「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」第6回感想 | 感想亭備忘録

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うーん、惜しい。実に惜しい仕上がりでした。

 

前回までの盛り上がり、今回の前半の和解交渉の流れ、この前振りは完璧でした。喋りすぎるきらいのある田口(神木隆之介)でしたが今回はこれまでになく無言のシーンが強調されていました。

彼の逡巡や覚悟が伝わってくるいい演出、演技だったと思います。

 

惜しむらくはクライマックスの説明会。

田口が遅れて入場してくるまでのお膳立てと、彼の演説は素晴らしかったと思います。ただ、その演説ひとつであっさり制圧してしまったのがあまりにもあっけなく、簡単すぎるように感じてしまいました。

あそこから議論を戦わせて、その中で教師、生徒、親の三者の想いが一つの方向に収束していくところを見せてほしかった。

もちろん物語上とは言え教育現場の新しい景色なんてものは軽々に結論を出せるものではないのはわかっていますが、少なくとも、話し合う、議論をする土壌ができた、というところまでは持っていってほしかったと思ってしまいました。

もちろん30分という枠の縛りがあるのでなんでもかんでも詰め込むのは無理なのはわかっています。ですが、ファミレスで勉強する田口に校長(小堺一機)が懇願しに来るシーンなどは必要なかったと思いますし他にも削れるところはあったはずです。

 

もちろん議論を描写すると行ってもその内容はかなり難しく頭を悩ませることになるとは思います。ですがせっかくスクールロイヤーという新しい存在を取り入れた教育現場の変化を描くなら、どんなに難しくてもそこは覚悟を持ってきちんと描いてほしかったのです。

 

終わり方に少し消化不良感があるとは言えドラマ全体としてかなり楽しめたのは事実です。前半はもたついていましたが、中盤から面白さが加速していきました。30分枠というのもやりようによっては歯切れのいい物語を見せられるいい縛りなのかもしれません。

 

NHK土曜ドラマは今後も注目したいと思っているのですが、ちょっ次回のドラマは僕の好みではないようです(笑)

(次回は赤塚不二夫さんを描くドラマのようです。)

僕好みのテーマのドラマが製作されれば是非また見てみたいと思います。