「崖っぷちホテル」第3回感想 | 感想亭備忘録

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このドラマもちょっと不思議な感じになってきました。

相変わらず主演の岩田剛典さんの演技は上滑りしてフワフワしてますし、渡辺いっけいさん演じる時貞はリアリティのかけらもないぐらいに小悪党全開過ぎます。

なのになぜかワクワクしてちょっと楽しいんです。

 

物語としては今回も単純で、「3組のお客様のおもてなし勝負」なのですがそれぞれがそう複雑に絡むこともなく、予想の範囲内に収まって小悪党が地団駄踏むという至って普通の展開でした。

 

じゃあ、何を楽しいと感じたのか。

まずはダメな集団の立て直し、というテーマそのものがもつ魅力です。毎回のエピソードで一人づつ意識に変化が起きて、より良い集団に成長していく、というのは定番ではありますが、定番だからこそ安心して楽しめるとも言えます。

もう一つはキャラクターの魅力です。

といっても戸田恵梨香さんと岩田剛典さんのお二人が演じる主人公たちは、立て直し物語の定番とも言える人物造形なので、安心の元ではありますが魅力というほどのものはありません。

キーマンはハル(浜辺美波)です。行動も会話も全く予想ができない、自由でポジティブでわけがわからないけど楽しそう。そういう人物がひとり入っているおかげで予定調和の世界観の中でそこだけスコーンと抜けたような、変な爽快感とおかしみを感じることが出来るのです。

浜辺さんの演技もその特異性、というかドラマの中での異物感をうまく表現していると思います。

それと今回で言えば、すでに名バイプレイヤーとしての地位を確立しつつある川栄李奈さん。

お涙頂戴的な定番のストーリーが進行しつつある裏で、無駄にストイックな熱血ベッドメイキングに励んでいる宿泊客がいるというのは妙にシュールで面白かったです。あの短い出演時間で熱血スポ根負けず嫌いな変な宿泊客を見事に演じていたと思います。

 

メインのところで定番を踏みながら、ハルと1回限りのゲスト(宿泊客など)でスパイスを効かせる。そのバランスが今回は成功していました。

このバランスを上手く取り続ければ、エンタメとして十分面白いものになりそうです。

深い感動や、考えさせられる問題提起はありませんが肩の力を抜いて見られるシットコム的な楽しみ方ができればいいんじゃないでしょうか。