読了。
中島京子氏が雑誌に連載中のエッセイをまとめたものである。
本書には、2018年10月から2022年9月までが収録されている。
小日向でお茶を (著)中島京子
美味しいものについて、たくさん書かれていた。(太字部分は本書からの引用)
ソウルで「プゴク専門店」に行かれたそうである。
「プゴクとは、干し鱈(プゴポ)を使ったスープ」とのこと。肌がきれいになる美容スープらしい。
中島氏がお店で飲んだスープは、「干し鱈のほかに、豆腐、ネギ、卵など」が入っていて、滋味豊かなお味だったようだ。
そして、韓国の著名女性作家であるソ・ハジン氏にレシピを教わり、さらに中島氏のアレンジも書かれていたので、まとめてみたい。
①干し鱈を一口大にちぎる。
②鍋にごま油を1たらし(何ml?)して、干し鱈、大根(短冊切り)、ネギ(小口切りか?)を炒める。
③油がなじんだら水(中島氏は昆布水)を入れ、煮えてきたら、スライスしたにんにくを入れる。
④全体がひと煮立ちしたら、塩のみで味付けする(ソ・ハジン氏に「塩で」と念を押されたそうだ)。
⑤仕上げに豆腐と溶き卵を入れる(中島氏のアレンジ)
なんだか美味しそうだ。冬になったら作りたい。
そして、「新大阪グルメ」。
8月初めに、新大阪駅まで新幹線に乗り、駅付近で1泊したのでこれは大変気になった。
「とん蝶」という豆入りのおこわ。塩昆布で味付けしてあるそうだ。
中島氏はキオスクで購入。
「縦長の三角おにぎりみたいな形をしていて、竹の皮を模したアルミ箔張りの包装紙に包まれている」そうだ。
「御菓子司 衣笠」の商品で、調べてみると、これは美味しそうである!そして賞味期限が当日なので通販はなし。
エッセイにも「大阪以外では買えない」と書かれていたとおり、販売店リストにも東京はない。ああ、8月前に知っていれば!!
また、「「大阪のれんめぐり」に走っていって、「今井」で親子丼を調達する」という部分にもピピピときた。
こちらも調べたところ、「今井」は「大阪うどん」のお店のようだ。中島氏も「おうどんをいただくことも多い」だそう。良いなあ~。
食べ物だけでなく、台湾文学のおススメについて書かれていた。
『歩道橋の魔術師』(呉明益著 天野健太郎訳 白水社)
そして、同じ著者と翻訳者による『自転車泥棒』(文芸春秋)も。
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さて、私も美味しいものは食べている。
昨年末、今年3月に訪れ、今回で3回目の「toe coffee」。
所用で近くまで行ったので店内を覗くと、おお空いているではないか!
「Dirty Chai Latte」という飲み物。お店のSNSの投稿で気になっていたのだ。
「チャイラテにエスプレッソショットを加えたドリンク」とのこと。
この投稿を読んだとき、頭に「鴛鴦茶」という単語が浮かんだ。
「鴛鴦茶」とは、コーヒーと紅茶を混ぜ合わせ、練乳を入れて飲むものだと思う。
かつて香港か台湾で飲んだような気がする。
お店のかたによると、ダーティチャイラテは、オーストラリアではよく飲まれているものらしい。
そして、チャイラテにはスパイスが入っているので、そのスパイスが「いい仕事」している。
その点は「鴛鴦茶」と違うと思う。
本日、私はアイスでいただき、残暑の中、スパイスが「効いた」。
そして、「レモンプリン」。
こちらは爽やか~な感じだが、濃厚で満足なプリンである。
「アパレイユ生地の中にレモンをいれ」たものとお店のSNSに書いてあった。
「アパレイユ生地」とは?
調べてみると、フランス料理で卵、牛乳、バター、小麦粉などを合わせたクリーム状の生地をいうようだ。ほう…。
夏だけのメニューらしい。食べられてラッキーであった。