新幹線に乗って大阪へ。
私は東海道新幹線では「S Work車両」を愛用しているのだが、
あいにく日曜日は「S Work車両」がない。
「エクスプレス予約」でお値段を見ると、予約では一般の指定席とグリーン車はさほど変わらないではないか。ということでグリーン車。
座席が広くて空いているのは良いが、レジャーのお客さんも乗っているので静けさを求めるなら、(平日だったら)「S Work車両」かなあ…。
地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅を下車し、土佐堀川沿いをゆっくり散歩。
「くもの椅子」 石田眞利
ちょっと座ってみたくなるオブジェである。
大阪中之島美術館。
前回も大勢の人がいらっしゃるのに驚いたが、それは「モネ」展のお客さんなのである。
「福田平八郎展」のパネルを持ったスタッフの誘導で、すんなりと会場へ。
前期展示で堪能した重要文化財「漣」は、本日は展示休止中である。
竹のエントランスをくぐって「後期展示」へ。
「前期展示」で撮影可の作品は、うほうほと撮影させていただいたが、
「後期展示」のみの作品で撮影可だったのは、こちらの一番右端の作品のみだった。
「牡蠣と明太子」 昭和28年(1953) 墨、着色、紙 額装 大分県立美術館
後期のみの展示で、メモした作品。
「曲芸の図」 大正前期 絹本着色 軸装 大分県立美術館
初期の作品は様々な画風にチャレンジしているという感じで、本作品も「え、これが福田平八郎?」という雰囲気である。洋風の洒落た感じで、表装に間道の裂地が使われており、それが、またまたオシャレな感じでマッチしていたと思う。
「朝顔」 大正15年(1926)頃 絹本着色 軸装 京都国立近代美術館
四角い入れ物に赤、青、紺、紫、白、黄土色の朝顔の花が入れられている。
「菊」 昭和3年(1928) 絹本着色 屏風(二曲一隻) 京都市美術館
霜よけの簾の下に菊が植えられており、黄色、白の花が咲いているが1輪だけ赤い花が咲いている。それがとても印象的。こちらの前にベンチが置かれており、しばしベンチに座って鑑賞。大型の屏風である。
「清晨」 昭和10年(1935) 絹本着色 軸装 京都国立近代美術館
まだ実が収穫できないような若いトウモロコシが2株、下の方に朝顔が巻き付いている。全体的に同系色が使われており、とても素敵。
「鮎」 昭和34年(1959) 紙本着色 額装 二階堂美術館
水墨?と思ったら「紙本着色」とある。よく見るとバックは上部は灰色で、下に向かうと淡くなっていき、ごく薄いクリーム色になっている。鮎のひれに部分的にオレンジ、黄色が使われている。鮎のエラの後ろにある楕円形の模様は、図録では黄色のように見えるが、実物では白く見えたなあ…。静かでとても良い。
ぐるぐると何度も会場を回って鑑賞した。
「眼福」の後は、「口福」である。
中島京子氏のエッセイ「小日向でお茶を」に紹介されていた「今井」の「親子丼」。
調べてみると、中之島美術館からお散歩距離にあるリーガロイヤルホテルに店舗があるではないか。と、いうことで…。
「親子丼(小うどん付き)」を。
うどんは、きつね、おぼろ(おぼろ昆布のせ)、きざみ(きつねうどんの揚げを味付けせずに細目に切り、だし汁で炊いたうどん)から選べ、お店の方に初めて来店した旨伝え、お勧めを聞くと「きつね」とのこと。
いやー。この親子丼。ちょっと違う。何だろう、甘くないけど甘いというか。
きつねうどんも同様。
このセット、次回も食べたいが、私には少し量が多いかも。
朝ご飯を減らすなど工夫が必要か。
(つづく)