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感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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何も考えないで見られる映画を見よう第2弾w

 

今度はSFラブストーリーを見てみました。

1年後の未来からの声に導かれて始まる恋って感じかな。主演は高橋一生さんと川口春奈さんで、期待通りの展開と内容。期待以上でも以下でもなく全く期待通りです。

 

高橋一生さんは、不器用でコミュニケーションが苦手な誠実な人をやらせると右に出るものはないですね。川口春奈さんも魅力的でした。ああ、期待以上でも期待以下でもなく期待通りといえば、川口春奈という女優さんがまさにそんな感じですね。過不足なく美しくかわいらしい。ですが一度どこかで尖った役をやって一皮むけてほしいですね。

 

冒頭のちょっとした伏線が一応のどんでん返しになっていますが、それほど衝撃的なものでもありません。あ、原作既読なのでそういう意味で意外性を感じにくいというところはあるかもしれませんが。

 

まずまず素敵なお話をほっこり楽しめる映画だと思います。

 

新型コロナで外出自粛が続く中、スカッとする映画でも見ようかと見てみました。

 

マーク・ウォルバーグ主演で単純なバディ物のアクション映画、のはずだったんですが、どうも中途半端な感じになってしまっていました。

 

予告編などからなんとなく「BAD BOYS」的な能天気なアメリカンジョークを交わしながらド派手に暴れるもんだと思っていたのですが、そういう成分と警察内部の腐敗を暴く、というシリアスな部分があってその二つが上手く混じりきっていないような、というかそもそも内部調査の緊迫感と能天気なバディものってあまり相性良くないと思うんですよね。

 

結果として警察の腐敗を暴く物語にしてはその腐敗っぷり、犯罪行為が雑というかいい加減でよくわからず、痛快爽快なバイオレンスアクションとしてみるには、ド派手さや格好良さに欠ける、という帯に短したすきに長し状態になってしまっていました。

 

ただ全然面白くないわけではなく、コミカルなやり取りは面白いですし緊迫感のあるシチュエーションも楽しめました。もう少しどちらかに思い切って寄せてしまえば傑作とは言わないまでも佳作として評価できた気がします。

 

終わり方はシリーズ化できそうな、しそうな感じだったので、もし続編をやるなら見てみようかなあとは思います。

 

またまたWOWOWオリジナルドラマです。

WOWOWのドラマは面白いのでどれもお勧めなんですが、このドラマはちょっと毛色が変わっています。

 

撮影休止で突然お休みなった有村架純さんのプライベート、という設定のドラマ(フィクション)なのです。1話目は兵庫の実家への帰省。2話目は女友達(伊藤沙里)とのグダグダ。関西人としては1話目の完全にナチュラルな普段使いの関西弁になんだか感動しました(出身が兵庫の伊丹なので当たり前といえば当たり前なんですが)。

 

で、こんな設定だとだただたホンワカほっこりなお話、かと思いきや意外とビターな展開をします。1話も2話も、です。苦い展開ではあるのですが、実際ありそうな話でもあり、最後はなんとなく収まるんですが解決したとは言い切れない感じがこれまたリアリティーがあるんです。

 

いままで有村架純さんってそんなに好きな女優さんではなかったのですが、このドラマで一気にお気に入りになりました。もちろん「素の有村架純」を演じているのでしょうがそれを感じさせない上手さがあります。有村さんの演技も、それを引き出す是枝裕和監督はじめとするスタッフの皆さんの力量も、過不足なくきちんと表現されていると思います。次回も楽しみです。

ちょっと間が開いてしまいましたが、この作品の感想を記しておきたいと思います。

 

スタート直後はとても面白かったのです。

何が起きているのか、何が起きようとしているのか、主人公はどうするのか、その結果どうなるのか。何もわからない、何も見えない。その状況がとてもワクワクさせられました。

 

で、最後までそのままでした…。

最後まで何がどうなっているのか、何の手掛かりもないまま犯人に踊らされ続ける主人公を眺めるドラマ。サスペンスドラマとしては全く評価できない残念なものになってしまいました。

 

なにか謎がありそれを解き明かしたその先に新たな謎や犯人との知恵比べがある、のならよかったのですが、このドラマの場合、最後の最後まで犯人の圧勝なのです。主人公側は一矢も報いることができないまま、ずーっと犯人の掌の上で踊らされ続けるだけでした。最後の最後まで犯人が圧勝完勝で、捕まったのは腕力で負けて取り押さえられただけという…。

 

何も解明しない、できない、どころか何のヒントも手掛かりすらつかむことができない。つかんだものは犯人が誘導するために用意したフェイクだけ。主人公側が本当に全くの無力で、ただただ、「違うんだー、信じてくれー」と叫ぶだけの物語というのはミステリーとしてもサスペンスとしても失敗だと思います。

 

では全くのダメドラマだったかというと、そうとも言い切れません。理不尽な状況に陥った一家の愛情や絆を感じ取ることはできました。ミステリーではなく困難な状況を家族がどう切り抜けるか、耐えるのかという家族愛の物語としてみるべきものだったのかもしれません。

 

個人的にはミステリーサスペンスとして期待してしまったので盛大な肩透かしを食らう結果となってしまいました。父の無実を晴らすべく苦労したことの無い心(竹内涼真)が最後に登場したことでタイトルの「テセウスの船」は回収したのでしょうが…うーん…なんだか残念です。

 

これです。

僕が日本のドラマに失望してしまったのはこのドラマのせいです。

 

サスペンスものとして面白そうな設定ではあったのですが、いかんせん脚本が最初からグチャグチャ。俳優さんたちは懸命に演技しているのでしょうが、登場人物の言動がどれもこれも正気の沙汰じゃないのでどうしようもないです。なんでこんなものにOKがでたのか、これなら1時間ずっとCMを流していたほうがよっぽど有意義だったと思います。脚本家は泥酔しながら執筆したんでしょうか。それぐらい変です。

 

事件を画策するのは離婚歴がある女性で、娘が元夫と暮らしています。彼女は大企業をゆすろうとします。ゆすりのネタの一つは手元にあります。もう一つはその大企業に勤めていて自殺してしまった社員の自宅にあります。二つ揃わないと効力がありません。

この場合、普通どうします?

自殺した社員の自宅(特に警備されているわけでも、警戒されているわけでもない)に侵入して盗んでくればいい。ですよね?

でもこのドラマでは、自分の娘を誘拐します。(え?)

そして元夫を「元妻(自分)を探し接触しないと娘を殺す」と脅迫します。(??)

接触してきた元夫に自殺した社員の部屋に侵入させ(素人なのに)、ゆすりのネタを盗んでこさせます。

空き巣するだけで済むところを誘拐事件をでっちあげ、素人を巻き込むことに何のメリットがあるのかさっぱりわかりません。

 

ネタを判別するのに建築関係の知識が必要で、元夫は建築の知識があるから、とか変な理屈こねてましたが、パソコンごと全データかっさらってくれば済む話じゃないですか。

 

根本の事件が意味不明なんです。

 

元夫は元夫で気味が悪いぐらいに娘とイチャイチャしたがり、異常なぐらいに娘に依存しているわりに、娘に嘘をつきまくり、仕事では賄賂を受け取り(しかも何十万程度のはした金)、犯罪者の上前をはねようとしながら、なぜか自分を「誠実で真面目な正義漢」と評価しているどこからどう見ても真正のクズ。

 

妙ちきりんな犯罪計画を立てる頭の弱い女と、自己評価だけが高い完全無欠の小悪党の男。この二人が主人公ってどんなドラマなんですか。

 

以前にも書きましたが自分の勤める会社の正面玄関で賄賂を受け取るってのもまともじゃないし、元夫とその幼馴染の女が今から空き巣に入ろうとしているのにイチャイチャしはじめたり、その幼馴染はなんでか売春してるんですが、ホテルに入る前に道行く人から見えるところで現金だとはっきり分かる形で金を受け取っていたり、いやもう一挙手一投足すべてが狂っているのです。

 

だれか脚本をチェックしてあげてくださいよ。

3ページほど読めば支離滅裂だってわかったはずです。

幼稚園児の作り話の方がまだつじつまが合うんじゃないでしょうか。

こんなモノを公共の電波に乗せること自体が犯罪的です。

実績のある脚本家なのになにがどうなって、こんな最低なもの書いてしまったんでしょう。テレビの視聴者を馬鹿にしすぎじゃないでしょうか。もう腹立たしいを超えて脱力感しか感じませんよ。