元々リアリティとは距離をおいたところで作られている脚本ではありますが、さすがに今回のはこの物語世界の中でのリアリティすら失っちゃったんじゃないかと思います。
企業の精鋭部署が、残業を禁止されて社外で仕事をするアジトを作るのはまだギリギリ許すとして(保険会社が顧客の情報を社外に持ち出してもいいのか、など問題は多々ありますが)、
その私的な場所に企業が6,000万もする機材を提供するのも、まあまあ許すとして、
そこに取締役でもある人事部長と、課長レベルの役職の室長を逮捕監禁するのはどう考えても破綻しているでしょう。
犯罪ですよ。7年ないし10年以下の懲役に相当する結構な重罪です。
あまつさえ、意見が合わないことが確定した時点で、縛り上げた女性2人を5~6人の男性が鉄パイプを持って殴りかかるって…殺人未遂じゃ…。
会社を辞める云々の話なんかどうでもいいレベルですよ。
それに何の疑問も持たずに従う社員って、時代劇の悪代官の手下じゃないんですから。
ホテルアックスの火災だの、主人公の父親と会社の関係だの、椿(菜々緒)の本当の素性だの、調査員だののあたりはどうでもいいです。あまりにも伏線のハリ方が下手過ぎです。
第7話まで来て何が起きたのか誰がどう関わったのか、その一端すら開示されず思わせぶりなシーンばかり見せられても興味が1ミリも沸きません。
全話を通しての謎がこんなお粗末な状態で、各話のエピソードがこんなに破綻してしまっては、見るべき部分は、船越さんは流石にいい演技するなあ、とか白石聖さんは違うドラマで見てみたいな、とか和田正人さんはどこいっても軽めのいいヤツって役どころだな、とか物語から離れて役者さん個人のことぐらいしかありません。
何がどうしてこうなったんでしょう。
実に実に残念です。
