘モノが嫌いな人も難しくないので取っつきやすいのではないでしょうか。
ただ、最後の方はホラーゲームっぽくなりますが。

財宝集めや戦闘などやりこみ要素がたくさんあります。
このやりこみによってボーナスで見れるギャラリーが増える仕組み。

このボーナスギャラリーは見ごたえたっぷり。
開発者のコメントやメイキングなんですが、ゲームってかなりの労力かけて作ってるんだなぁとしみじみ・・・
モーションキャプチャの映像を段階ごとに見比べできるのが面白い。
これ見ることでより一層楽しくプレイできること間違いなしです。

次作ももうすぐ出るので、これは間違いなく買いでしょ。

小説「水の殺人者」 折原一

今回も折原氏得意の叙述ものです。

水の殺人者 (講談社文庫)/折原 一
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スコア選択: ★★★

百瀬は名前と連絡先を記した自作の殺人リストを会社のコピー機に置き忘れてしまった。
それを見つけた上司はイタズラ心でそこに百瀬の名前を加えた。
これを機に百瀬を筆頭にして殺人リストの通り、人が亡くなっていく・・・
犯人はだれだ。


殺人リストに書かれてる人を主人公として8人が順に出てきます。
各章、誰と誰が関わっていてどんな人物か、どのように事件に遭うのか細かく書かれます。

この中で重要な位置を占めるのが殺人リストに載ってない、探偵の伊達。
客観的に見れる第3者の伊達のおかげでリストで関係の無さそうな人物もそれぞれ意味を持ってきて、物語に厚みが出ています。

このような一人一人語られる構成はとても面白くて好きです。

今回は誰の行動かしっかり理解できる構造になっているため謎解きのプロットが立てやすい。
が、思ってた犯人とはやはり違いました。

残念なのは、犯行の動機が弱いこと。
もっと強い理由が欲しかったな~。
前半の展開はとても良かったです。

DVD「ちーちゃんは悠久の向こう」 レビュー

兼重淳監督。
原作は日日日の同名小説。小説は読んでません。

ちーちゃんは悠久の向こう〈通常版〉 [DVD]
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スコア選択: ★★★

高校に入学したちーちゃん(仲里依紗)とモンちゃん(林遣都)が代々この学校にまつわる七不思議の真相を暴いていく、そんな話。
ではなく、強いて言えばモンちゃんとちーちゃんの恋愛ストーリーかなぁ。
詳しく書くとネタばれになるのでこのへんで。


この作品は前情報ない方が面白く見れます。
予告も見ちゃうとわかってしまうので見ないように。
今までに大々的に使われたネタなので、知らなくても早々にしてわかってしまうのですが・・・

見どころは林遣都のフレッシュな演技。
バッテリーのときは特に感じなかったのですが、彼は何て綺麗な顔をしてるのでしょうか。
ヒロインの仲里依紗より可愛いと感じたのは自分だけじゃないはず。要チェック!

ラストはパッと幸せを感じさせる展開で素敵でした。

そしてまさかエンディングで奥華子が聞けるとは。
雰囲気に合ってて良かったです。

恋愛ドラマであり、家族ドラマでもあり、ミステリでもある多様な顔を持つ作品。
でも、原作にはかなわないんだろうな。