「この世界の片隅に」第8回感想 | 感想亭備忘録

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シリアスで胸の詰まるようなシーンと、ほっこり心温まるシーンの配分が神がかっていました。

原爆投下からの敗戦で、今まで隠れていた、考えないようにしてきた現実が残酷な結果として押し寄せてくるのと、そういう状況でも続く日常。あくまで戦時下の日常を生きる人々を描く一貫性は流石です。

 

人一倍素直で人を信じやすいすずが、であるがゆえに一番激烈な徹底抗戦論を展開する姿の痛々しさは心に迫るものがありました。

 

勝利のためにあらゆる犠牲に目をつぶって耐えて来たのに、「負けました。」で終わるのか。なら何のために犠牲を払ったのか。

当時の人々は多かれ少なかれそういう感情があったのでしょう。そしてそれと相反する、生き残れてよかったという安堵も。

 

平和な時代にしか生きたことがない自分には想像することすら難しいのですが、やり場のない怒り、悲しみ、後悔は伝わってきました。

 

しかし松本穂香さんのお芝居は素晴らしいですね。ほんわかした姿から右手を失って以降の鬼気迫る姿、そして日常を取り戻し徐々にまたほんわかした性格が顔をのぞかせているのですが、以前のただただ無垢で無邪気な姿とは違う強かさを内に秘めているように見えます。

意図した演出なのか、状況からそういう演技に自然となっているのかはわかりませんが、苦難を乗り越えた人物としての厚みが出てきたように思います。

 

次回は早くも最終回です。

辛い時代に優しく、強く生きた人々の物語はどのように締めくくられるのでしょう。

あ、現代パートの決着もちゃんと着けてくれるのか気になりますね。

 

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