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:Shinya yamaguchi
LONG TALL MARY
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JEDI BELT
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CAMISOL,LEGGINGS:STYLIST'S OWN
MODEL_KYARY
STYLING＆PHOTOS_Shinya Yamaguchi
きゃりーちゃんにモデルをお願いしたのには、
いくつか理由があります。
まずひとつは、単純に、
女の子に着せてみたいなぁと思っていたから。
Shinya yamaguchiに興味を持ってくれている方って、
女性の方がすごく多いんです、じつは。
最初のころから3～4割くらいは女性だったんですが、
小物類をはじめたということもあってか、
最近の比率でいうと、
そろそろ5割に届くんじゃないかというくらいで(^^;
そんな女性のみなさんに対して、
男の子のモデルしか出てないビジュアルというのは、
いかがなものだろうか？と。
(いくら、はじめちゃんがかわいくても。笑)
なかなか自分ごととして参考にするのは難しいだろうし、
そもそもが、性別をはじめ、
いろんなしがらみから自由になろうぜ！
ってところからはじまっているわけだから、
女性の立場からの表現だって、
あってしかるべきだと思ったんです。
そしてもうひとつは、きゃりーちゃん自身に、
こうしろうやはじめちゃんと同じく、
ほかの人には代えがたい特別な魅力を感じたからです。
この3人に共通するのは、
なにものにも囚われていないところ。
かんたんにいえば、自由だということです。
(じっさいのところがどうかはさておき、
少なくとも、「自由を希求してやまない」魂の存在を、
見る人に感じさせます。)
この、ことばにすればたった二文字の「自由」ですが、
これをいまの時代の中で、
しかも女の子で表現するということが、
どれだけ難しいことか…。
ことファッションの世界では、
女性のファッションというのはそれこそ、
無限のような選択肢があるように思えます。
でも、だからこそ、
女性特有の「村社会」的な要素が生まれやすいのも事実です。
そんななかで、ひょいと村から村を跳ねまわり、
いつでも自分自身が変化していくことをためらわない、
しなやかな強さを持った女性。
そんな、僕自身がそうありたいと思う理想の姿を、
彼女はまさに体現していたのです。
しかも、僕がファッションでやっていくことを決めたのと同じ、
17歳という若さで。
これからの新しい世代に対して、
Shinya yamaguchiのメッセージを伝えていくうえでも、
女性のモデルは彼女以外に考えられないと思いました。
なので彼女がこころよく協力してくれたことに、
いまはホッとしています(笑)
彼女のおかげもあって、
最近は10代の人たちもたくさん見てくれるように
なったと思いますけど、
ダメですよ～、かたまっちゃ。
いまのやわらかなこころを、
そのまま墓場まで持っていきましょう。
お互いにね。
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