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感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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この画像だと、なんだかアクションバトルサバイバル的なイメージなんですが、実はおっちゃんと青年のロードムービーなんです。

 

西海岸に住む主人公の青年夫婦。主人公は妻を自宅に残し仕事で東海岸にやってきます。ついでに妻の実家を訪問し義父母とディナーを共にするんですが、元軍人の義父とはなんだか気まずい雰囲気。

喧嘩別れのように義父母宅を出てホテルに帰った翌朝、妻と電話で会話している途中、突然通話が切れてしまいます。切れる直前に轟音が鳴り妻の不安気な声が。急いで西海岸に戻ろうとしますが、飛行機はすべてフライトキャンセル。電話も通じなくなり停電も起こり…。

仕方なく義父母宅へ向かうと義父が娘の元へ車で向かうと。義父とともに妻の元へ向かうことにした主人公。義父と主人公の二人旅が始まります。

 

嫁さんのお父さん役がフォレスト・ウィテカーでかなり強そうで怖そうなんですよ。あんな強面と二人旅はちょっと恐ろしいかも(笑)

仲の良くない二人のロードムービーということで理由も現状もわからない異常事態の緊張感と、旅する二人の不協和音が緊迫感を加速させます。

西へ向かうにしたがって徐々に増していくポストアポカリプス感。徐々に無法地帯になっていくというのは怖いですね。どこまで文明社会の常識が通じるのかわからない、いきなり襲われるかもしれない、逆にこちらが襲い掛かったら相手は常識人だった、なんてこともあるかもしれない。そんな状況の中旅をつづける二人。

事前に思ったほどアクション要素はありませんが、それでも充分興味深く見られました。

 

が、最後の投げっぱなし感は何なんだ(笑)

あまりにも放り出しすぎじゃないのか(笑)

ある意味衝撃のラストではありました…。

 

でもまあ過程は楽しめたから悪くはなかったかなあ。

 

この時期にあえてこの映画を見てみました。

未知のウイルスの世界的なパンデミックとそれに立ち向かう医療従事者たちを描いた映画です。

 

前半はコロナウイルスの蔓延を想起させる強烈なリアリティで背筋が寒くなる思いでした。「感染者が携帯を手渡した」「感染者の触ったドアノブに触った。」「感染者が飲んだ飲み物のグラスを片付けた。」それだけのことでどんどん広がっていくウイルス。

ウイルスに立ち向かうために最前線で調査活動をしている科学者が感染したり、買い占め騒動が起きたり、ネット上に無根拠な噂をばらまく人物が現れそれを信じる人々が懸命に立ち向かう科学者たちを非難したり。

 

映画の中とは言えマスクせずにおかしな咳をする人が出てくるとゾッとしました。あまりにも現実とリンクしすぎていて神経質な人は見ないほうがいいかもです。

 

後半はウイルスの蔓延によって無秩序と也暴動が頻発する、という現実を越えた展開になっていきますが、でも一つ間違えればそうなっていたのかもと思うと嫌な汗が出てきます。とくにアメリカではコロナウイルスが蔓延して売り上げが伸びたものの中にマスクや食料のほかに弾丸や銃が挙げられているそうで、下手な対応をすれば暴動も起きていたのかもしれません。そういう意味では現実世界はまだ理性的に対応できている…のでしょうか。

 

新型コロナウイルスのパンデミックを経験した今、この映画で描かれていることは絵空事ではないと身に染みて知ってしまいました。映画ではワクチンが開発され終息に向かいましたが、現実世界ではまだまだ安心できる状況ではありません。日本を含む先進国でピークを過ぎたとしても今後アフリカや東南アジアで大流行してしまう恐れもあります。

日本ではこれから本格的な大型連休が始まります。気を緩めることなく身を律していかなければ、と改めて強く思わされる映画でした。

コロナの影響で春ドラマが始まらない中、過去の名作ドラマが色々再放送されていますね。その中でもお気に入りがこれです。

バカリズムさんの脚本は基本的にどれも面白いので安心して見られるのですが、このドラマも例にもれず面白いです。

 

過去に戻ってやり直しがすることができるタクシーというファンタジックな設定なんですが、選択肢を選びなおすことで起きる変化だけが魅力ではなく、登場人物たちが選択肢に直面した時の葛藤や気持ちの揺れが興味深いのです。

 

それぞれの登場人物が何を思って何を選ぶのか。その結果どんなことが起きるのか。人生の岐路に立たされた人々の究極の選択はとても面白くハラハラさせられます。

 

そしてなにより狂言回し的な役回りの運転手・枝分(竹野内豊)の飄々よしていながら妙に人間臭い性格がこのドラマ全体のトーンをマイルドにしてくれます。選択肢に追い詰められた登場人物たちと、飄々とした枝分の噛み合っていないようで噛み合っているようで噛み合っていない会話(笑)にクスリとさせられます。

 

基本的にハッピーエンドなドラマなので変なストレスなく見ることができる、ストレスフルなこの時期に見るにはとても良いドラマだと思います。

 

 

またまた何にも考えずにみられる映画の感想です。

まずは「グレートウォール」

 

 

マットデイモン主演のアクション映画です。

万里の長城で人知れず行われた闘いを描いたもので、騎馬民族の侵入から中華を守るために築かれた万里の長城が実は恐ろしいモンスターに対する防壁だった、とかなんとかまあそんな事はおいといて(笑)

 

長城での戦闘シーンの美しさ、カッコよさ、それを愛でる映画です。そしてなによりヒロイン役のジン・ティエンという女優さん。彼女がとんでもなく美しいですね。

こんな感じで強く美しい女将軍なんです。

ちょっと幻想的な戦闘方法(でも意外と残酷ですが)と相まってとても魅力的です。

 

ストーリーに関しては特にいう事もないんですが、あえて言うなら、黒色火薬を盗むというサブストーリーは邪魔だったかなあ。それよりももっともっと絶望的で美しい長城での戦闘を描写してほしかったです。

 

さて、お次は邦画です。

越前攻めに失敗して敗走する信長を、捕らえたはいいけど三人も捕らえちゃってどれが本物!?

どれが本物か見極めようとする側と、見破られまいとする側の騙し合い的なコンゲーム的なお話なんですが、「とりあえず三人とも斬って、信長の顔を知ってるやつに首実検させてしまえばいいんじゃないの?」という根本的なところが曖昧なまま進んでいくので、なんだか奥歯にものの挟まったような、割り切れなさを感じるんですが、俳優さんは皆さん曲者揃いで面白い演技をされていたと思います。

市川隼人さんのちゃんとした信長役を見てみたくなりました。某大河ドラマの染谷将太さんより彼の方がいいんじゃないかなあと思ってしまいます。(まあ、あのドラマは、わざと今までの信長像をひっくり返そうとしている節もあるので仕方ないのですが。)

 

コンゲームなのに大どんでん返しが無い(というか見てる側は途中で気づく)のがどうかなあとは思いますがそれなりに楽しめる作品だと思います。

 

 

なーんにも考えないで見られる映画を見ようシリーズ第3弾。

 

面白かったです。そしてカッコよかったです。アクションをやらせたら日本では右に出る者はいない岡田准一さんなので、アクションシーンは全く問題なし。彼は笑いの素養も充分なので安心して笑えました。

 

惜しむらくはカッコいいアクションと笑いの部分がそれほどシンクロしないというか、分離してしまっているというか。顔で笑わせに来るシーンも多かったのですが、それより暗殺者として純粋培養された男と一般常識の乖離で笑いを取ってほしかったなあと思います。そういうシーンはもちろんあったのですがアクションも絡めてもっと丁寧に笑いに繋げてほしかったというところです。

 

ヤクザ役の豪華な面々(向井理、柳楽優弥、安田顕、福士蒼汰)の、これぞヤクザな狂犬っぷりもよかったと思います。ただ柳楽優弥さんの演技は「ディストラクションベイビーズ」を思い出して苦いものがこみ上げてきましたが…。

 

まあ、全体的に楽しめる、けどもう一皮むけてほしいってところでしょうか。原作ファンにとってはかなり問題ありらしいのですが、原作未読なのでその辺のストレスはありませんでした。

 

楽しめたのですがもっともっとシチュエーションで笑いがとれたんじゃないかなあともったいない気がするちょっと惜しい映画でした。