お昼は、友達と会う約束をしていたので
少し早めに抜けさせてもらう。
着替えて、メイクを整え出掛けた。
友達は空港の近くに住んでいる。
会うのは5年ぶり。
毎年、誕生日にメールをくれる。
専業主婦で、二人の大学生のお母さん。
海の近くでご飯を食べることにしていた。
約束の場所へ赤い外車でやってきた。
久し振り♪
元気そうね。
お互いの近況と
地元の友達の話で
あっという間に時間は過ぎてしまった。
彼女は、三人の美人姉妹のまん中。
みんな、上品で仲の良い家族で育ち
今も、穏やかな暮らしぶりが伺えた。
改めて、今の私とは正反対と思ったけど
私は、彼女の生活はできないし
彼女もまた、他の人の暮らしはできないだろう。
10年前
私は、あのまま千葉で暮らし
中学生の娘の母親でいるとばかり思っていた。
今の生活は
想定外の出来事だったけど
あそこに戻りたいとは
今は思えない。
それくらい、エキサイティングな毎日だ。
当時、人生で一番落ち込んでいた頃
フラりと占ってもらって
あなた、人生、二度有るわよ。
両手に頭脳線がくっきり二本ずつあるでしょ。
こんな人は、一度では終わらない。
と、言われ
いえ、一度で充分です。
と、答えた覚えがある。
確かに
今が二度目なんだと思えてくる。
もし、
ひどく落ち込んでいる人がいるならば
その時ばかりではないですよ。
きっと。
と、伝えたい。
帰りの高速でそんなことを思った。
同じ時間を過ごした友達の幸せを願いつつ。
