太田記念美術館に行ってきた。

 

 

「広重おじさん図譜」展である。

 

 

本展覧会は、中山道広重美術館で催された「ゆる旅おじさん図譜」展のコンセプトを元に、当館の所蔵作品で構成された展覧会とのこと。

 

本展覧会のチラシによると「広重の絵をよく見ると、なんとも味わい深い人物たちがたびたび登場することに気づきます。本展は彼らのことを親しみと愛着をこめて、あえて〈おじさん〉と呼び、その魅力を眺めてみようという企画です。」とある。

 

作品は、笑っているおじさん、仕事中のおじさん、何かを食べているおじさん、何かを見つめているおじさん、などなど注目おじさんごとに展示されており、その注目おじさんを重点的に眺めてみると、今までとは違った味わいがあるではないか!

 

2020年の森アーツセンターギャラリー「おいしい浮世絵展」以来、画中の人が何かを食べていたりすると気になるようになった。

 

本展覧会でも、伊勢神宮の鳥居の前(宇治橋の前だと思う)でお団子を食べているおじさんを発見してにんまりしたり、名物のお餅を注文しているおじさんを見て「私もも食べたいなあ」と思ったり、「し、沁みる…」という表情で酒を飲むおじさんなどじっくり観察した。

 

ミュージアムショップで購入したもの。

左上のおじさんの絵葉書、「広重おじさん図鑑 増補版」は中山道広重美術館が作成したもの。

 

 

左下のマスキングテープは、太田記念美術館オリジナルだと思う。

「虎子石」の柄のマスキングテープである。

ショップには、「虎子石ぬいぐるみ」もあり、欲しいなあ…と大変迷ったが、今回は見送った。

 

今回の展覧会は、歌川広重の描く「おじさん」がテーマだったが、

私は、葛飾北斎の版画に登場する「おじさん」も好きである。

 

そして、江戸時代の平均寿命を考えると、この時代の「おじさん」たちは、おそらく私より若いだろうなあ・・・と思いつつ帰路についた。