「カルテット」第6話感想 | 感想亭備忘録

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いやあ、面白かった。面白かったなあ。

って先週もおんなじようなこと言ってた気もしますが、とても面白かったです。

 

まきまき夫婦の過去の成り行き。普通の夫婦が悪意のない気持ちのすれ違いで壊れていく様子を、いろんなアイテムを使って見事に見せてくれました。DVDや詩集、レモンなど。一つの画を見せながら、二人のナレーションを交互に入れることで食い違い、すれ違いをわかりやすく表現していたのも本当にうまい。

 

今回は夫婦の物語でしたが、その前にかわされるちょっとした会話もクスリと笑わせてくれます。10万円を稼ぐ方法しかり、「ふぐり」のくだりしかり。爆笑ではないんですが気持ちよくちょっと笑ってしまう感じです。

 

そんな流れで、今回も「居心地のいい居心地の悪さ」を感じながら終わるのかと思ったら、最後にとんでもない事件が起きました。今までの生ぬるい関係では済まなくなりそうな予感です。どうなるんでしょう。何が起きるんでしょう。何を見せてくれるんでしょう。何を描こうとしてるんでしょう。次週も必見ですね。

 

P.S.一つ前の記事で、「物語には対立構造が必要」と主張したのですが、このドラマはそれがはっきりしません。はっきりしないながらもとても面白い稀有な作品だと思います。シチュエーションコメディー的に、1話毎に対立や葛藤は描かれるんですが、それの解消、解決はウヤムヤなことも多いんですよね。なんとなーくウヤムヤにするんじゃなくて、はっきりと「この話はウヤムヤにして終わり!」みたいないさぎよさというかなんというか(笑)

まきまきと夫の母との対立も解消してしまって、そして事件が起きて。さてお次は?