思っていたより面白い作品でした。
静かに引き込まれる迫力あるストーリーと演出だったと思います。
まずマイナス評価の点を先に。
静かなシーンで小声でセリフを話しているシーンで、突然大きな音を鳴らす、ホラー映画のジャンプスケアのような演出がありました。これは全く不要だったと思います。びっくりはするけど怖いわけではないし、後になにか意味を持つわけでもないので無駄です。
まあ、静かなシーンが連続するので居眠りする人を起こしたかったのかもしれませんが。
もう一つ、冒頭は法科大学院でのお話なのですが、なんかクラスメートが揃いも揃って机を「ドン・ドン・カッ」とウイウイルロック・ユーのリズムで叩き出すんですが、あれはなんでしょう?異常にカッコ悪かったです。
プラス評価の点。
主演三人の演技が良かったです。静かに、緩徐の起伏を削ぎ落とした演技が続くのですが、それが静かな迫力があり緊張感を演出していたと思います。それにプラス杉咲花さんの終盤の感情の爆発はさすがでした。うまい。その一言です。
ストーリーは胸糞な話ではあるのですが、意外性もあり、どんでん返しと言うには弱いですがいくつか意表を突く展開があります。冒頭の「冤罪と無罪」の話が終盤で聞いてくるあたりもいい伏線だったと思います。地味ではありますがw
総じて見る価値のある映画と言えるかと思います。