視聴記録「レベルムーン part1」 | 感想亭備忘録

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ワクワクはしました。

手に汗も…まあ握りました。

んー………。

 

大作SFアクションということで、期待してみたんですが。

悪くはない。まずまず面白いしキャラも立ってていいんですがねぇ。

 

言っちゃえば構図的には「スターウォーズ」なわけです。「全宇宙を支配する独裁的な大帝国に対して戦いを挑む革命軍」なんです。

問題は、描かれるシーンの規模が壮大な構図に全く合っていないところです。

まず、目的が「農村を守る」なんですよね。

これ大変ですよ。場所はもう周知なわけです。となると正規軍が攻めてくるわけです。弩級宇宙戦艦が攻めてくるんですよ。

で、主人公は仲間探しをするわけですけど、「剣聖」やら「剣闘士をしてる元将軍」やら「亡国の王子で今は奴隷」やらをスカウトして回るんです。スカウトして回るシーンはRPGの仲間集め的な面白さはあるんです。それはそれで楽しめるんです。ですけど、正規軍がどえらい戦艦で攻めてくる。そいつらから村を守る…ために5,6人集めて何になるのか…。って思っちゃうわけです。軌道上から砲撃されたら一瞬で蒸発しない?(他の星をそういうふうに攻撃してるシーンが出てきます。)

 

細々言ってるときりがないんですが、結局クライマックスシーンも銃撃戦からの格闘なんです。アクション映画ではお決まりの流れではあるんですけど、あまりにも規模が小さい。

part2で村の防衛するっぽいんですが、小規模反乱軍に合わせて正規軍も小規模小火器装備で来るんでしょうか(汗)

 

スターウォーズ+7人の侍がやりたかったんでしょうけど、規模感、サイズ感が説得力に欠ける気がします。

大軍同士の戦闘メインだと個人的なアクションシーンが描きづらいのはわかるのですが、であれば指輪物語のように「軍勢同士の戦い」の裏で主人公が重要なミッションに少ない仲間と挑戦するとか、そうでなければお話の規模を小さくするべきだったと思います。

「七人の侍」だって攻めてくるのが野伏・野盗・野武士の集団だから対抗できたわけで、あれが織田信長の正規軍が鉄砲隊引き連れて攻めてきてたらどうにもならないわけですよ。

 

ということで少なくともpart1に関しては、規模感をミスってるなあという感じ。でもアクションや仲間集めはそれなりに楽しめました。

ここから立て直すのはかなり難しい気もしますが、part2も見てみようと思います。