俺の夢 | 望月雅継オフィシャルブログ「プロ連盟静岡支部長の負けちゃう麻雀」Powered by Ameba

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日本プロ麻雀連盟静岡支部長 望月雅継の麻雀日記

地方から東京へ夢を乗せて参戦中!!

AⅠリーグから静岡リーグ、静岡支部Lookupでのフリー対局まで、対局日記を中心に綴ります。

夢なんかも語っちゃおうかなぁ~。

俺の夢は、


“麻雀で飯を喰う”


ことだった。


それがいつしか、



“麻雀で天下を取る”


に変わり、


“麻雀を普及させる”


って形に変化してきたんだよね。


勘違いして欲しくないのは、今でも“麻雀で飯を喰う”って気持ちは変わらないし、“麻雀で天下を取る”って気持ちも全く変わらない。


鳳凰位戦リーグを引退したのは、色々な思いがある中での俺の一つのケジメの取り方であって、違う道を歩んで天下を取りたい気持ちはまだまだあるからね。

そして“麻雀を普及させる”って事。


これは自分の麻雀プロの在り方を模索している間に、絶対に必要だと思ったから今に至るってわけで。


話は20年近く前に遡るんだけど。


当時自分は、麻雀プロとして大成する為にはどうしたらいいか?って事を日々考える毎日を送ってた。


その中で自分の頭の中に浮かんだ方法は、


・上京し麻雀荘でメンバー業をやりながら雀力を磨く
・当時所属していた中部本部のある名古屋の麻雀荘でメンバー業を行う
・地元静岡(浜松ね!)で麻雀荘を開き、プロ連盟の支部を開設して地元に根付いた活動をしながらプロ活動を行う


どれもこれも一長一短でね、正解はないって思ってたのさ。どの道を選んでも失敗はあるし。


そんな中、ご承知の通り自分は地元浜松に『Lookup』を開店し、日本プロ麻雀連盟静岡支部を立ち上げたわけ。

何故その道を選んだか?というとね、それはその道が一番困難で大変な道だと思ったからなんだ。


お金もかかるし、熱意も必要。
後戻りは出来なくなるからね。


だからこそ、覚悟を決める意味もあって、自分は麻雀荘を開き、静岡支部を立ち上げたってわけ。


その後の活動は…見ての通り。

一回だけだけど、夢だった鳳凰位も獲得出来たし、最初は7人でスタートした静岡支部も、20人のリーグ戦だった静岡リーグも、ゆっくりと時間をかけて今の形になったんだよね。


日頃常々、
『麻雀プロなんて偉くもなんともねぇ!』


って言ってる自分だけど、麻雀普及に関してだけは胸を張れるって思ってきました。


少なくとも、大手以外の地方での普及活動においては、自分が誰よりも頑張ってきたって自負はあるからね。同志は全国に何人もいるけど。


麻雀を楽しんでもらえる環境を作ること。
競技麻雀を行う環境を整えること。
麻雀プロとしての活動を体現する環境を作ること。

それが『Lookup』であり、『静岡支部』であり、“麻雀荘”なんだよね。俺にとって。


今、麻雀を、麻雀プロを取り巻く環境は劇的に変化しようとしています。


自分たちの仲間の麻雀プロからもスター選手が生まれ、ようやく麻雀だけで飯が食えるようになる、俺がずっと思い描いてたような夢の世界に突入するわけです。


それはとても素敵で素晴らしいことだし、自分も出来る限り協力し、サポートしようって思ってる。

だけどね…一つだけ。

麻雀を楽しむ環境や、競技麻雀を行い普及していく為の環境は共に守っていってほしいと思うんだ。

兎角今までは、

麻雀=ギャンブル


と考えてる人たちが多かったんだよね。それは間違いないし、麻雀が普及していく過程では避けては通れなかったと思うんだよ。だって俺たちが麻雀と向き合い始めた時からそうだったんだから。


でも今は、麻雀が優秀なコミュニケーションツールである事は周知の事実だし、認知症予防にも有効な、誰もが楽しめるゲームである事は間違いないわけで。



麻雀大会や麻雀サークル、麻雀教室やノーレート等で麻雀を楽しむような文化が、少しずつではあるけどゆっくりと根付き始めたと体感し始めた最中、麻雀を取り巻く環境が変化していくスピードが一気に加速し始めたって感じかな。


麻雀がギャンブルの一つとして受け止められるのは仕方ないけど、


麻雀=ギャンブル=悪


ではないんだよ。これだと、


麻雀=悪=ギャンブル


になっちゃう。だからこそ、麻雀をギャンブルのイメージから払拭する為の方法論の一つとしての“脱ギャンブルなんだろうなって。

ここまでは全く異論はないし、もちろん全て賛同するよ。問題はここから。


皆さんがどう思ってるかわからないけど、麻雀をギャンブルとして行う為の温床が“麻雀荘”ってのはどうしても違和感があるんだよね。


麻雀荘=ギャンブル=悪


って考えるのはやめてほしいって事。


例えはちょっと違うかもしれないけど…


DAZNでJリーグを観れるようになって、サッカーをやりたいと思う子供達が増えたけど、サッカーをやる場所がなくなっちゃった…って感じに似てるのかな?


スタジアムやチーム関連施設は充実してきても、学校や公園でサッカーをやるのを禁止されてるみたいな感じって言えばわかるかも。


映像媒体としては充実してきても、肝心なボールを蹴る場所がなければ、サッカーが上手くならないし、ボールを蹴る楽しさは体感出来ないんだよね。


これは自分が通ってきた道だから間違いないと思うのさ。一人でリフティングするのも大事だけど、仲間達とボールを追いかける方がもっと大事って事。


上記の話は一例でしかないけど…

麻雀も同じような形にはなってほしくないんだ。

麻雀というゲームが進化して、麻雀を楽しむ環境も変化してきたんだよね。


・麻雀をリアルに打って楽しむ人。
・仲間と打つ麻雀を楽しむ人
・ネット麻雀やゲームセンターでの麻雀を楽しむ人
・麻雀の対局を観て楽しむ人
・競技としての麻雀を楽しむ人


これはね、さっきのサッカーの話に例えると、


・欧州や南米のサッカーを観て楽しむ人
・Jリーグを映像で観て楽しむ人
・スタジアムに足を運んで応援する人
・仲間達とボールを蹴って楽しむ人
・競技としてのサッカーを楽しむ人


これってさ、どちらも“麻雀ファン”であり、“サッカーファン”だよね。楽しみ方は人それぞれだし、いろいろあるんだよって事を言いたいの。


映像媒体を充実させる事と並行して、子供達が自由にボールを蹴れる環境を整えてほしいんですよって事。日本代表やJリーグを目指す子供達が一人でも増えるよう、地域の環境整備にも力を入れてくださいよって事ね。


麻雀も同じでさ。


これから先、麻雀プロを目指す人は間違いなく増えるだろうし、映像媒体を中心とした麻雀プロを取り巻く環境は劇的に変化するだろうね。


そんな時に、それだけに注視するのではなく、麻雀プロを目指す若者が競技麻雀を打つ事が出来る環境を整えたり、一般の麻雀ファンの皆さんが麻雀を楽しむ場所を確保する事もまた、大切な事なんだと思うよって事なんだな。麻雀荘で麻雀をやる事自体は、決して悪い事ではないんだよって思うの。麻雀荘がなくなったら、困る人がたくさん出るんだよって事。麻雀ファンも麻雀プロも困るでしょ?だって対局したり稽古する場所がなくなっちゃうんだから。


自分が言いたい事は、


麻雀荘=悪


じゃないんだよ。って事。


麻雀荘がなかったら、俺は麻雀プロになってなかった。こんなに麻雀に真剣に向き合ってなかった。


『Lookup』を作って、『静岡支部』を作ったから、たくさんの仲間達や麻雀ファンの皆さんと出会う事が出来た。


それは正しい選択だったと今でも思っているし、これからも麻雀を普及していく為、麻雀プロを育成する為に自分の出来る事は全力で行っていくつもり。
自分の人生をかけてね。

麻雀プロのみんなも、改めて考え直してもらいたいわけですよ。
トッププレイヤーもね。


今までどれだけ麻雀荘にお世話になってきたのか。麻雀荘がなかったら、それぞれが今の自分があるのかどうか。麻雀荘で麻雀を打った事がないって麻雀プロって、あんまりいないよね。


いろんなお店がね、麻雀プロをゲストで呼ぶわけですよ。お客様の為に、麻雀ファンの為に。そして麻雀プロの為に。

麻雀荘の売上から、ゲストを呼ぶ事ってかなり大変な事なんだよね。みんなゲーム代が高い高いっていうけれど、よくよく考えたらものすごく薄利なわけでさ。ビジネスモデルとしては麻雀荘を経営するって事は間違ったことだと思うもん。経営者だからよくわかる(笑)

それでもゲストとして呼んで頂けるって事はどういうことか?って事ね。


売上の為、お客様の為でもあるけれど、麻雀プロの雇用の場を提供するって意味合いもあるんだよね。ゲストプロを呼ぶって事は。


それはつまり、麻雀普及の一環の側面もあるのさ。
それを忘れちゃいけないわけ。
スタッフとして働くプロも同様ね。


麻雀荘って、今まで何十年間にも渡って、麻雀業界を、麻雀プロ業界を支えてきてくれたんだよね。その恩義は忘れちゃいけないんですよ。麻雀プロ全体がね。


また、違う視点から見てみたら、麻雀荘で御遊戯されてるお客様にも支えていただいていたってこと。

それをしっかりと理解した上でね、新たなステージでの活動に邁進してもらいたいわけさ。自分はそう思う。


麻雀プロ業界が手のひらを返したように、『これからは麻雀荘には出入りしません!』なんて言われたら、それは自分の20年間を全否定されるってことだからね、もしそうだとしたら、本気で身の振り方を考えないといけないと思う。だからこそ全力で、


麻雀荘=悪


じゃないって事を声を上げていかなきゃって思うんだ。麻雀荘がなかったら、麻雀出来ないんだから。家でやればいいって話じゃないんだよ。

 
こんな事言ったら、麻雀プロとして干されちゃうかもしれない。
それでもね、誰かが言わなきゃいけないと思うから勇気を出して書いてみました。


やっぱり自分は、いつまで経っても麻雀ファンの皆さんの近くにいたいし、麻雀プロを目指す若者の為に頑張っていきたいと思うんだ。麻雀普及の為に、地方に根付いた活動を行う為に、静岡支部を盛り上げていきたいんですよ。その為には自分にとって『Lookup』が絶対に必要なんです。だから麻雀荘を経営していく必要があるんです。


『Lookup』がなければ、麻雀教室もノーレート競技麻雀打ち放題もGPC静岡リーグも出来ない。もちろん、静岡リーグだって静岡プロリーグだって出来ない。当然、静岡支部だって成り立たないわけで。


競技麻雀を楽しんだり、応援して頂く方々にはいつも感謝してます。イベントの際にお越し頂く皆さんも、自分にとっては大切なお客様。だけどそれだけではなく、貸卓や通常営業でお越し頂くお客様ももちろん大事。


毎日見えるお客様も、年に1、2回のご来店のお客様も、自分にとっては全く同じ大切な存在なんです。いつもそう思っています。


みんなに支えてもらって、『Lookup』は営業出来ているし、麻雀プロ活動も、麻雀普及活動も出来てるんですよって事が言いたいの。


麻雀荘を取り巻く環境は年々悪化しています。麻雀荘自体もずっと減少し続けています。


麻雀荘を取り締まる風営法も、何十年も前の法律だけに改正すべき時期に差し掛かっています。先輩方はあの手この手を使って働きかけてきていましたが、私達が思うような変革は出来ずにいるのが現状です。



麻雀プロ業界が劇的な変化を遂げる今、麻雀荘業界も新たな道を模索する必要があるんでしょうね。いろいろな活動を怠らないっていう条件付きで、麻雀荘を取り巻く環境も同時に変革していくような機運を高めないといけないな。それがどちらの業界にも携わる俺の役割なんだと思う。


麻雀荘を経営している以上、今、俺が一番上のステージでスポットライトを浴びる可能性はないのかもしれない。だけど、スポットライトを浴びる選手を育成する事は出来るからね。

映像媒体を観て麻雀に興味を持ってくれた麻雀ファンの皆さんと一緒に、麻雀を楽しむ事は出来るからね。


そしていつか、麻雀荘を経営しながらでも一番上のステージに携われるように出来たらなって思うのさ。地方に広がりを見せるであろうそのステージをサポートしたりね。



麻雀プロの在り方は様々だけど、俺は俺の信じる道を歩んでいく。

そしてそんな活動が、一人でも多くの若者が麻雀プロになる為のキッカケになればいいし、麻雀ファンの集う場所として、いつまでも『Lookup』があればいいなって思う。


それが今の俺の夢。


こんなヤツが一人くらいいてもいいよね?
批判を承知で思ってた事を書いてみました。干されたらその時はその時さ。

賛同してくれる人はイイねか、リツイートをお願いします(笑)

おしまい。
望月でした。