日本プロ麻雀連盟の望月雅継です。
たった今、第34期鳳凰戦A2リーグの対局を全て終えました。
麻雀プロを志して22年半。
麻雀プロになって21年。
鳳凰戦リーグに参加して18年半。
ここまで一生懸命戦ってきました。
今期は不甲斐ない結果となり、応援して頂いた皆さんには大変申し訳なく思っております。
放送をご覧になって下さった方々は既に承知頂いていると思いますが…
私、望月雅継は、
第34期鳳凰戦A2リーグをもちまして、鳳凰戦リーグから引退させて頂きます。
本当にありがとうございました。
今まで、沢山の御支援、御指導、そして応援を頂けた事、心から感謝しております。
約一年半前から、自身の進退に関しては悩みに悩み、苦しんできました。
私の人生の全てを賭けて戦ってきた鳳凰戦リーグ。
鳳凰位を獲ったら死んでもいいと思い戦ってきたリーグ戦。まさに私の人生の全てでありました。
自身のエネルギーを全て注いできたはずが、ふとしたキッカケで心身共にバランスを崩し、気がついた時には全てを失うことになってしまうのですね。
出来ることなら継続していきたい気持ちは今でもあります。ただそれは、何もかも中途半端に進んでいくことであると、敬愛してやまない方からご進言頂きました。
たった一人で、悩みに悩んで出した結論です。
後悔はないと自分を信じたいと思います。
この決断の理由は一つではありません。
追ってお話させて頂きますが、様々な理由が重なって出た結論です。
プロの生き方は様々だと思います。
最後の最後までしがみついて戦い続ける事もプロとしての在り方だし、
ベストパフォーマンスを出せなくなった時が引き際だという在り方もあるでしょう。
私は幸運にも、第23期鳳凰位を獲得させて頂きました。
この10年余り、鳳凰位の重さを痛いほど痛感しながら戦いを続けてきましたが、今期のパフォーマンスは歴代鳳凰位として相応しくない戦いであったと自覚しております。
このまま戦いを継続していくことは、“鳳凰位”の名を汚してしまうとも考えました。
もちろん、何クソと思いもう一度頂点を目指す在り方もギリギリまで模索しました。
しかしながら、現在私が置かれている現状や、後先の事を考えると、やはり今が決断の時ではないかと考えた次第です。中途半端な状態で戦っても、ベストパフォーマンスとは程遠い内容の麻雀になってしまいますからね。
自分自身がベストの状態で麻雀と向き合う事の出来ない現状は、やはり潮時なのでしょう。
他の様々な理由については、
・自身の心身の状態
・家族
・Lookup
・静岡支部
・他の立ち位置での仕事
・スケジュール
まだまだ細かいことは沢山ありますが、全てを総合して考えた結果、今回の決断に至ったわけです。
勘違いをして欲しくないのは、
リーグ戦を引退するだけで、麻雀プロを辞める訳ではありません。
寧ろ、麻雀プロを続けて行く為に、リーグ戦を引退させて頂くといった表現の方が正しいのかもしれません。
麻雀プロを辞める時は死ぬ時ですから。
生涯麻雀プロですからね。
生涯プロ連盟にお世話になりますから。
今まで通り、麻雀プロのお仕事は継続させて頂きます。
リーグ戦以外のタイトル戦には、可能な限り出場させて頂きますし、
ニーズがあるかはわかりませんが、ゲストに呼んで頂ければ全国どこでもお邪魔しますし、
麻雀格闘倶楽部やロン2も、出させて頂ける限り全力でプレイしますし、
映像対局のお仕事も、お声掛け頂けるならば全力で戦いたいと思います。こちらも需要があるかはわかりませんが。
もちろん、解説のお仕事もお声掛け頂ければ是非やらせて頂きますよ。
今までは、自分自身が光り輝くことを最優先にプロ活動を行なってきました。
しかしこれからは、麻雀を愛する皆さんの事を最優先に考えて、プロ活動を行なっていきたいんですね。
麻雀普及を第一にプロ活動を行なっていきたいんです。
麻雀プロになって21年。
今年になってようやく気付いたことがあります。
私は、麻雀が大好きですが、
麻雀を愛する皆さんの笑顔はもっと好きなんですよね。
全国各地、老若男女、今よりもっともっと沢山の方々が、麻雀を楽しめる環境を作ること。麻雀を愛する皆さんの沢山の笑顔を作ることが、これからの私の使命だと思っています。
新たな目標が出来ました。
新たな夢が出来ました。
それに気付かせてくれたのは、
今まで対局して下さった全ての選手の皆さんのおかげだし、
御指導頂いた全ての先輩方のおかげだし、
共に頑張ってきた仲間達のおかげだし、
いっぱい笑顔を下さった全国各地の麻雀ファンの皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
今まで連盟チャンネルをご覧下さって、私を応援して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
鳳凰戦リーグは引退しますが、これからも日本プロ麻雀連盟の麻雀プロとして、麻雀を愛する皆さんの為に頑張っていきたいと思います。
新たなステージで、新たな活動を幅広く行なっていこうと思いますよ。
これからも日本プロ麻雀連盟を、望月雅継を、何卒よろしくお願い致します。
平成29年12月26日
日本プロ麻雀連盟
望月雅継