昨日、5月24日の続きである。

 

 

「徳川園」の散策を終えて、徳川美術館へ。

 

 

前回訪れた際は、館内での写真撮影はできなかったが、なんと、現在、館内での情報検索、写真撮影(一部不可のものはある)解禁の試行期間だそう。

 

これは嬉しい。記録がとても便利である。

 

【名品コレクション展示室】

 

かつて名古屋城二之丸御殿にあった部屋が再現されており、

こちらは、大名のくつろぎの場であった「鎖の間」の「次の間」。

 

 

こちらのお道具がとても素敵だった。

 

 

「三島外花茶碗」(朝鮮王朝時代 16-17世紀)

「藤重中次 彫銘「藤重造」藤重藤巌作」(江戸時代・17世紀)

「染付蓮唐草文水指」徳川斉荘(尾張家12代)所用 (明時代 16-17世紀)

 

こちらは大名、その夫人たちの生活の場である「奥」で用いられた「奥道具」の展示室で紹介されていたもの。

 

国宝「初音蒔絵薫物台・壺」 

霊仙院千代姫(尾張家2代光友正室)所用 (江戸時代 寛永16年・1639)

 

 

「初音」という名は、「源氏物語」の「初音」の帖にある和歌をデザインしたものらしい。

 

企画展【人・ひと・ヒト 浮世絵の人と顔】

 

歌川国芳「八犬伝芳流閣」 

大判錦絵三枚続 天保11年(1840) 名古屋市博物館高木繁コレクション所蔵

 

 

歌川国芳「大物浦海底之図」

大判錦絵三枚続 19世紀中期 名古屋市博物館高木繁コレクション所蔵

 

 

 画面右は、壇ノ浦の戦いで果てた平友盛、その武将たちの霊が海中で復讐を謀るところが描かれているそうだ。

 解説パネルには「左端に描かれている平家蟹は、海上の義経一行を襲撃に向かうところか」と書かれていた。ほう…。

 

月岡芳年 月百姿 大判錦絵 明治21年(1888) 徳川美術館所蔵

 

 

(右)「原野月 保昌」

  「宇治拾遺物語」などに書かれている、藤原保昌が盗賊に狙われたが、隙がなかったので、盗賊が襲えなかったというエピソードを描いたもの。 

 この藤原保昌は、「道長四天王」と称されたうちの1人だそうだ。

 NHK大河ドラマ「光る君へ」の時代の人ではないか!

(左)「五条橋の月」

 牛若丸が五条大橋の上で弁慶に扇を投げているところである。

 

歌川広重「保永堂版 東海道五拾三次之内 土山 春之雨」

横大判錦絵 19世紀前期 名古屋市博物館所蔵

 

 

歌川広重「保永堂版 東海道五拾三次之内 藤枝 人馬継立」

横大判錦絵 19世紀前期 名古屋市博物館所蔵

 

 

「おじさん」が多く描かれている。

昨年2月の太田記念美術館「広重おじさん図譜」展を思い出す。

 

 

このあたり、味わい深い「おじさん」だと思う。

 

特別展【花咲い、風の吹くらん】

 

国宝「胡蝶蒔絵枕香炉」

霊仙院千代姫(尾張家2代光友正室)所用 (江戸時代 寛永16年・1639)

 

 

「源氏物語」の「胡蝶」の帖による、光源氏の大邸宅・六条院の春の町が描かれているようだ。

 

 

大変美しく、色んな角度から撮影。

 

 

狩野常信 「吉野図屛風」 二曲一双の内 左隻 徳川斉温(尾張家11代)所用

 

 

ぱっと見ると豪華!という感じだが、細かく見ると素朴な人々が描かれていたりする。

 

 

徳川美術館は、3館分くらいの見ごたえがある。

この後、待望の和菓子屋さんへ。